何かを頼まれるのは、あなたが頼りにされているからこそですが、相手の頼みを断れずにすべて引き受けていたら、自分が苦しくて悩みになります。
職場では残業をどんどん頼まれてオーバーワークになったり、グチを延々と聞かされ続けたり、とにかく相手に振り回されてしんどいです。そのため人と関わるのも嫌になってきます。
相手の頼みをなかなか断れないのは、しっかりとした心理学的な理由があります。この記事では解決方法も合わせて紹介します。
頼みを断れない理由・心理
頼まれたら断れないという状態は、自分優先ではなく、相手優先になっている状態です。
自分の都合は後回しになり、相手の都合を大切にし続けている状態でもあります。
なぜそのような状態になるのかというと、断れない人の価値観(考え方)が大きく影響してるためです。どんな価値観かというと、
という価値観です。そんな事思ってないよ!と感じられるかもしれませんが、それもそのはずで自分で、そう思っている事に気付いていないケースが100%です。無意識のうち根付いています。
良い悪いは別にして、そう思っている事に自分で気付いてないため、頼まれたら断れないパターンが様々な状況、人間関係で何度も繰り返されます。
なぜこういったある意味自分を苦しめる考え方(価値観)があるのかは、その人が育ってきた環境が大きく影響しています。
幼い時に甘えられない環境だった
幼い時に
- 親のグチの聞き役だった
- 親の手伝いをして褒められる事が多かった
- お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから・・と親から言われて甘えにくかった
上記のような体験が多いと、子供ながらに親から愛される方法として、
と無意識のうちに根付きます。子供は親の愛情・保護がないと生きていけないため、ある意味生きるために自然とこの考え方を習得します。
※人生脚本という心理学では、こういった否定的な価値感を禁止令と呼んでいます。
子供時代はそうするしかなかったのですが、成長するに従ってこの価値観が自分にそぐわなくなってきます。
次に相手の頼みを断れるようになる方法を紹介します。
改善方法3ステップ
1 なぜ断れないのかを振り返る
断れない理由を振り返る方法として、まずご自身が育ってきた環境を思い起こしてみて下さい。その上で上記のような役に立たないといけない経験があったのであれば、それが鍵です。
その思いが自分の中にあったんだなと気付くことが大きな一歩になります。
2 ネックとなっている価値観について考える
その上で、今の環境で本当に役に立たなければ愛されないのかを振り返ってみて下さい。
おそらくあなたの周りには、多少のわがまま(残業や頼み事を断る等)を言っても、愛されている人もいるはずです。
もちろんあなたの今までのヘルプ・行動で助かった人も多くいると思います。ただ、相手の頼みを断れなくて自分が苦しくなるのであれば関係性も長続きしませんので、役に立たなければならない思いを、
とあなたも楽になります。何か頼まれてヘルプできそうであればそれも良いですが、自分がそれでしんどいのであれば「~の事情で今はちょっと難しいです」と相手に伝えればOKです。
もしそれで関係性が悪くなるようであれば、あなたの事をあまり考えていない相手ですので、そういう人とは付き合わない方がずっと楽です。
さらに次の方法をやると、もっと楽になります。
3 その時に自分がやりたいと思う事を見つめる、大切にする
相手の頼みを断れない人は、どうしても相手優先で自分優先では無いため、自分がどうしたいのか?どう思っているのか?が見えなくなりがちです。
ですのでまず今、あなたがシンプルにやりたい事、楽しいと感じる事をイメージして、それを是非実行してみて下さい。
1人の時間を作って本を読むでも良いですし、そばが食べたいと感じたら素直にそれをやってみるイメージです。日常の小さなことでOKですので、自分がどうしたいかを大切にすると、無理な頼みを引き受ける事は減ってきます。
今までの相手の都合を優先するやり方を少し緩めて、
ようにすると、自分がしんどい時には断れるようになります。
まとめ
人から頼りにされると嬉しいですし、生きる上で「役に立っているんだなという感覚」はとても大切だと思います。
あなたの今までの行動・ヘルプで助かった人も多いと思いますが、それで相手に依存されたり、あなた自身が苦しくなると、人に会うのも嫌になってきます。
なかなか断れないときは今回紹介した
- なぜ断れないのかを振り返る
- ネックとなっている価値観について考える
- その時に自分がやりたいと思う事を見つめる、大切にする
を意識してみて下さい。
今まで無意識のうちにやってきた生き方ですので、急に変えるのは難しいですが、少しづつ緩められればOKです。