心理カウンセラーを目指した時の体験談|未経験からプロになるまで

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学校に通えなくなってしまった時の体験談

もう15年以上前のことになるのですが、当時の事は鮮明に覚えています。

私自身カウンセラーを目指していた当時地方に住んでおり、片道2時間半ほどかけてスクールのある都市に通っていました。

10回ほど通ううちに、真剣にプロを目指すのであれば引っ越すしかないと思い、そのスクールに通うために引っ越していたんですね。引っ越してから半年ほどでカウンセリング講座は順調に修了し、プロになるための研修に取り組んでいた時の事です。

ある時、先輩カウンセラーからこう言われたんですね。

「井上くんは、先の事を具体的に決めた方がいいよ。」

その先輩の事は信頼していたので、それを聞いて確かにそうだなと思いました。「心理カウンセラーになる」というある意味漠然とした目標はあったのですが、具体的にどういう分野で活動したいか?というイメージはなかったんですね。

先のことを決めようとするが、戸惑う

先の事を決めるのであれば、時間を取ってしっかり考えたほうがいいなと思ったんですね。そのため、「じゃ今度の日曜日の時間の取れる時に決めよう」と。

実際に日曜日になると、「今日はちょっと疲れているから、今度の水曜日のアルバイトの余裕がある時に決めよう」と。

水曜日になると、「今日は見たいTVがあるから、また今度の日曜日にしよう」と。

先の事って、今すぐ決めなくてもなんとでもなるんですね。なので、先のことを具体的に決めるのを先延ばし先延ばしにしていました

それまでカウンセラー養成スクールには少なくとも週2~3回のペースで通っていたのですが、この間は一切通学してません。先の事を決めきれていないので。

気付けばスクールに行かない日がどんどん積み重なり、2ヶ月間、家とバイト先を往復するだけで過ごしていました。なぜ、先の事を決めきれなかったのかというと、大きな理由があります。

先のことを決めきれなかった理由

それは、先の事を決めてしまうとそれに向けて行動しないといけないからです。

当時は研修に入っていた時期だったので、研修の目的は「カウンセラーとしてのあり方、関わり方、スキルを身に付けるため」のものだったんですね。

ですので研修毎に、なんとかその回で達成できそうな目標を立てて入るシステムでした。自分が立てた目標がクリア出来た時は良いのですが、毎回そんな時ばかりではありません。目標がクリア出来ないと、

「またやれなかった。出来なかった」

という感覚を味わわざるを得ません。

そのため、研修に入ると上手くやれない苦しさ、しんどさは付き物でした。自分の先の事を具体的に決めてしまうと、研修に入らないといけない。でも研修に入ると苦しい。

上手くやれない自分と向き合う苦しさから逃れるためには

研修に入ると苦しいのであれば、「研修に行かない」という選択肢も、もちろんあります。実際当時の自分はスクールに行けていませんでした。

スクールに行かない(行けない)時期が2ヶ月も続いた時、そろそろハッキリしないといけないなと思ったんですね。研修に行くのか、カウンセラーになるのをスッパリと諦める・辞めるのか。

ただ、辞めるにしても私の場合はカウンセラー養成スクールに通うために引っ越していました。諦めて地元に帰るのもカッコ悪いな、「自分でやると決めた事を達成出来ない自分」は好きになれないなとも感じていたんですね。

つまり、カウンセラーになるのを諦めるのもしんどい、研修を続けて上手くやれない自分と向き合うのもしんどい、どっちの選択をしても苦しいのは明らかで、どちらの選択も出来ず、「どちらにも決めない」スクールに通わない時期が続いていました。

どっちつかずの状態というのは、行動しないという面では楽なのですが、「やるか辞めるかどちらかに決めないといけない」とずっと思い続けていたんですね。

この時は、どっちつかずで戸惑う自分、グレーな状態の自分、物事を決め切れない自分はダメだと思い続けていました。

その状態が続くのも苦しく、ある時先輩に進路相談をお願いしたんですね。

その進路相談で自分の先の事を明確にでき、結果として続けるという選択を取り、なんとかまた研修に復帰できています。

参加しやすい研修から復帰

2ヶ月もカウンセリングから離れていたので、参加しやすいハードルの低い研修から慣らしていってます。

ただ、それでも当時はスクールの前に立つだけで吐き気を催していたり、初めての前説(講座前にそのカリキュラムのエッセンスを5分ほどで受講生の前で話す事)をやらせてもらう前日には、知恵熱を出したりしていました。

心理カウンセラーになる怖さと変わる抵抗感について

改めて学んでいた当時を振り返ると、心理カウンセラーになるのが怖かったと感じます。

もちろんカウンセラーになりたい!という思いを持って講座やトレーニングに取り組んでいたのですが、それと同時に「今の自分にはカウンセリングはまだ出来ないな」という思いも、ずいぶんと長く持っていたように思います。

要するに「カウンセリングが出来るようになる」=「今の状態と変わる」のが怖かったです。そのため、カウンセラーへの道のりがスムーズにはいかない面もありました。ここで、私が体験した「心理カウンセラーになる怖さ」と抵抗感について紹介します。

パニック障害のクライアントにおびえる

カウンセリング講座のアシスタントに研修として入っていた時の事です。

講座終了後に受講生に声掛けしていると、ショートカウンセリングになることも何度かありました。アシスタントに何度も入り、受講生とも何回も顔を合わせるようになってくると、受講生からのこちらに対する信頼感も強まってきます。

ある時1人の受講生が、私にマンツーマンの90分カウンセリングを指名で申し込んでくれたんですね。パニック障害の症状を抱えておられる方でした。その時は私も経験が浅かった事もあり、正直「なんで先輩じゃなくて私なんだ。。。」とカウンセリングするのが怖かったです。

そのため先輩にお願いして、そのカウンセリングには先輩に同席してもらいました。もうカウンセリングをやる前から気が逃げてしまっていて、当日は結局20分ほど私が話を聴いたところで先輩に会話を渡してしまいました。

今思うともっと取り組めたと思うのですが、当時の自分には「このクライアントは今の自分には対応出来ない」という思いが強く、腰が引けてしまっていました。

変わる事への抵抗感を抱える

地道にトレーンングを積むことで「今の自分には対応出来ない」という思いは徐々に消えていきましたが、やっぱり変わるのは怖い事でもあると感じます。

「目標をクリアして何かが出来るようになる」時も、今の自分から変わる抵抗感を感じるものだと思いますし、
カウンセリングを受ける時のような「辛い状態」から、「そこを抜け出す」という変化を作る時にも抵抗感があると思います。

心理カウンセラーになる時の抵抗感は、クライアントが辛い状態から抜け出す時の抵抗感に近いものがあります。

そんな変わる怖さや抵抗感を受け入れていく体験が、自分自身のカウンセリング力アップに繋がっていたのは間違いありません。

なぜかというと変わるのは怖いですが、その抵抗感を体験し、受け入れていくことがカウンセリングに来て変わろうとしているクライアントの気持ちを、しっかりと共感する事にも繋がっていたためです。


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