- もう次の予定の時間がくるから話を聴いていられない!
- 話をしてくれるのはいいけれど、あまりにも会話が止まらない!
という経験をされたことはないでしょうか?
特に医療・介護関係や、接客業、サービス業などでお客様と接していて延々と会話をされる機会があるかと思います。
主婦の方は、ふとしたことから始まったご近所さんとの会話で、「いつまでこの立ち話が続くんだ~!?」と思われることがあるかもしれません。
そんなときは、
という思いと、
という葛藤もわいてきます。
本来傾聴技法は、相手の方に自由に話して頂き、それを受け止めながら聴く聴き方ですが、現実問題として、相手の話を延々と聴けないときもあります。
そんな「話が止まらないとき」に相手が不快に感じないように話を区切る・止める方法を2パターンお伝えします。
1 うなずきとあいづちの使い方を変える
まず1つ目は簡単です。これは傾聴技法を使わない方法なのですが、
話を聴くときのうなずきとあいづちをあえて止めるという方法。
これは普段積極的に「うなずきとあいづち」を使っておられればおられるほど、効果を発揮します。相手の方も、「あれっ?いつもと何か違うな・・。」と気付かれて、こちらの状況を察してくれる方も多いです。
2 あいづちで話しを止めて要約する
2つ目の方法は、ややスキルを必要とします。
どんな方法かというと、まずは相手の方の話がとまらない状態のとき、一瞬の文脈の隙間を見つけて
「そうなんですね。」
といったあいづちをやや大きめの声でいれます。大きめ声であいづちをいれるのは、しっかりと話を区切って相手の方に一旦話しを止めてもらうためです。
そしてここからが重要ですが、しっかりとしたあいづちをいれた直後に、今まで相手の方がマシンガントークされた会話の内容をしっかりと要約して返します。
詳細:要約のやり方と2つの効果
「今はこういうことを大切に思っておられるんですね。」
「こないだこういったことがあって、こう思われたんですよね。」
「これについては、ここを一番重要に感じておられるんですね。」
といった淡白な要約のほうが適切です。もう話をして欲しくないのですから。
この要約で要するに今までの話を聴きましたよということを相手に伝えます。
話を聴いてくれていない、わかってもらっていない感じがして同じ話を延々とされる方もおられます。話を止める・区切るときにも、それまでの話をしっかりと聴いていることがポイントです。
この要約がないと、単純に話をぶった切ったことになってしまい、せっかくの関係を悪化させることにもなりかねません。
要約を入れたあとに、
といった感じで話を締めくくると、相手の方も「せっかくの話を止められた・・・」という思いはわきにくいです。
- うなずきとあいづちをあえて止める。
- 話の隙間にしっかりとしたあいづちで割り込み、要約して会話をクローズさせる。
以上「長すぎる話を止める、区切る」相手が不快に感じない傾聴技法の使い方2パターンでした。