カウンセリングマインドとは、一言でいうと、カウンセリングの考え方や姿勢を活かして人と関わる事です。
カウンセリングの高度なスキルを使うイメージではなく、プロカウンセラーでなくても実践しやすいカウンセリングの考え方やスキルを日常に活かしているイメージです。
マインドは日本語では、「心、精神、意識」などの意味合いがあります。カウンセリングの考え方やスキルがとても効果的な、「学校教育」や「医療・看護関係」で比較的よく使われる言葉です。
この記事では、カウンセリングマインドの特徴とその目的を解説します。
カウンセリングマインドの特徴
特徴は端的にお伝えすると、相手を受け止める・尊重するという点に尽きます。受容の姿勢で関わることで、誰しも持っている「自分のことをわかって欲しい・認めて欲しい」という承認欲求が満たされます。
基本的に相手の話をしっかりと受け止め、相手の気持ちを汲み取りながら聞きます。「こうしなさい」という指示や指導がメインではなく、「どうしたいですか?」「どうしますか?」という相手の決定権を大切にします。
ただ、受容だけだと歯止めが効かなくなる状況もあります。例えば、万引きなどの犯罪や暴力行為があった時に、「盗みたかったんだね」とただ受け止めて関わっているだけでは状況は悪化します。そんな時には、万引きや暴力をなぜ起こしたのか?という相手の気持ちは受容しながら、行為そのものに対してはしっかりと「NO」を伝える必要があります。
カウンセリングでは、その人自身の幸せを大切にします。そのために受容的な関わりは大切ですが、犯罪行為を受容しても幸せには繋がらないので、ダメな事はしっかりとダメと伝えます。
カウンセリングマインドで関わる効果
効果としては、カウンセリングマインドで関わる・サポートすることで、リラックスした雰囲気・空気感が作れたり、相手の自主性や、自己肯定感が高まる点です。
カウンセリングの基本の受容では、相手の方が安心出来る表情(笑顔)や、声のトーンを大切にして関わります。挨拶や会話の時もしっかりと相手の目を見て関わります。
こういった日常の1つ1つの何気ない関わりから「大切にされている・尊重されている」という実感を持ってもらえ、自己肯定感を高めていくことに繋がります。
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まとめ
カウンセリングマインドとは、「カウンセリングの考え方や姿勢を活かして人と関わる事」です。「相手を大切にし、尊重する姿勢や行動」が形として現れます。
困っている人や落ち込んでいる人がいれば、「どうしたの?」と声をかけ、相手の話をしっかりと聞くのは、カウンセリングマインドが形になっている1つの状態といえます。