リファーとは|カウンセリングでこのクライアントは無理だと思った時の方法

 2015年9月28日  

プロカウンセラーとして活動し出すと、どんなクライアントさんが来るかわかりません。

統合失調症やパニック障害などの精神疾患を抱えた方が来られる可能性もあります。特に駆け出しの頃は経験も浅いので、自分自身の力の範囲を超えた方が来られるかもしれません。

この記事では、そんな時に知っておくと役立つ対処法を紹介します。

リファーとは

方法はシンプルです。自分より他にふさわしい人を紹介します。カウンセリングではこれを、リファー(refer)と呼んでいます。

例えばクライアントと接していて、薬を使ったほうがいいと思えた場合はカウンセラーからドクターにリファーします。この逆のパターンもあります。お薬よりもカウンセリングが必要と判断され、ドクターからカウンセラーにリファーされるケースです。

見極め方

カウンセリングは会話が通じないと出来ません。統合失調症の方の特徴として、本来見えないものが見える(幻覚)・本来聞こえない音が聞こえる(幻聴)という点があります。そうなると話が噛み合わなくなります。

例えば、

相談者:「隣の家のAさんが3年くらい前からずっと自分の悪口を近所の人と言っているんです。」

カウンセラー:「それは気分悪いですよね。隣の人とは、いつくらいから接しておられるんですか?」

相談者:「Aさんが引っ越してきたのが1年前です。その時からの付き合いです。」

という会話になったりします。この例はまだ質問した内容と返答された内容が合っていますが、質問した内容と、話される内容がとても大きくズレ続ける場合もあります。

こうなると会話になりませんので、カウンセリングとしても全く進展しません。信頼できるお医者さんにリファーすべきです。

カウンセラーからカウンセラーへのリファー

上の例はカウンセラーからドクターへのリファーですが、カウンセラーからカウンセラーへリファーすることも可能です。

自分の力の範囲を超えていると思った場合は、先輩カウンセラーか、自分より経験の多いカウンセラーにリファーできます。ただ、この場合のリファーは、こういった方法もあるということで知っておくだけで良いと思います。

というのも、クライアントの方も見る目があります。カウンセリングを受けていて、「このカウンセラーとは合わないな、この先進展は難しそうだな」と感じられたら、自分から他所に行きます。

あなたの所に相談に来られるのは、クライアントも心のどこかで「この人とならなんとかなりそうな気がする」と感じています。行き詰まりを感じたとしても、そんなクライアントと向き合い、取り組み合うことで糸口が見えてくるケースも多いです。

リファーは本来、自分よりも適切な人にクライアントを申し送りするという意味合いです。クライアントの方が頼って来てくれるうちは、カウンセラーも踏ん張って見ることが大切です。カウンセラーがあきらめる・サジを投げるのとは違います。

先輩カウンセラーから後輩カウンセラーへのリファー

例えば、

  • 先輩カウンセラーAさんのカウンセリング単価が上がり、クライアントBさんの方の負担になってきた
  • カウンセラーAさん自身、クライアントBさんよりももっと難易度の高いクライアントを見る必要性が出てきて、手が回らなくなった

といった場合、先輩カウンセラーから後輩カウンセラーへのリファーするケースもあります。もちろんクライアントの方の了承を得る必要があります。

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