NLPプラクティショナー資格は、NLPを学ぶ人が始めに取得する資格で、米国NLP協会が認定しています。
国家資格ではなく民間資格で、日本での取得はもちろん可能です。都市部だけでなく地方でも講座が開催されているのが大きな特徴です。
この記事ではNLPとは何か、カウンセリングとの違いやNLP資格の難易度などを解説します。
目次
NLPとは
1970年代にアメリカで生まれた心理プログラムです。カウンセリングが「心の問題解決のための会話・サポート」である点と比較して、NLPは「自分にとって望ましいもの・状態を手に入れる方法」です。
特徴としては、様々な心理療法の良い所取りをしている点です。カウンセリングで使われる各種心理療法には、共通している・似かよった部分や考え方があります。それをピックアップし、使いやすく1つのプログラムに仕上げられています。
ちなみに、Neuro Linguisutic Programming の頭文字をとっており、日本語だと「神経言語プログラミング」になります。神経(五感)と言葉を使って、自分自身が望む状態の心のプログラムを創っていきます。
カウンセリングとNLPとの違い
心理カウンセリングは、マイナスの状態からゼロの状態に戻すサポートがメインですが、NLPはその部分も含みつつ目標達成のためにはどうすれば良いか?というコーチング的な要素も含んでいます。
「自分の心の深い部分を知る」事については、心理カウンセリングの方がNLPよりも多種多様な方法があります。
NLPは「自分を活かす」目的で使われる事が多く、リーダーとしてのコミュニケーションのとり方もプログラムに含まれています。かのオバマ元大統領もNLPを学んでいます。
NLPプラクティショナー資格取得について
資格取得まではシンプルで、
- 所定の講座を受講する
- 資格申請する
だけです。
コースは全60時間で1回360分(6時間)と、1回の時間がやや長めです。
受講開始から終了までは3~5ヶ月。(開催地によってやや期間に差があります。)
米国NLP協会への申請が必要なため、資格証到着までは申請から1~2ヶ月かかりますが、他の心理資格と比較しても取得までの期間は短めです。
難易度、合格率
受講のみで試験がないため、難易度は低めです。大学卒業の必要もありません。
そのため合格率自体が存在しません。
費用について
トータル:506,000円
【内訳】受講料:451,000円(10%税込、資格申請料込)+入学金:55,000円(税込)
講座は全国各地で開催されていますので、興味のある方は↓から資料請求してみて下さい。
更新の有無
2年毎に更新の必要があります。(資格をプロフィールに記載する場合)
更新費用:5,500円(税込)
申請と費用の振込みだけでOKで、特に更新試験等はありません。
通信課程での取得について
NLPプラクティショナー資格は、通信課程での取得は出来ません。通学のみです。
通信課程のみだと類似の「LC(ライフチェンジ)プラクティショナー資格」の取得は可能ですが、受講料はトータルで202,400円(税込)で、通信講座としては高額です。
通学コースだとNLPプラクティショナー資格が取得できますし、北海道から南は沖縄までの全国30ヶ所で講座は開催されていますので、こちらの方がお勧めです。
上級資格(NLPマスタープラクティショナー)について
- NLPプラクティショナー資格
- NLPマスタープラクティショナー資格
- NLPコーチ
の順に上級資格があります。順々に取得する必要があり、一気に上位資格は取得出来ません。
NLPプラクティショナー資格は、NLPの考え方・スキル・テクニックを学び、自分に活かすもの。
NLPマスタープラクティショナー資格は、NLPスキルを人に伝えるための応用力の習得。
NLPコーチはNLPのスキルを使ってコーチング業を実施したい方向けです。
NLPマスタープラクティショナー資格の難易度と費用
上級資格の難易度はやや高めといえます。
というのも試験は無いのですが、この資格を取得するために
- NLPプラクティショナー資格を取得
- NLPマスタープラクティショナー講座を受講
という手順を踏むためです。
NLPマスタープラクティショナー講座の受講料は、390,500円(税込)
期間は3ヶ月(420分×8回 / 56時間)必要です。
資格取得のためはトータル896,500円必要ですし、必ず規定の講座を受講する必要があるため、難易度はやや高めです。
始めにNLPプラクティショナー講座を受講してみて、さらに学びを深めたいと感じられたらチャレンジするのが良いです。
更新の有無
2年毎に更新の必要があります。更新費用:5,500円(税込)
申請と費用の振込みだけでOKで、特に更新試験等はありません。
NLPの下位資格を所持している場合、最上位資格の更新のみでOKです。
NLP資格は就職、仕事に繋がるのか?
NLP資格必須という仕事は、ハローワークの公募されている仕事の中では見受けられません。
あくまで民間資格ですが、近年NLPの認知度は上がってますので、履歴書に書けばコミュニケーション関係の仕事であれば、有利になると思います。
実際に独立開業している方
独立開業されている以下のカウンセリングルームの方は、NLP資格を所持されています。
都市部は多数の方がおられるので、ここでは紹介しません。
デメリットとメリット
この資格のデメリットとしては、取得のための受講料が安くない点と、講座が全60時間で1回360分と設定されている点です。
このため、受講日には日中丸一日を空ける必要があります。出席できなかった日は後日振替受講が可能ですが、まとまった時間を空けにくい方には向いていません。
その反面、受講するメンバーは固定されていますので、学びを通して友人が作りやすいシステムです。(スクールによっては、カリキュラムの受講がバラバラで、その都度受講メンバーが変わる所もあります。)
地方に住んでおり、都市部に通わず実践的に使える心理学を学びたい、仕事や子育てに心理の学びを活かしたい、コミュニケーション能力をアップさせたい方に特に向いている資格といえます。