
人からのアドバイスを聞き入れられないと、人間関係が適切に築けなかったり、仕事などが覚えられずに悩みになります。
また、アドバイスが否定に聞こえると、ストレスも大きくなります。
アドバイスには的外れのものもありますので、何でも受け入れれば良いというわけではありませんが、仕事を覚える時や、何かを習得する時にアドバイスが受け入れられないと、今の自分を成長させることができません。
この記事では、アドバイスを素直に聞けない理由と対処法を、心理学的な観点を交えて解説します。
アドバイスを素直に聞けない理由
前提として、自分のことをわかってもらえていない人からのアドバイスは、素直に受け入れられないのが自然です。この場合は、そもそもそのアドバイスが適切ではない、今の自分にマッチしていない可能性が高いためです。
自分自身にとって本来必要なアドバイス(例:仕事のやり方、チームで動く時に必要な事など)を素直に聞けない理由は、
- 親が頑固でその気質を受け継いでいる
- アドバイス=強い否定に感じられる
ためです。
子は良くも悪くも親に似るため、1はわかりやすいと思いますので、2について詳しく解説します。
アドバイスが否定に聞こえる理由3つ
1 アドバイスには今のその人を否定する性質があるため
もちろんアドバイスをする側からは、悪気が全く無いことも多いです。ただ、アドバイスは
という関わりで、今のその人自身を否定する性質があります。否定されると誰でも嫌な気持ちになります。
心理カウンセリングでも情報提供やアドバイスは行いますが、しっかりと話しを聞き、相手への理解を深め、信頼関係を築いた上で行います。話を5分10分聞いてすぐのアドバイスだと、その関係性がまだ築けていないため、相手から怒りを買うことになるためです。
2 うまくできない自分を受け入れられないため
このケースは、アドバイスはあくまできっかけです。というのも、アドバイスを受けるということは、
ともいえます。人はうまくやれないと、どうしても落ち込みます。気分は沈んで嫌な気持ちになります。そんな時は、信頼している人からのアドバイスでも、否定された気持ちになりやすいです。
私自身も心理カウンセラーの研修では、自分で決めた目標をクリアできたときもありましたが、上手くいかない時も多々ありました。徐々に仲間も離脱し、やる気が出ないこともありましたが、先輩からは「うまくやれない自分を許容する」とアドバイスをもらえたのが大きかったです。
上記のような「その人の状態を見てのアドバイス」は、宝になります。
自己肯定感が低いため
アドバイスされると自分全てを否定された気持ちになるのは、育ってきた環境の影響で自己肯定感が低いからこそです。
自己肯定感が低いと、まずは自分を認めて欲しい・尊重して欲しい気持ちが先立ってアドバイスを受け入れる余力がありません。
余力がない状態といえます。
また、素直に謝れない、ごめんなさいと言うのが苦手(自分が悪いと認められない)な面もあります。私自身そうでした。
この場合の自己肯定感が低い原因の多くは育ってきた環境にあり、
- 親が過保護で親本位のアドバイスに従わざるを得なかった
- 親自身も自己肯定感が低く、常に親が言い返すコミュニケーションが多かった
等です。
親が過剰なお世話で過保護だった場合、ある意味アドバイスだらけでそれに無理やり従わざるを得ず、自分を尊重されていると感じられないため、自己肯定感は下がります。
また、親自身が自己肯定感が低く、言い返すコミュニケーションが多い(親同士、親子間)と、どうしてもそれを引き継ぎます。親自身が人のアドバイスを受け入れていなかった場合、子も同じような行動を取るのは自然なことです。
親に限らず余計なお世話をする人はいますが、その行動の心理は相手のお世話をすることで相手よりも優位に立つことです。ある意味お世話相手を自分の下に置いている行動ですので、世話を受ける側は
思いが根付きます。
こうなるとたとえ自分にとって必要なアドバイスでも、自分を否定されたような気持ちになって冷静に聞けなくなります。
これを踏まえた上で、人のアドバイスを聞けない時の改善方法を解説します。
アドバイスを聞けない時の改善方法3つ
1 自己理解を深める
上記の理由で今まで育ってきた環境で、アドバイス=否定という思いがセットになっている場合、まずはそれを自覚すると客観性が出て、相手本位のアドバイスか、自分のことを考えてくれてのアドバイスか見分けがつきやすくなります。
自己理解が深まると、今の自分に納得ができて自己肯定感も高まります。
2 相手本位のアドバイスをしてくる人の心理を理解する
人によっては確かに相手が優位に立つためにアドバイス、余計なお世話をしてくる人もいます。
お世話される側は気分が悪いのですが、この不快なコミュニケーションは心理学的にも確立されていて、人の根源的な欲求から仕掛けられています。
詳細・解決方法などは、ゲーム分析の世話焼きページをご参照下さい。
自己理解だけでなく他者理解も深まると、よりコミュニケーションが楽になります。
3 受けたアドバイスを落ち着いて考える
アドバイスには
- 相手が優位に立つためのアドバイス
- 今の自分にとって必要なアドバイス
の2つがあります。
アドバイスを受けると、とにかく否定された気持ちになる場合、まずは何をアドバイスされたか事実関係を明確にしてみて下さい。その上で1であれば放置でOKです。そのアドバイスを聞き入れる必要はほぼありません。
と受け取れればベターです。
2の場合のアドバイスは、
- 自分の事をやチームのことを考えて言ってくれているアドバイス
- 愛情があるからこそのアドバイス
- 関係性を続けたいからこそのアドバイス
であれば、それを聞くことであなた自身がレベルアップします。
自分を変えるのは嫌な時もあると思いますが、変わらないと年齢を重ねても何も成長がなく、変わらない怖さもあると思います。
変わる時はどうしても抵抗感がありますが、抵抗を感じながら変わりたい方向に変わっていくと、年齢を重ねるごとに生きるのが楽になります。
まとめ|アドバイスは基本的に反感を買いやすい
特に信頼関係が無い人からのアドバイスは、誰しも受け入れ難いものです。今の自分を否定された気持ちにもなります。
相手本位のアドバイスなのか、自分やチームのことを考えてくれてのアドバイスか、客観的に判断する思考パターンを増やすと、聞き入れるべきアドバイスが見えてきます。
アドバイスは本来受け入れにくいものなので、心理ウンセリングでもまずは傾聴して信頼関係(ラポール)が築けた上でなければアドバイスしません。