セルフメンタルケア

人に利用される人の特徴2つと改善法5ステップ

他人に利用されやすい人の最も大きな特徴は、無意識に

人に認められたい気持ちが非常に強い

点です。また、これに派生して人からどう思われるかが気になり、人の顔色を伺う傾向が強いです。

  1. 人に認められたい思いが強い
  2. そのため無意識に他人の要望を優先してしまう
  3. 結果として人に利用されることが多い

という流れです。

ポイントとして、無意識にそう思っている点です。自分でも「人に認められたい」気持ちが強いことに気付いていないと、上記の流れが繰り返されてダメージを受けます

人に認められたい気持ちが無意識に根付いているということは、それなりの理由があります。この理由を掴むことが深い自己理解につながり、結果として人に利用されないことにつながります。この記事ではその詳細を解説します。

利用されやすい人の特徴|両親に認めてもらえなかった

利用されやすい方は、幼い時に両親から何らかの理由で認められなかったことが心に残っていないかどうか、振り返ってみて下さい。

特にカウンセリングに来られる方は、親のしつけや教育が非常に厳しく、いくら頑張っても褒められなかった、認められなかった方が多いです。

子どもの時は誰しも無力で、親にお世話してもらえないとシンプルに生きていけません。そのため親から愛される・認められることは非常に重要です。

心理学ではこの認められたい気持ちは、承認欲求と呼ばれており、人であれば誰しも持っている本能的な欲求です。

幼いときに親から褒められたり認められた経験が無いと、この承認欲求のベースが満たせていません。認められたいがために他人の要望を優先し、結果として利用されてしまいます。これを改善する方法を解説します。

利用されなくなる方法|自分の本音を大切にする

承認欲求が満たせると必然的に自己肯定感が高まり、自分を犠牲にして他人の要望に応えることが大きく減ります。

この場合の承認欲求を満たすには、まず幼い時の両親との関わりで感じていた本音を受け止めることです。人によって若干変わりますが、主に次のような思いを持たれている方が多いです。

  • しつけが厳しかった両親に対する怒りや恨み
  • 認めてもらえなかった悲しさ、寂しさ

この過程が必要なのは理由があります。それは他人に利用される方は、無意識に自分の本音を抑えてしまい、ノーと言えないためです。

上記のような感情を感じるとあまりに苦しいため、無意識に抑えざるを得なかった家庭環境だったと思います。ただこれをクリアにするためには、上記のような自分の本音を大切にすることが非常に重要なステップになります。

こういったマイナスの感情を感じる、振り返るのは心のエネルギーを使います。1人では難しいことも多いです。私自身オンラインカウンセリングを行っておりますので、お気軽にご活用下さい。

次に自分の本音を大切できると、利用されなくなる理由について解説します。

自分の本音を大切できると利用されなくなる理由

例えマイナスの感情であったとしても、自分自身の本音を大切にできると、相手の要望に自分を犠牲にして応えることが無くなります。

他人に利用される場合

  1. 嫌なことを頼まれる
  2. 自分の本音(嫌だから受けたくない)よりも認められたい気持ちが勝ち、引き受けてしまう
  3. 結果として利用される

自分の本音を大切にした場合

  1. 嫌なことを頼まれる
  2. 自分の本音(嫌だから受けたくない)を大切にして断る
  3. 利用されている感覚は無くなる

流れをまとめます。

まとめ|利用されなくなる方法5ステップ

step
1
認められたい気持ちが強いため、嫌な要望に応えてしまう点を意識する

step
2
認められたい気持ちが強い根本原因(幼少期の親との関わり)を振り返る

step
3
そこで感じていた本音(怒り、悲しさ等)を振り返り、受け止める

step
4
マイナスの感情であっても、自分の本音を大切にするよう意識する

step
5
人から嫌な要望を頼まれた場合、自分の思いを大切にして断る


上記のように幼少期の家庭環境がきっかけで、自分にとって不都合な価値観が身に付き、嫌な人生のパターンが繰り返されることを心理学では人生脚本と呼んでいます。

他人の要望を優先して利用されるのは、ある意味今まで無意識に身に付いた生き方で、数十年継続してきているため、急に変えるのは難しいためです。そのため少しづつでも嫌なことを断れるようになればOKです。

これで他人に利用されることは無くなりますが、認められたい気持ちはどうしても心に残ると思います。ここについては自己肯定感を高める方法11個の記事をご覧になって、やれそうなもの1つでも良いので実践してみて下さい。

自分が育ってきた環境は、自分自身ではどうにも出来ないことです。幼い時に満たされなかった感覚が原因で、大人になって他人に利用されていたと思います。

親から欲しい愛情がもらえなかった悲しみは大きいですが、大人になってからでも人は自分で自分を育んでいく強さがあります。そのサポートとして心理カウンセリングがあります。お困りの方はお気軽にご活用下さい。

関連:人からどう思われるか気になる、怖い時の対処法7つ


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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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