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自己肯定感が低い原因5つと、今すぐ出来る高める方法7つ

 2017年2月24日  

自己肯定感とは、自分自身にOKを出せ、様々な自分を受け入れられる感覚の事です。自己肯定感が低いと、「自分はダメだ」と思い続けざるを得なかったり、自分を認められないのでシンプルに生き苦しいです。

自分をなかなか認められないので、同じように他人も認めるのが苦手です。他人を褒めるのが苦手なので、コミュニケーションもうまくいかない事が多いです。また、自信を持てないので漠然とした不安感も強くなります。

自己肯定感の反対語は自己否定感です。自己否定感とは、自分自身をどうしても認められない感覚の事ですが、これがMAXに強くなると、生きているだけで苦しくなり、最悪自分で自分の人生の幕を下ろす事にもなりかねません。

この記事では、自己肯定感が低い原因と、高めるための方法、また、お子さんが自己肯定感を持てる教育について解説します。

自己肯定感が低い原因5つ

これはその人が今まで育ってきた環境(生育歴)が大きく影響しています。

親にたっぶりと愛情を注いでもらった子と、親から虐待を受け続けて育った子では、自己肯定感の差はとても大きくなります。

1 虐待を受けた経験がある

特に親からの虐待は自己否定感に直結します。自分がこの世に生を受けて、初めて出会った人から暴力を振るわれ、存在を否定される訳ですから「生きていて良い」と思えるわけがありません。

2 褒められる・認められる機会が少なかった

また、親は愛情を持っていたとしても、「褒める・認める」機会が少ないと、自己肯定感が育まれにくいです。

例えば私自身、20代半ばまで「自分のことを認めてはいけない」と無意識のうちに思っていました。なのでどれだけ頑張っても、「まだ上がいる」と自分の事を認められなかったり、「恋人がいつまでたっても出来ない自分はダメだ」と何回も思い続けてしまったり、他人の事も褒めれなかったんですね。

この事は私がカウンセラーになった大きな一因なのですが、親は私の事を愛してくれていたと思います。ただ、「褒める」ことはほとんどしなかったんですね。中学のテストで成績が急に伸び、高得点を取った時も「それで満足なんか?」と言われました。

例え否定されなくとも、身近な人に認められない機会が多いとどうしても自己肯定感は低くなります。

3 自分で選択する機会が少なかった

何を食べたいか?飲みたいか?という身近な選択から、どんなクラブに入るのか、進路はどうするのか?など様々な選択の機会があります。

自分で決める機会が多いと、必然的に自分を尊重されている感覚を持てます。これは自己肯定感に直結します。

ところが親が教育のためと、本人の意思を無視して無理やり剣道部等に入れさせたり、親が決めたほうが早いからとレストランで食べたいものや欲しいおやつを選べなかったり、自分で選択する機会が少ないと自己肯定感は低くなります。

4 過保護に育てられた

例えば親が子供に怪我をさせないように、少しでも危険な事をしようとすると止められたり、チャレンジ出来ない環境だと「自分にはこれが出来る」という自信が付きません。

「可愛い子には旅をさせよ」といいますが、過保護に接するという事はある意味、「あなたにはそれが出来ない」という裏返しのメッセージにもなります。

自己肯定感は特に自分が決めた事を達成できると高まっていきますが、過保護に育てられると当然ながら達成感は得られません。

5 子供時代に親が話をあまり聞いてくれなかった

どんな話であれ、話をしっかりと聞いてもらえると「わかってもらえた」という感覚が湧きます。何気なく話した事をしっかりと聞いてくれる関わりだったのか、それとも「あんたが悪いからでしょ」と説教されるような関わりが多かったのかでは、当然ながら前者のほうが自己肯定感は高くなります。

日常の何気ない会話だけでなく、何か問題が起きた時に「それが本当なのか?」「なぜそれをしたのか?」と話を聞いたり、こちらを理解してくれる関わりだったのか、それとも問答無用で殴られるだけの関わりだったのかでは、後者の方が自己肯定感は低くなります。

要するに、子供時代に「こうだからこうしなさい!」という関わりがあまりに多いと自己肯定感は低くなりますし、自分で選択する機会が多かったり、どう思うのか?どうしたいのか?等こちらの思いを尊重してくれる関わりが多いと自己肯定感は高くなります。

自己肯定感が低い原因をまとめると、子供時代に親や身近な人から

  • 虐待を受けていた事がある
  • 否定される事が多かった
  • あまり認められなかった(褒められなかった)
  • 自分で選択する機会が少なかった
  • 過保護に育てられた
  • 子供時代に親が話をあまり聞いてくれなかった

が挙げられます。

ここまできっちり読まれた方の中は、ご自身の事を思い起こされて、読んだだけで疲れるくらい心の体力を使った方もいると思います。

自己肯定感が低い要因として、親からの関わりはとても大きいです。ただ、それでもう高める事は出来ないのかというとそういう訳はなく、大人になってからも高めていくことができます。具体的な方法を解説します。

自己肯定感を高める方法7つ

ネガティブOK

自分の事を認めましょう!プラス思考を増やしましょう!良いイメージを持ちましょう!等と言われても、そんな事が急に出来れば苦労しないと思うんですね。

何より人は、苦しい状態から幸せな状態に変わる時でさえ怖いものです。例え今が苦しくとも、これまで何とか生きてこれているわけです。変化を作る時には抵抗感もありますし、なかなか自分を認められない事も多いと思います。

自己肯定感は薬で高められるものではありませんし、人の心は急には変えられないものでもあると思います。

自己肯定感をなかなか高められない時は、上手くやれない、ネガティブな自分自身も受け入れていってみて下さい。やるか、やらないか中々決められない時は、どっちつかずで戸惑う自分自身を受け入れていく。どうしても前向きになれない時は、前向きになれない自分自身を受け入れていくイメージです。

自己肯定感が高まるという事は、様々な自分自身を受け入れられるようになるという事でもあります。人であれば、怠けたかったり、休みたかったり、恨んだり、憎んだり、様々なネガティブな思いや感情も時に湧いてきます。

プラスもマイナスもすべてひっくるめて自分自身の思いを受け入れられるようになると、シンプルに生きやすいです。

マイナスの感情や思いに対して否定的な思いを持つという事は、イコール「そう思っている自分はダメだ」という事なんですね。人であれば積極的な時もあれば、消極的な時もあります。

マイナスもOK!

が自己肯定感が高まる基本的な姿勢です。清濁併せ呑んでいきます。

究極は、自己肯定感を高められない自分も受け入れていきます。というのも、「自己肯定感を持てない自分はダメだ」という状態はしんどいと思うんですね。少しづつ上手くやれない自分自身を受け入れて、楽に生きれるようになれば、それで充分です。

ネガティブをぶちまける

とはいえ、つらい、苦しい、悲しい、腹が立つといったネガティブな思いは日常生活では敬遠されがちです。和を考えると、職場でそういった思いを見せづらいです。

それを抑えれば無くなるのかというと、徐々に溜め込まれます。どんどん溜め込まれると、感情がコントロールしにくくなって、急に涙が出てきたり、怒りを適切に表現するのではなく、ブチ切れてしまったり、自律神経がバランスを崩して過呼吸やパニック障害、うつになったり、五感(特に聴覚や味覚、嗅覚)が弱くなってきたりします。

特に「何かがおかしい」と心に違和感がある時は、サインです。それまでは抑えざるを得なかった感情が、あふれそうになっている時期かもしれません。

もし何かひっかかる思いがあれば、信頼できるカウンセラーの元でカウンセリングを受けるのがお勧めです。今までは抑え込まざるを得なかった思いは、受け止めてくれる人がいると表現しやすいです。出すと浄化に繋がります。

環境をコントロールする

手っ取り早くやりやすいのは、嫌な人から距離を取るという事です。

嫌な上司や同僚が職場にいれば、必要最低限の関わりで充分です。嫌な友人とも無理に付き合う必要もありません。ちなみにDVの加害者からは、逃げるのが一番の対策ですが、暴力を振るわれながらも加害者から中々離れられない人もいます。これは加害者から否定され続ける事で、「本当に自分がダメだから上手くいかない」と思ってしまう事が大きな要因です。

嫌な人と無理にコミュニケーションを取る必要は一切ありません。

肯定的に受け止めてくれる人と出来るだけ接する

自己肯定感を高める特効薬は、プラスのメッセージを与えてくれる人と出来るだけ接する事です。人から受ける影響は大きいです。

お勧めは、心理学・カウンセリングを学ぶ事です。カウンセリングを学びに来ている人は、他人の役に立ちたい思いが強い人がほとんどなので、基本的に他人にプラスのメッセージを与えようと心がけていますし、カウンセリングの学びはこころの深い部分を見つめる事も多いです。

自分を深く知るという事は、様々な自分を知る・受け入れる=自己肯定感を高めるという事に繋がっています。様々なカウンセリングスクールがありますので、興味のある方はこちらから一括資料請求してみて下さい。

肯定的な言葉をかけられたら出来るだけ受け取る

もし周りの人から、「その服似合うね」や「仕事が的確だね」等、肯定的な言葉をかけられたら、「いやいやそんな事ないですよ」と否定するのではなく、出来るだけ「ありがとうございます」と受け取ってみて下さい。

せっかくプラスのメッセージを与えてくれているのに、それを自分で否定するのは少しもったいないです。

とはいえ自己否定感が強い時は中々プラスのメッセージを受け入れられない事もありますので、出来るだけ意識して「ありがとうございます」と受け取る機会を増やしてみて下さい。

他人の言葉から受ける影響も大きいですが、自分が発する言葉が、自分に与える影響も大きいです。

肯定的な言葉を増やす

自己肯定感を高めるには、肯定的な言葉を意識して増やしていきます。

簡単にやりやすいのは、~は嫌い(例:エルメスは嫌い)という言葉を減らし、代わりに~は好きではない、または~が好き(例:コーチが好き)という言葉を増やしていく方法です。

自分自身に良い影響があるのはもちろん、周りの人もその方が心地よく感じられます。

否定的な言葉はクレームを呼びやすいです。例えば否定形で

ご注文いただいた商品は明日の発送はできません。また本日の15時までに正式に発注いただけない場合は、3日後の発送となります。

と言われるのと、逆に肯定形で

ご注文いただいた商品は明後日であれば発送は可能です。また本日の15時までに正式に発注いただければ、明後日の発送が可能となります。

と言われるのとでは、意味合いは同じだとしても受ける感覚は大きく変わります。

自分が発する言葉はコントロール出来ます。言葉を変える事で自己肯定感も高まっていきます。

達成感を作る

「自分にはこれが出来た」という自信が得られる(達成感が得られる)と、自己肯定感が高まります。

実際音楽療法を専門的に行っている施設では、うつや統合失調症のクライアントに、ピアノやバイオリンの演奏が出来るように指導している所もあります。何か出来ない事が出来るようになれば、シンプルに嬉しいものです。

お勧めはご自身の好きなことですが、落ち込みが強い時は好きなことをやろうという気も起きませんので、まずはカウンセリング等で現在辛いことを明確にして、それがクリアに出来れば「これをやってみたい」という気持ちも湧きやすくなります。

1人旅も達成感を得るのにお勧めです。特に海外。いつ出発するか、どこに行くか、どこに泊まるか、どこで何を食べるか、すべて自分で決める必要がありますので、それだけで吹っ切れてきます。

番外編 子供さんが自己肯定感を持てる教育について

ここまでしっかりと読まれた方は、もう具体的にどんな事をすればお子さんに自己肯定感を持ってもらえるか、イメージしやすいと思います。

自己肯定感が低い原因で紹介した事と、逆をやるだけです。

  • 子供の話を出来るだけ目や表情を見ながら聞く
  • 決めつけるのではなく、子供の言い分を聞く
  • 頑張ったね、よくやったね等の認める、褒める言葉を使う
  • 子供が自分で選択する機会を増やす

等、やることはシンプルです。褒めるのはもちろん大事ですが、ダメな事をしたら子供の将来の事を考えて愛情を持って叱る事ももちろん大事です。

あと何よりも親自身が自己肯定感を高めるのが一番です。具体的な方法をまとめます。

まとめ

自己肯定感を高める方法として

  • ネガティブな自分も受け入れる
  • 環境をコントロールする(嫌な人から距離を取る)
  • 肯定的に受け止めてくれる人と接する
  • 肯定的な言葉をかけられたら「ありがとうございます」と受け取る
  • 肯定的な言葉を増やす
  • 達成感を作る

を紹介しました。出来そうだなと思うものがあれば、是非実行してみて下さい。

お勧めは、心理学・カウンセリングを学んでみる事です。自己理解も深まりますし、ネガティブな感情も受け入れやすくなりますし、聴く力(傾聴力)も身に付けられます。

私自身カウンセリングを学ぶ事で、普段の表情も大きく変わったと思いますし、無意識に思い込んでいた様々な「こうでなければならない」という思いが緩んで生きやすくなりました。この記事を書けたのも、カウンセリングを学んだからこそです。

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