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自己肯定感が低い原因8つ|幼少期の親との関係、家庭環境の影響が大半

自己肯定感とは、自分自身にOKを出せ、様々な自分を受け入れられる感覚の事です。自己肯定感が低いと、「自分はダメだ」と思い続けざるを得なかったり、自分を認められないため、生きていて苦しい機会が多いです。

自己肯定感が低い原因として最も多いのは、幼少期の家庭環境です。

子供は親に似ようと思わなくても親に似る傾向があるため、親自体の自己肯定感が低いとそれを無意識に引き継ぎます。

また幼少期は誰しも無力で、親の愛情の有無が生きることに直結します。子供はどんな家庭環境でも何とか適応しようという意識が働き、生きる上で様々な価値観を身に付けますが、この価値観が原因となり、その後の人生で自己肯定感の低さを招くケースが非常に多いです。

この記事では自己肯定感が低い原因8つと、幼少期の家庭環境の影響が大きい理由を、心理学を交えて解説します。

自己肯定感が低い原因8つ

幼少期の親との関わりで、次の原因が1つだけ当てはまっている場合もあれば、複数の場合もあります。

  • 否定されて育った(虐待を受けた)
  • 褒められる・認められる機会が少なかった
  • 自分で選択する機会が少なかった
  • 過保護に育てられた
  • 子供時代に甘えられなかった
  • 子供時代に親が話をあまり聞いてくれなかった
  • 常に親から言い返されていた
  • 親のDVまたはモラハラを見て育った

関連:愛されて育った、家庭環境は良いけれど自己肯定感が低くなるケース

それぞれ詳細を解説します。

1 否定されて育った(虐待を受けた)

実の親から

  • 兄弟姉妹とは明らかに差別されていた
  • 辛いことがあった時に冷たくあしらわれた
  • 新しいことをやろうとしても「無理だ」と言われ続けた

等、否定される機会が多いと自信が持てなくて当然です。

特に親からの虐待は自己否定感に直結します。自分がこの世に生を受けて、初めて出会った人から暴力を振るわれ、存在を否定される訳ですから「生きていて良い」と思えるわけがありません。

2 褒められる・認められる機会が少なかった

また、親は愛情を持っていたとしても、「褒める・認める」機会が少ないと、自己肯定感が育まれにくいです。

例えば私自身、20代半ばまで「自分のことを認めてはいけない」と無意識のうちに思っていました。なのでどれだけ頑張っても、「まだ上がいる」と自分の事を認められなかったり、「恋人がいつまでたっても出来ない自分はダメだ」と何回も思い続けてしまったり、他人の事も褒めれなかったんですね。

この事は私がカウンセラーになった大きな一因なのですが、親は私の事を愛してくれていたと思います。ただ、「褒める」ことはほとんどしなかったんですね。中学のテストで成績が急に伸び、高得点を取った時も「それで満足なんか?」と言われました。

例え否定されなくとも、身近な人に認められない機会が多いとどうしても自己肯定感は低くなります。

3 自分で選択する機会が少なかった

何を食べたいか?飲みたいか?という身近な選択から、どんなクラブに入るのか、進路はどうするのか?など様々な選択の機会があります。

自分で決める機会が多いと、必然的に自分を尊重されている感覚を持てます。これは自己肯定感に直結します。

ところが親が教育のためと、本人の意思を無視して無理やり剣道部等に入れさせたり、親が決めたほうが早いからとレストランで食べたいものや欲しいおやつを選べなかったり、自分で選択する機会が少ないと自己肯定感は低くなります。

また、親が厳しく、親の言う通りにせざるを得ない家庭環境で育つと、どうしても他人の顔色を強く伺うようになります。そして

  • 人の期待に応えるべき
  • 良い人(良い子)でなければならない

という価値観が根付き、人と接すること自体に強い疲労感が生まれます。
詳細:人の期待に応えようとする心理とやめる方法5ステップ

4 過保護に育てられた

例えば親が子供に怪我をさせないように、少しでも危険な事をしようとすると止められたり、チャレンジ出来ない環境だと「自分にはこれが出来る」という自信が付きません。

「可愛い子には旅をさせよ」といいますが、過保護に接するという事はある意味、「あなたにはそれが出来ない」という裏返しのメッセージにもなります。

自己肯定感は特に自分が決めた事を達成できると高まっていきますが、過保護に育てられると当然ながら達成感は得られません。

5 子供時代に甘えられなかった

甘えられなかった事情は様々で、お姉ちゃん・お兄ちゃんなんだから我慢しなさいとよく言われたり、親を助ける必要(親のグチを聞かざるを得なかった)があった方もいます。

なぜ幼少期に甘えられないと自己肯定感が低くなるのかというと、親から愛されるためにしっかりしないといけない(良い人でなければならない)、または役に立たなければならないという価値観が無意識に根付くためです。

その結果、大人になってから対人関係で我慢に我慢を重ね、爆発して関係を破綻させてしまったり、常に自分よりも他人を優先し、自分がどう思っているか・どうしたいかが見えなくなる場合があります。

つまり子供時代に甘えられないと、常にしっかりした人(良い人)として振る舞い、そうでない自分を否定する結果になります。自分の思い・本音を抑え込んで言いたいことを言えなかったり、仕事を抱えすぎて過労にもつながります。

関連:頼まれたら断れない理由・心理と改善方法3ステップ

6 子供時代に親が話をあまり聞いてくれなかった

どんな話であれ、話をしっかりと聞いてもらえると「わかってもらえた」という感覚が湧きます。何気なく話した事をしっかりと聞いてくれる関わりだったのか、それとも「あんたが悪いからでしょ」と説教されるような関わりが多かったのかでは、当然ながら前者のほうが自己肯定感は高くなります。

日常の何気ない会話だけでなく、何か問題が起きた時に「それが本当なのか?」「なぜそれをしたのか?」と話を聞いたり、こちらを理解してくれる関わりだったのか、それとも問答無用で殴られるだけの関わりだったのかでは、後者の方が自己肯定感は低くなります。

7 常に親から言い返されていた

話を聞いてくれないだけでなく、何を言っても親に言い返される状況だと、我慢しなければならないという価値観が無意識に根付きます。この価値観があると

  • 自分の意見を言えず、フラストレーションを溜め込んだ結果爆発させる
  • 幼少期から楽しんだ経験がないため、楽しいことがわからない

結果につながり、自己肯定感は低くなります。

詳細:楽しいことがわからない原因、心理と対処法5ステップ

8 親のDVまたはモラハラを見て育った

主に父親が母親に対してDV(家庭内暴力)、またはモラハラ(言葉などの精神的な嫌がらせ)をしていたケースです。親から直接虐待を受けていなくとも、これは劣悪な家庭環境といえます。

DVまたはモラハラを見て育つと、子供は自分の感情を抑え込まざるを得ません

というのも父親に対する怒りや悲しみを感じていても、それを表に出せば、子供はそこで生活できなくなってしまいます。そのため無意識に怒りや憎しみや恨みなどのマイナスの感情を抑え込むクセが付きます。

ある意味その環境で生きるための適応力でもあるのですが、自分でも無意識に身に付けた生き方のため、その家庭環境から抜け出した後もこの生き方を続けてしまいます。

感情は抑え込めば無くなるものではなく、積み重なっていきます。我慢に我慢を重ね、限界を超えたところでその感情を爆発させて人間関係を壊してしまったり、人によっては呼吸や動悸が激しくなる等、自律神経失調症の症状が出ることもあります。

幼少期の親との関係、家庭環境が大きい理由

上記8つの自己肯定感が低い原因は、すべて幼少期の親との関係性です。子供は自分が育つ環境や、関わる人を自分で選べません。また、親に似ようと思わなくても、どうしても似ます。

  • 自己肯定感の高い親の元で、愛情をたっぷり注がれて育ってきたか
  • 自己肯定感の低い親の元で、認められない、否定される事が多い環境だったか

では、自己肯定感に違いが出て当然です。

三つ子の魂百までと言いますが、特に7才くらいまでに育ってきた家庭環境、親との関係性が大きいです。

TA交流分析を創始したアメリカの心理学者、エリック・バーンによると

人の価値観の基盤は、7歳位までに築かれる

とされています。人は生きるために必要な様々な価値観を身に付けますが、そのベースは幼少期です。

幼少期に価値観のベースができる

価値観とは、「~すべき、~でなければならない」などの生き方や行動の指針になるものですが、自己肯定感と直結していると言っても過言ではありません。

例えば、「完璧でなければならない」という価値観があると、完璧にやれない時に「完璧でない自分はダメだ」という思い(自己否定)に自動的につながります。

価値観が形成される要因の1つは、身近な人から引き継ぐことです。特に親子はどうしても似るため、親の自己肯定感が低いと、子供は親の価値観を無意識に引き継いで自己肯定感が低くなりがちです。

もう1つの要因として、幼少期の家庭環境で本人がどう感じたか?も重要です。一例を紹介します。

幼少期の家庭環境と、価値観の形成の例

  1. 親がしつけや教育に非常に厳しく、常に顔色を伺う必要があった
  2. 人の期待に応えるべき、良い人でなければならないという価値観が根付く
  3. 無意識に自分の本音や欲求を抑え込む結果になり、苦しい(自己肯定感が低い)

このような価値観は、無意識に根付いているため、自分がそう思っていると気付いていないケースが大半です。

特に注意すべきは、この価値観が原因で人生で同じような失敗パターンが繰り返されている場合です。(職場をいつも同じような理由で辞める。恋愛で同じような別れ方を繰り返す等)

上記の場合、自己否定のループになって苦しいです。心理学では人生脚本(脚本分析)と呼ばれています。詳細は↓の記事をご参照下さい。


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人生脚本とは|効率的に書き換える方法を心理学を通して解説

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自己肯定感が低い要因として、親からの関わりはとても大きいです。ただ、親から望む愛情を受けられなかったとしても、自己肯定感は大人になってからも高めることができます。

自己肯定感を高めるには

自己肯定感を高める第一ステップは、自己否定につながる価値観を掴むことです。

というのも、ネックとなる価値観は無意識に根付いているためです。私自身、自己肯定感の低さを実感したのは20代の時でしたが、当時は何かがおかしいという感覚と、このままの自分ではダメだという漠然とした不安感が強いだけでした。カウンセリングに触れることで初めて、「認めてはいけない」と無意識に思っていたことに気付けたんですね。

自己否定につながる価値観を掴むことは、自己肯定感が低い原因を知ること、自己理解を深めることとイコールで、自己肯定感を高める上でも欠かせません。

自己肯定感が低い状態とそうでない状態の違いの図

自己肯定感が低い状態とそうでない状態の違い

自分の過去を見つめ直し、なぜ今の苦しみがあるのかを知ることで、これからの人生を自分で再構築するきっかけになります。

自己否定につながる価値観で、カウンセリングで多いケースは次の3つです。

  • 完璧でなければならない (不安感、恐怖感、緊張がこじれやすい)
  • 役に立たなければならない (自分がどう思うか、どうしたいかがわからなくなる)
  • 良い人であるべき (マイナスの感情、本音を溜め込み、爆発させる)

その他さまざまなパターンがあります。↓の無料EBookに自己否定につながる価値観で多いパターン7つと心理、克服方法を記載しています。是非ご活用下さい。


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自己肯定感EBookの表紙
無料Ebook|自己肯定感が低い苦しみから抜け、心理学を使って楽に生きる方法

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価値観へのアプローチは根本的な解決法になりますが、どうしても時間がかかります。手っ取り早く取り組める方法については、↓の記事をご参照ください。


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自己肯定感を高める方法11個|心理学で簡単にできます

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自己肯定感が低いのは親のせいだと恨みたくなる思いも出てくると思いますが、自分で自分を育んでいくことが可能です。

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幼少期が辛い環境であればあるほど、1人で振り返るのはしんどいと思います。

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自己肯定感についてさらに理解を深めたい方は、次の記事もご参考ください。

自己肯定感をチェックする方法

12の問題にイエスかノーで答えるだけで、1分程度でわかります。


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自己肯定感チェックリスト12問|大人向け無料診断

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自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感が低い状態には、様々なケースがあります。カウンセリングで多い例を↓で解説しています。


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自己肯定感が低いとどうなる?低い人の特徴11パターン

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動画で学ぶ

動画ではこの記事で紹介しきれなかった内容を解説してます。本文と合わせてご覧頂くと、自己肯定感を高めやすいです。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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