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社会人になってから臨床心理士資格を取得するまでにかかる費用と期間

 2015年5月12日  

資格取得のためにかかるお金のイメージ
結論から先にお伝えすると、
高卒の方で合計費用:319万9千5百円。期間合計7年間。

4年制大卒の方で合計費用:219万9千5百円。期間合計3年間です。

内訳を解説します。

まずは臨床心理士の受験資格を満たす必要があります。

臨床心理士受験資格

  1. 指定大学院(1種または2種)を修了し、所定の条件を充足している者
  2. 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
  3. 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
  4. 医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者

受験資格 | 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会より

3の諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり・・・という項目と、4の医師免許取得者で・・・という項目は少し特殊です。費用も1と2の項目以上かかりそうですので、この記事では触れません。

臨床心理士資格の受験条件として、少なくとも日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了する必要があります。※大学と大学院は違います。大学院は大学よりも更に深い研究をする所です。

これらの大学院を受験するためには、4年制大学を卒業していなければいけません。4年制大学であればどこでもOKで、通信教育課程でも大丈夫です。(短期大学では不可)そのため高卒の方は、まず4年制大学を卒業するための費用がかかります。

4年制大学卒業のための平均的な費用(入学金と設備費、4年間の授業料など)は、国公立大学で約250万円、私立大学で約400万円です。

私立大学は通信課程での修了も可能です。入学金、授業料、その他費用を含めると平均的には4年間で100万円前後ですむところが多いです。
詳細:通信課程で学士(大学卒業資格)が取得できる心理系大学10校

指定大学院卒業のためにかかる費用を次に紹介します。※指定大学院には第一種(修了後すぐに受験可)と第二種(修了後1年以上の実務経験で受験可)がありますが、以下で紹介するのは、放送大学以外は第一種指定大学院です。

国立の大学院の場合

上越教育大学 大学院学校教育研究科 臨床心理学 (2017年度)のケース
入試検定料:30,000円+入学金:282,000円+年間授業料:535,800円×2年間=合計:1,383,600円

国立の指定大学院で通信課程で修了出来るところはありません。

私立の大学院の場合

例:佛教大学大学院 教育学研究科 臨床心理学専攻(2017年度)のケース
【通学の場合】
入試検定料:35,000円+入学金:170,000円+授業料・設備費・諸費:920,000円×3年分+実習費:140,000円=合計:3,105,000円

【通信課程の場合】
入試検定料:35,000円+入学金:53,000円+学費:630,000円×3年分+実習費:140,000円=合計:2,118,000円

通信過程の指定大学院は多くありません。詳細は、臨床心理士受験資格が通信課程で満たせる1種指定大学院4校の記事を参照下さい。

大学院で学ぶ期間

通学だと国立で2年間。私立だと通学・通信課程とも3年間(佛教大学の場合)です。

放送大学大学院の場合

放送大学大学院 文化科学研究科 文化科学専攻 臨床心理学プログラムだと合計53万円。(出願時の検定料としてプラス3万円)
4年制大卒であれば出願可。修了認定基準として最低2年以上在学している必要があります。

引用元:修了認定基準(大学院修士課程) | 放送大学

ただし、放送大学大学院は、第2種指定大学院のため、修了後、実務経験(心理臨床経験)1年以上で受験可能となります。

この実務経験とは、教育相談機関、病院等の医療施設、心理相談機関等で心理臨床に関する従業者(心理相談員、カウンセラー等)としての勤務経験が基準とされます。ボランティアではなく仕事としての経験なので少しハードルが高く感じます。こういった所の面接は競争率が激しいです。臨床心理士の資格無し・コネ無しで実務経験を積めるのかどうかが難関です。

ここまでが受験資格にかかる費用で、実際に受験と登録にかかる費用を次に紹介します。

臨床心理士資格受験と登録にかかる費用

申込時の資格申請書類:1,500円+資格審査料:3万円+合格後の登録料:5万円
計:81,500円

ちなみに合格率は毎年約60%です。

放送大学、大学院の合格率について

放送大学は2017年度、佛教大学は2016年度の選考結果になります。

放送大学 修士全科生 臨床心理学

募集人員30名に対して出願者数447名。合格者:31名。倍率:14.4倍。合格率:6.9%

参考:放送大学選考結果

通信制なので定員など無いイメージでしたが、調べてみると結構な倍率です。

私立佛教大学大学院・臨床心理学通信課程

定員6名に対して受験者56名。合格者:6名。倍率:9.3倍。合格率:10.7%

参考:佛教大学入試結果

狭き門のため、独学ではなく大学院入学のための予備校に通う方もおられます。

まとめ

社会人になってから臨床心理士資格を取得するまでにかかる費用と期間は、高卒の方が通信課程で大卒(約100万円)+私立大学院卒(212万円)を選択した場合
合計費用319万9千5百円。期間合計7年間。

大卒の方は、指定私立大学通信課程が現実問題として狙い所ではないでしょうか。
合計費用:219万9千5百円。期間合計3年間。

あくまで必要最低限の学費と期間になります。スクーリング(対面での授業)の交通費、生活費や居住費は含んでいません。

臨床心理士資格は、民間団体が発行する心理資格で信頼度が最も高いのは間違いありません。著者自身、この資格を取得するかどうか非常に迷いましたが、結局取得しませんでした。

その大きな理由は、この資格を取得したからといって一定のカウンセリングスキルが身に付く訳ではない点と、仕事の柱でもある心理検査にあまり関心が持てなかった事です。他の民間のスクールに通ってプロとして活動している人も多かったので、著者はそちらを選択しました。

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