人からどう思われているのか、どう評価されているのかは、気になりやすい人とそうでない人がいます。
人目を気にしすぎるとストレスもたまりますし、人と会ったり職場に行くのが怖くなります。自分らしさも感じられませんし、自意識過剰になって疲れます。
この記事ではそんな時の対応法を7つ紹介します。
目次
1 この思考パターンが根付いた理由を掴む
人からどう思われるか気になる方は、何らかの理由で親の顔色を気にせざるを得なかったケースが非常に多いです。
例えばしつけが非常に厳しく、何かにつけて怒られることが多いと、子供ながらに親に怒られないように振る舞います。自分がどう思うか・どうしたいかよりも、親に怒られないための行動を心がけ続けます。そうやって親から愛されるようにしないと、その環境では生きていけないためです。
こういった家庭環境だと、当然ながら親の顔色をひたすら伺ったり、親がどう思っているかを重視します。怒られないように行動すべきという価値観が無意識に根付きます。
この思考パターンは親だけでなく、すべての場面で無意識に出てきます。人(親)からどう思われるかを気にせざるを得ない環境で育つと、親以外の他人に対しても同様に行動してしまいます。
これを楽にするには、「他人がどう思うかを重視すべき(怒られないように)」という価値観を、「他人がどう思うかも大切だが、自分の思いを優先させた方が良い」くらいに緩めていきます。
自分を苦しめる思考パターンは、育ってきた家庭環境でそうせざるを得なかった事が多いです。この思考パターンが根付いた理由を掴む・納得できると、それを緩めやすくなります。
その上で、次の方法も意識してみて下さい。
2 出来ない事と出来る事は分ける
世の中には自分でどうにか出来る事と、どうにも出来ない事があります。
他人がどう思うか?はハッキリ言って自分ではコントロールのしようがありません。それをどうにかしようとしても、結果どうにも出来ないので放っておくのがベストです。
そもそも他人がどう思うかは、その人の自由です。どんなに凄い有名人やユーチューバーであったとしても、アンチ(嫌う人)は必ず一定数います。その人がどう思うかは、自分ではコントロールできません。
仕事であれば上司や顧客からの評価はつきものですが、どう評価されるかは自分ではどうにも出来ません。自分自身で出来るのは、目の前の仕事にベストを尽くすだけです。
出来ない事と出来る事は、分けて考えると気が楽になります。
コントロール出来ないとはいえ、放っておけるか!という方は次の方法を試してみて下さい。
3 相手がどう思っているか、直接確認する、聞いてみる
人からどう思われるかわからないのであれば、直接聞いて確認してみます。
↓は職場の人からどう思われているかが強く気になり、職場に行くのが怖い方から頂いたコメントです。
気を利かせて動いたつもりが仕事を増やしてしまっているのではないかと思う。
~中略~
仕事が雑だ、周りの優しさに気づきなさい甘えなさい頼りなさい、わからないなら手を出すな、ということを言われている気がして、職場に行くのが怖い。
自己肯定感が低い原因7つの記事に頂いたコメント
仕事を増やしてしまったのではないか?と感じられるのであれば、気を利かせて動いた内容について上司や周りの人にとってはどうだったのか、直接聞いて確認してみるのが早いです。特に新人の頃は、何が良くて何が良くないのか掴めないですよね。
仕事が雑なのかどうかも、直属の上司にそれでOKかどうか確認してみて下さい。わからない事に手を出して良いのかどうかも、迷った時は上司に確認するのが一番です。
直接聞くのが怖い!という方は、次のポイントを注意してみて下さい。
4 相手の目・表情をしっかりと見て関わる
これはなぜかというと、
人からどう思われるか気になる=人からどう思われているかよくわからない
という場合があるためです。相手の表情を見ないと相手が何を考えているかは、なかなかわかりづらいです。人はよくわからないものには特に怖さを感じます。
ですので、それを掴むために出来るだけ相手の目と表情を見て関わります。声のトーンや姿勢にも相手の思いが現れています。
なかなか会話する機会がない場合は、挨拶の時「おはようございます」「お疲れさまでした」を言う時に出来るだけ相手の顔を見るようにしてみて下さい。
詳細:目を見て話せない心理と簡単に克服する方法7つ
相手がどう思っているかがすでに明確な場合は、次のポイントを意識してみて下さい。
5 相手がどう思うかよりも、自分がどう思うかを大切にする
人からどう思われるか気にされる方は、相手に合わせるのが得意だったり、その場に何とか適応しようと頑張っておられる方がほとんどです。
無意識のうちに自分はどう思うか?ではなく、相手がどう思うか?の方に重きを置きます。
特に幼い頃から親の顔色を伺う必要があった方に多いのですが、過剰に合わせるのは疲れます。
出来るだけ自分はこう思う、こう感じる、こうしたいという自分自身はどうかを大切にしてみて下さい。グループで食事に行く機会があれば、人に合わせるばかりではなく、たまにはご自身が食べたいモノを主張してみる感じです。
また、人からどう思われるか気になる時は、自分がやりたい事や好きなことに目を向けるようにするのも効果的です。
意識の配分を変えると、上記の図のように必然的に「人からどう思われるか」という思いは弱くなります。
また、ネットでコメントを投稿する時も名前を「あ」等とするよりも、何らかのニックネームを名乗ったほうが「自分自身」が浮き上がります。
TAエゴグラムという世界中で使われている心理テストがあります。他人がどう思うか気になる方は、ACの要素(自分の中の順応する子供の部分)が高いはずです。よかったらリンク先の記事で紹介してますのでやってみて下さい。
6 どう思われているか気になり始めたら、一旦棚上げにする
相手の言葉にどんな意味が含まれているのか考えすぎて、ネガティブな解釈をする時もあるかもしれません。こればっかりはわからないですよね。
「あ~言葉の意味を深追いしているな」と感じられたら、一旦その思いを棚上げにして放置しましょう。その後は職場であれば、目の前の必要な仕事に手を付けてそちらに意識を向けてみて下さい。
目の前の仕事に手を付けて、手や身体を動かせば必然的に余計なことを考えずに済むようになります。
7 職場の人にどう思われているか気になる場合
特に少人数制であればあるほど、職場の人からどう思われているかが気になりやすいです。職場は長い時間を過ごす場所ですので、そこにいる人から好かれたいと思うのは自然な事だと思いますし、周りの人からの評価も気になると思います。
対策として、上記のやり方+良い仕事をする方に意識を向ける事です。
というのも仕事の本来の目的は、職場の人間関係を円滑にすることではなく、顧客に満足してもらったり、誰かに貢献することです。
職場は仕事をする場所ですので、仕事が出来るかどうかは評価の大事な要素です。ですので、人からどう思われているかという点から、良い仕事をする方に意識を移していってみて下さい。
強みにもなります
人からどう思われるかが気になるのは、決してデメリットばかりではありません。全くそれが気にならない人よりも、相手のニーズ(求めている事)を掴むのに長けています。特に仕事では絶対に欠かせない能力です。
ただ、自分自身がおざなりになると苦しくなります。相手がどう思うかと、自分はどう思うか、どうしたいかのバランスを大切にして、ご自身を大切にしてあげて下さい。
人の顔色が気になるのは、それまで数十年続けてきた生き方なので急には変えにくいですが、少しづつ緩めていけばOKです。