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カウンセラーが受けるスーパービジョンとは|意味、料金を解説

笑顔の女性心理カウンセラー

スーパービジョンとは、自分が行ったカウンセリングに対して、より良い方法はなかったのかを先輩カウンセラーに相談し、カウンセリングスキルを上げるためのものです。

スーパービジョン(名詞)はスーパーバイズ(動詞)と言うこともあります。受ける側を「スーパーバイジー」、指導者側を「スーパーバイザー」と呼んでいます。

通常双方が守秘義務を負うため、スーパーバイザーに相談する時にクライアントに許可等は取りません。

スーパーバイズを受ける意味

スーパーバイズを受ける事で自分のカウンセリングの選択肢が増え、スキルが上がればより深い悩みにも対応できるようになります。またカウンセリングの回数も効率的に少なく済みますので、相談者とカウンセラー双方にメリットがあります。

カウンセリングはカウンセラーとクライアント(相談者)の1対1で行います。1人でカウンセリングを行っていると、特にプロになりたての頃は「これでよかったんだろうか?」「もっと役に立つために何か他にやれることはなかったんだろうか?」という思いが出てきます。

スーパービジョンがあることで、クライアントにもより納得してもらえるカウンセリングになりますし、カウンセラーにとってもスキルアップに繋がります。

特にカウンセリングは、どのシチュエーションでどんな質問をしたか、クライアントがどんな状態の時に、どんな心理療法を提供したかで結果が大きく変わります。スーパーバイズを受ける事で、クライアントに本当に納得してもらえる方向性を新しい観点から教わることも多いので、カウンセラーにとっても貴重なものです。

グループでのスーパービジョン

スーパーバイザーが1人、自分のカウンセリングケースを持っている人が複数で参加する、グループでのスーパービジョンもあります。

他の人のケースが聞けて参考になる、料金がマンツーマンより安くなるというメリットはありますが、そのグループでの守秘義務が徹底されていて、信頼出来るグループである必要があります。というのも、もし自分の担当しているクライアントの事例が、他のカウンセラーのHPに無許可で掲載されていたりすると、自分のクライアントから信頼を大きく失ってしまうからです。

ケースカンファレンスとの違い

カウンセリングにおけるケースカンファレンスは、基本的にプロのほぼ同じレベルの人同士が集まります。

自分のひっかかっているケースをその人達に話すことで、他の人の対策や観点を聞きスキルアップに繋げます。もちろんその場の全員が守秘義務を遵守する必要があります。

スーパーバイズよりも料金はかかりませんが、自分とレベルが近いため、良い案が出ないこともあります。

スーパービジョンの料金

誰にスーパービジョンを受けるかにもよりますが、大体カウンセリングと同じ料金が相場です。60分6,000円~10,000円程度です。

基本的にスーパーバイザーの力、経験と料金は比例するため、臨床心理士や公認心理師の資格を持っているから高いというものでもありません。

基本的に自分がカウンセリングを習った人がスーパーバイザーになることが多いです。自然な流れですね。お世話になる方との関係、大切です。

ちなみに、スーパーバイザー(指導者側)は、スーパーバイジー(受ける側)よりも経験豊かでスキルが上であることが求められます。スーパービジョンを求められて適当な事を答えていたら、より良いカウンセリングに繋がらないので当然です。基本的に双方の関係は付き合いが長い事が多いので、一般的なカウンセラーとクライアントよりも強いラポール(信頼関係)がかかっていることがほとんどです。

ただ、スーパーバイジーが段々力をつけてくると、スーパーバイザーにとっては、スーパービジョンが徐々にプレッシャーに感じられます。常にスーパーバイジーを超える観点・その人には無い観点を提供できないと、師弟関係が崩れる事にもなりかねないからです。

ですのでスーパービジョンがあることで、クライアントにとってもより良いカウンセリングを受けれる、カウンセラーにとっても・スーパーバイザーにとってもスキルアップに繋がるというメリットがあります。


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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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