カウンセリング関係

カウンセリングを受けるべきか迷う時の判断方法と受ける必要が無い人

悩みはそんな深くないし、睡眠も食事もしっかりと取れている、そんな状態でカウンセリングを受けてもいいんですか?という疑問を持たれる方がおられます。

この記事では、どの程度の状態・症状ならカウンセリングを受けるべきかと、受ける必要が無い人を解説します。

受けるべきか迷う時の判断方法

結論からお伝えすると、どんなに健全な状態でも受けに行ってOKです。

というのも心理カウンセラー自身、自己理解を深めたり心のメンテナンスのために心理カウンセリングを受けます。※教育分析とよんでいます。

その時カウンセラーに何か悩みや症状があるかというと、そんな事はないんですね。その健全な状態でも、自分自身が本当に望んでいる事や、本当に感じている事をカウンセリングで発見できることも多いです。

ですので日常生活は問題なく送れていても、以下のような状態でもカウンセリングを利用すると楽になります。

  • 人間関係で悩んでいる
    (職場の人とうまくいかない、母親に対してどうしてもきつくあたってしまう等)
  • 育ってきた家庭環境が理由で、深い孤独感がある
  • 恋愛でいつも同じような別れ方をする
  • 不安感が強く、常に頭から何らかの不安が離れない

関連:カウンセリングで得られる効果・メリット6つ

こういった状態の時は、心療内科や精神科を利用するのではなく、カウンセリングルームがお薦めです。

というのも、基本的に病院に行くとお薬を出されます。統合失調症や、不安感が非常に強いうつ病には薬が有効ですが、上記のような状態で薬を使っても、一時的に不安感が楽になるだけで、根本的な解決には繋がらないです。

例外として、次のような方はカウンセリングを受けても効果が弱いです。

カウンセリングを受ける必要が無い人

  • 心理に強い関心はない
  • 特に悩みや心の問題は無い
  • カウンセラーに聞いて欲しいことは無い

自分や他人の心理に関心が強い方であればどんな状態でも何らかの効果が期待できますが、上記の方は効果が期待できません。

私自身カウンセリングの仕事をしていて、まれに親に半分無理やり連れてこられた高校生で、「心理学的な話を聞きたい」と言われる事があります。

カウンセリング講座もやっているので心理学的な話はできますが、特に相談者に話したいことが無い場合は、体感として効果が非常に弱いと感じます。

何らかの理由で話せないのと、話したいことが無いのは大違いで、この場合だけは受けない方が良いです。

症状がひどくなると回復に時間がかかる

健全な状態でカウンセリングを受けると回復も早いのですが、我慢を重ねて症状がひどくなると、回復にどうしても時間がかかります。また体に様々な症状が出ることもあります。(例:胃潰瘍、お腹がゆるくなる、脱毛など)

心身共に疲労感が強いと考える余裕がなくなり、判断力も落ちてきます。我慢を重ねて苦しい状況に居続けると、五感(特に聴覚、嗅覚、味覚)が弱くなったり、強いうつ状態になると回復に年単位の時間がかかります。

そうならないためにも、何かがおかしいという違和感を感じた時に早めにカウンセリングに行くなり、そこから抜ける(仕事を休む)など何らかの対策を取るのをお勧めします。

カウンセリングを受ける=心が弱い人という訳ではない

日本ではカウンセリングというと心が病んでいる人が受けるものというイメージが強いです。部屋から出られないような重度のうつ病の人や、不安障害などの精神疾患のある人が受けるイメージです。

カウンセリングはそういった人たちだけのものではなく、自己肯定感を高めたい(自分を好きになりたい)方や、何となく心に違和感がある、緊張が強くて本来の力を発揮できない場合にも有効です。

欧米では経営者が心のメンテナンスやストレスケアのためにカウンセリングを使うケースも多いです。

カウンセリングルームといっても様々ありますので、良いカウンセリングルームの選定方法を紹介します。

カウンセリングルームの選定方法

これは実はとても簡単です。どんな方法かというと、

ホームページとブログを隅々まで見る

という方法に尽きます。YouTubeにカウンセリングに関する動画をアップしていれば、より判断しやすいです。

どんな資格を取得しているのかも、もちろん大事です。それぞれの心理資格の取得難易度については、心理カウンセラー資格難易度ランキングをご参照下さい。

さらに大事なのは、ホームページやブログを見て、あなたの心に響くものがあるかどうかです。心に深く触れる事が出来るカウンセラーの文章にはそれが現れますし、そうでないカウンセラーの文章はそれなりです。

「都道府県名 カウンセリング」などのキーワードで検索すると、様々なカウンセリングルームが出てきます。少し手間はかかりますが、是非あなた自身の判断でカウンセラーを選んでみて下さい。

何が悩みなのか自分ではよくわからない場合は、物や絵を通して自分を見つめていく箱庭療法や絵画療法も効果的です。使えるカウンセラーとそうでない人もいますので、各カウンセリングルームのサイトでチェックしてみて下さい。

カウンセリングを受けるまでの主な流れ

予約する

完全予約制をとっているところがほとんどです。ホームページのフォーム(または電話)から予約します。

私自身カウンセリングルームを運営していますが、電話よりもホームページからのご予約の方が有り難いです。日時はテキストで残った方が間違いがありませんし、セッション中だと電話に出れないためです。

料金は当日払いのケースがほとんどです。

当日の流れ

  1. カウンセリングルームに10分ほど前に到着する
  2. 部屋に案内されたら事前シートを記入する
  3. 悩みや困りごとをカウンセラーに話す

待合室があるところも有りますが、無いところもあり、時間ピッタリに訪問するよう求められる場合もあります。予約時にできれば早めに着いたら待つ場所があるかどうか確認してみて下さい。

料金の支払いは、カウンセリング前のところもあれば、後のところもあります。

服装は基本的にどんな服装でもOKです。

持っていくものは特にありません。メモが取りたい場合も紙とペンが用意されていることが多いです。カウンセリング中の飲み物は出してくれないところもあるので、気になる方は持参して下さい。

悩みについては無理に話しにくい事を話す必要はなく、話せる範囲でOKです。会話はすべてカウンセラーがリードしてくれます。

関連:カウンセリングで話す内容

まとめ

様々な悩みがありますが、どんな状態でもカウンセリングを受けて大丈夫です。

カウンセリングで得られるメリットは、

  • 自己理解が深まって本音の部分が見える
  • 生きやすさを手に入れられる(自己肯定感が高まる)
  • コミュニケーションスキルが高まる
  • ストレスマネジメント能力が高まる

などです。特に感情を抑え込みがちな方は、うつがひどくなると回復に時間がかかりますので、早めに取り組むとこじれずに済みます。


無料EBook|自己肯定感が低い苦しみから抜ける方法

自己肯定感が低くなる仕組みを心理学の観点から学べ、効率的に高める方法をケースごとに解説しています。

ぜひ、 あなたのメンタルケアにご活用下さい。

自己肯定感EBookの表紙

無料ダウンロードはこちら

  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

-カウンセリング関係

© 2024 心理カウンセラーの種