1分でわかる強迫神経症とは

 2016年9月13日  

強迫神経症とは、どうしてもそう考えずにはいられない・そう行動せずにはいられないという非常に強い思いが自分でもコントロール出来ず、日常生活に支障をきたしている状態の事をいいます。強迫性障害とも呼ばれます。

有名なものとしては、高所恐怖症、赤面恐怖症、不潔恐怖症、先端恐怖症、対人恐怖症などで、これらはすべてを強迫神経症になります。

「高い所に立つと足がすくんで怖い」という人は多いですが、これが日常生活に支障をきたすようになると、高所恐怖症になります。

~症とつくものは、日常生活に支障をきたしているレベルです。日常生活に支障をきたすというのは、例えば電車が高架にさしかかると怖くていてもたってもいられず、パニック状態になって電車に乗れなかったり、エスカレーターに乗れなかったり、車が橋の上にさしかかるとパニック状態になって車に乗れないような状態です。

強迫神経症のメカニズム

強迫神経症のメカニズムはシンプルです。不安や恐怖を打ち消そう・ゼロにしようと思うことで、その思いがどんどん強調され、その思い以外は頭に浮かばないような状態になります。

例えば、強迫神経症の症状で多い確認行為を例にすると、泥棒に入られるのではないか?火事が起こるのではないか?という不安感から、戸締まりやガスの元栓を締めたか何度も確認に戻ります。

これは、大丈夫だろうか?という不安感が一旦湧いてくると、どうしてもそちらに強く意識が向きます。特に完璧主義傾向が強いと、少しの不安感でも気になるものです。出来れば完璧に不安の無い状態が好ましいです。

すると、本人も気付かない無意識うちに、この不安感をゼロにしようという思いが働きます。一旦気になり出すと、その不安感が何度もクローズアップされ、戻って確認せずにはいられなくなります。これは森田療法では精神交互作用と呼ばれています。

火事が起こるのではないか?等のそう考えずにはいられない思いを、強迫観念といいます。強迫神経症はこの強迫観念が元となり、自分でも止めようと思っても止められない強迫行為が起きるものもあります。強迫行為の例としては、際限のない手洗い(洗浄強迫)や、「何度も戸締まりを確かめる確認行為(確認強迫)等があります。

強迫神経症は、神経質な面が高じてなる事もありますが、ストレスが強い状態の時に発症する事が多いです。

代表的な強迫神経症の種類を紹介します。

強迫神経症の種類

洗浄恐怖

不潔恐怖と結びついていることが多いです。不潔なものに触れたと感じ、自分の手や身体や衣服などを長時間にわたり繰り返し洗います。

対人恐怖症

対人恐怖症は、他者との関わりに不安や恐怖を感じ、できるだけそれを避けようとします。思春期になるケースが多いです。

不安を感じる対象等から次のように分類されます。

赤面恐怖

赤面恐怖は、他者と同席する場面で緊張し、顔が赤くなることを極度に恐れる状態です。顔が赤くなることで「ダメな奴」「出来ない奴」等と思われているのではないかと恐れ、その緊張する場面を避けようとします。授業で先生から当てられた時に顔が赤くなって、うまくやれなかった事が発端となるケースもあります。

顔が赤くなって失敗した経験が頭に焼きつき、次に同じような場面になると「また失敗して顔が赤くなって恥をかくのではないか?」という思いが頭から消えず、そういった場面を避けようとします。

自己臭恐怖

自己臭恐怖は、自分の身体から悪臭が出ていると信じ込む症状です。その臭いが周囲の人に不快感を与え、嫌がられていると悩み、人前に出る事を避けます。男性に多く女性には比較的少ないです。

統合失調症と併発するケースもあります。お笑い芸人の松本ハウスの加賀谷さんは、中学の時に授業中後ろから友人が自分の事を臭いと言っている幻聴が聞こえ、それが元となって臭いは無いのにもかかわらず脇の下の皮膚の手術までされています。

視線恐怖

他人の視線が気になって落ち着かなくなり、人前に出る事を避けます。他人が自分を見ている事が気になる他者視線恐怖、自分の視線が、他人を傷つけているのではないかと悩む自己視線恐怖という2つの状態があります。

醜態恐怖(しゅうたいきょうふ)

自分の目、鼻などの顔や、腕、足等、身体のいずれかの部位が醜く、それが他人に不快感を与え、嫌がられていると思い人前を避けます。鏡を何度も見て格好の悪さを強迫的に確かめたり、美容を目的として整形外科的な処置を真剣に考えたりします。中には何度も何度も整形を繰り返す人もいます。

強迫神経症を克服するために

強迫神経症には、森田療法が用いられることが多いです。

何らかの不安や恐怖が発端で強迫観念となっていますので、まずはその状態(不安や恐怖を取り除こうとしている状態)に気付く事が大切です。その上で不安や恐怖を取り除く・ゼロにするのではなく、それを受け止めて本来すべき行動を起こしていく事で、気持ちも切り替わり克服していくことが出来ます。


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