相手に緊張させない、相手の緊張をほぐす7つの方法

人は特に初対面の見知らぬ人や、初めての場所だと緊張しやすいです。

緊張は自分自身を守るための自然な反応でもありますが、相手の緊張を軽くする方法として

  • 自分自身が緊張せず、リラックスして関わる
  • 相手を評価しない、受け止める姿勢で接する
  • 話してもらう(相手を理解する・わかる)
  • 緊張をほぐすために飲み物をお出しする
  • 緊張がほぐれるようなジョークを言う

が簡単に取り組めます。

私自身心理カウンセラーとして20年以上活動していますが、相談者の方には、まずは緊張感を解いてもらうことをとても大切にしています。緊張したままでは深い悩みを打ち明けてもらえないためです。

この記事では相手を緊張させない、相手の緊張をほぐすための方法を7つ紹介します。

1 自分自身が緊張しない。リラックスした状態でいる。

緊張感は間違いなく伝染します。例えばあなたが何かのセミナーを受け、その講師の声が震えていたり、表情がこわばっていたり緊張している講師のセミナーを受けた場合と、緊張している様子がない講師のセミナーを受けた場合では、講座の内容に集中出来る度合いが変わってくると思います。

「相手に緊張させたくない、緊張をほぐしたい」という思いは、自分自身ではなくて相手の方に意識が向いていますので、この思いがあるだけで自分の緊張感はほぐれてきます。

※自分自身の緊張をほぐすための方法は絶対に緊張しない方法7つの記事をご覧下さい。

2 相手を評価しない、受け止める姿勢で接する

上司や権威的な人の近くにいると、当然緊張しやすいです。

接していて「評価される!」と思うと、もっといい所を見せよう、いい人、いい会社員でいようという思いが強く働き、結果緊張しやすくなります。

特に仕事をしていると評価は付き物ですが、そんなときも「受け止める姿勢」で緊張感をほぐしていくことが出来ます。では、具体的にどうすれば、相手の方に「受け止めてもらえている」と感じられ、相手の緊張をほぐしていくことが出来るのかを次に紹介します。

3 相手をウェルカムしている笑顔

相手に緊張させないやさしい笑顔でこちらを向いている外人男性の写真

photo credit: chris zerbes via photopin cc

笑顔は、緊張感をほぐすための最高のスキルといっても過言ではありません。

おかしくて笑ったり、自分の感情をごまかすためのものだったり、様々な笑顔がありますが、緊張をほぐすために大切なのは、相手をウェルカムしている、相手といい関係を築きたい、相手を受け止めているという姿勢から出る笑顔です。

そんな笑顔が素敵な人は、それだけでとても魅力的です。カウンセリングでも相手にリラックスして話して頂くことはとても大切なので、私自身研修生時代は1日15分ほどの笑顔トレーニングを半年ほど続けてました。

笑顔で迎えられるとそれだけで気持ちも、緊張感もほぐれてきます。

さらに欲を言うと、会話するときのこちらの声のトーンもできるだけ安心できる声のトーンだと緊張をほぐすのに効果的です。低い声のトーンや暗い声のトーンではなく、少し明るめの声のトーンがよいです。

さらに「受け止めてもらえている」と感じられ、相手の緊張をほぐせる方法をもう1つ紹介します。

4 相手の緊張を受け止める

「緊張しなくていいですよ。」と気を使ってもらえるだけでも楽になりますが、さらに「初めての場所に来ると緊張しますよね。」といった感じで自分自身の状態を察してもらえると、信頼感を持ってもらいやすくなります。

相手の方にも「まぁ少しくらい緊張しててもいいか」と自分自身の緊張を自分で受け止めてもらえ、結果リラックスしてもらえる、相手の緊張をほぐしていくことが出来ます。

緊張してもらってもOK!という相手の緊張を受け止める姿勢で、相手の緊張をほぐしていけます。

5 話してもらう(相手を理解する・わかる)

緊張をほぐすためには、自分が何かを話すよりも相手の人に話してもらうことが効果的です。

話すと緊張がほぐれる理由として、顔の筋肉を動かすことでほぐれる効果もありますが、何より人は自分のことをわかってもらえると、それだけで安心します。

関係性の全く無い人と会うと緊張しやすいですが、仲の良い友人と会うときは緊張しません。「わかってもらえている」感が全く違いますよね。自分のことをわかってもらえると、それだけで自分の居場所が出来たような感じがして安心感が持て、緊張もほぐれてきます。

緊張をほぐすために、まずは相手の方が気軽に話せる質問を準備、ストックしておくと楽です。私の場合は、初対面の方とお会いするときには、「迷わずに来れましたか?」や、「今日はこちらにはどうやって来られました?」が鉄板です。

シチュエーションによっても最適な気軽に話せる質問は変わってきますが、特にこちらに興味を持って頂いたきっかけは、相手の方も話すことによって緊張がほぐれますし、こちらも相手の方をより良く理解できる大きなメリットがあります。

関連:質問技法とは|傾聴・カウンセリングでの質問の仕方

6 緊張をほぐすために飲み物をお出しする

飲み物が緊張をほぐしてくれる力は、私自身とても強いと感じています。

緊張すると純粋に喉が乾きますし、見知らぬ土地にいったときも地元のカフェで飲み物を飲むだけで落ち着いた気持ちになれます。飲み物をお出しすることで相手をウェルカムしている姿勢も伝わりますので、一石二鳥です。

ちなみに私自身カウンセリングを行う時は、相談者の方にコーヒーではなくハーブティーをお出ししています。

7 緊張がほぐれるようなジョークを言う

これは他の方法に比べてやや難度が高いですが、笑うと純粋に緊張感がほぐれますし、楽しませようと歓迎してくれている姿勢も伝わってきます。

あと、「このホームページ・【傾聴力】は緊張というキーワードでのアクセスが半分近く、もはや【傾聴力】ではなく、【緊張力】だ。」というような、どこで笑っていいのかわからない、おもしろくないジョークだと逆にひかれる可能性もありますが、きっちりと使えれば緊張をほぐすのに効果的です。

まとめ

相手を緊張させない、緊張をほぐす方法として

  1. 自分が緊張しない。リラックスした状態でいる。
  2. 相手を評価しない。受け止める。
  3. ウェルカムな笑顔。(+安心できる声のトーンで接する)
  4. 相手の緊張を受け止める。
  5. 話してもらう (相手をわかる、理解する。気軽に話せる質問をストックしておく。)
  6. 飲み物をお出しする。
  7. ジョークを言う。

の7つを紹介しました。

相手を緊張させたくない、緊張をほぐしたいという思い、本当に素敵です。この記事がお役に立てば幸いです。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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