傾聴技法は1つ1つ細分化して理解・実践すると効率的に習得できます。
このページでは6つの技法を紹介していますが、いずれも独立したスキルではなく、関連性が非常に強いです。普段の生活で何気なく使っている聞き方も含まれています。
受容的な態度|話しやすい空気作り
受容的な態度とは、相手が受け入れてもらっている、話しやすい、悩みを打ち明けても受け止めてくれそうだと感じられる聞き手の態度です。
特に初対面の人と会話するときは、人は緊張しやすいです。緊張しながら会話すると、なかなか自分自身のことを自由に話せず、会話も弾みません。また、肩に力が入って純粋に疲れますし、体力も使います。
また、「自分が思っていなかったことまで気軽に話せた」ということにはなりません。傾聴ではまず話し手の方にリラックスしてもらえるように、話しやすい空気作りを心がけます。ポイントは3つあります。 詳細を見る
受容的な態度とは|カウンセラーが使う話しやすい雰囲気の作り方
うなずきとあいづち
うなずきは首を縦にふってうなずくこと、あいづちは、「はい、そうなんですね」といった合いの手の事です。
うなずきとあいづちは無しでも聞けますが、話し手にとってはこれが無いと「聞いてもらえているんだろうか?」という不安が出てきます。
傾聴で最も大切なことは、話し手の方に「聴いてもらえている」と感じてもらえることです。うなずきとあいづちは、この「聴いてもらえている」を作ることができる傾聴技法です。
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うなずきとあいづちの使い方|レパートリー、動画有
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オウム返し|繰り返すスキル
オウム返しは、相手が言ったことをそのまま繰り返すスキルです。
オウム返しを的確に使っていくと、「聴いてもらえている」がさらにわかってもらえていると感じてもらえることに繋がります。
相手の言葉をそのまま繰り返すオウム返しは、難易度が実は高いです。初めてやると不自然な感じになるのですが、相手のことを完全に理解するのは無理でも、わかろうとするためのスキルで、実は傾聴技法の核となるスキルです。
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オウム返しのやり方と効果を動画付きでプロが解説
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共感|気持ちを汲む聴き方
人には様々な感情があります。楽しさや喜びといったプラスの感情もあれば、イライラや怒り、寂しさや不安などマイナスの感情もあるのが人間です。
しかしマイナスの感情は、社会生活の中では出しにくいものです。出すと人間関係がギクシャクしたり、仕事に差し支えが出る場合もあります。
どうしても抑えがちになるものですが、溜め込めばどんどんそれが蓄積されてメンタル不調に繋がります。
それをクリアするための気持ちの汲み取り方を紹介します。
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共感の言葉の使い方 |相手の気持ちを汲む方法
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質問技法
会話の主導権を握っているのは、まぎれもなく話し手ではなく聴き手です。聴き手がどのような態度で聴くか?どんな質問をするか?によって会話の流れは大きく変わってきます。
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質問技法とは|傾聴・カウンセリングでの質問の仕方
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要約
要約は傾聴の中でも難易度の高いスキルです。必ずしもやらないといけないものではありませんが、要約を入れることで会話全体の整理がつき、お互いのすれ違いも無くしていくことが出来ます。
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要約のやり方と2つの効果
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