スクールカウンセラーになるには|必要な資格、年収、役割、仕事内容を解説

2016年9月17日

学校校舎写真

心理カウンセラーを目指す時、特に若い方だと年上の大人との相談はハードルが高く感じられると思います。

スクールカウンセラーは子供相手ですので、一見かんたんにやれそうに見えるのですが、この仕事に就く難易度は高めです。

この記事では、スクールカウンセラーになるための必要な資格、仕事内容、役割、年収などを解説します。

スクールカウンセラーになるために必要な資格

まず、「スクールカウンセラー」という資格があるわけではなく、学校で活動するカウンセラーの職種名になります。

現状ほとんどのスクールカウンセラーが臨床心理士資格を所持しています。これは選考要件として文部科学省が、

臨床心理士資格、公認心理師資格を所持しているか、精神科医であること

を推奨しているためです。

そのため、最も採用の可能性が高いのは、臨床心理士か公認心理師を取得してから、公募されている面接に申し込むことです。ハローワークなどでも求人をチェックしていると各自治体・教育委員会から公募されています。

しかしどちらの資格も社会人になってから取得するには、最短で3年、約220万円と時間もお金もかかります。
詳細:社会人になってから臨床心理士資格を取得するまでにかかる費用と期間

実際のところ、臨床心理士資格は必須ではないんですね。これは文部科学省が定めている選考基準にもそう記してあります。

「スクールカウンセラーに準ずる者」としての採用

臨床心理士資格がなくとも、次のような方であれば大丈夫です。

  1. 大学院修士課程を修了した者で、心理臨床業務又は児童生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有する者
  2. 大学若しくは短期大学を卒業した者で、心理臨床業務又は児童生徒を対象とした相談業務について、5年以上の経験を有する者

引用元:文部科学省HP

狭き門ですが上記条件を満たしていなくとも、知り合いのコネで採用された方もいます。

「スクールカウンセラーに準ずる者」としての採用ですが、実際には教育相談員の名目で募集されていることが多いです。教育相談員の仕事内容はスクールカウンセラーとほぼ同じで、

  • 児童生徒へのカウンセリング
  • 教職員・保護者に対する助言・援助

になります。

募集している自治体によっては、大卒や臨床心理士資格が必須要件でない所もあります。必ずしも4月からの採用ではなく年度途中に採用募集が出る場合も多いので、気になる方はハローワークの募集をチェックしてみて下さい。

仕事内容と役割

スクールカウンセラーの主な役割は、生徒の不登校やいじめ、発達に関わる問題等のサポートです。

勤務形態として、先生のように常に同じ学校にいるわけではなく、1校につき週1日4時間程度の勤務がほとんどです。対象となる生徒は1校につき数百人になるため、先生方と連携を取り、支援が必要な生徒を掴む姿勢が求められます。

仕事の詳細を解説します。

不登校への対応

スクールカウンセラーの役割として特に重視されています。というのも、スクールカウンセラーの配置は1995年以降右肩上がりで増えていますが、もともと不登校に対処するために配置されているためです。

カウンセラーというと相談室でじっと待っているイメージも強いですが、不登校予防のためにも、カウンセラー側から積極的に問題に関わる事が期待されています。

いじめの対応

特にいじめを受けた生徒(被害者)への心のケアがメインです。近年はいじめが原因で自殺する生徒もいますので、重要な役割です。生徒の心の拠り所になる、ある意味命を救う役割ともいえます。

いじめられる子は自己主張出来ない(嫌といえない)ケースも多いので、他の生徒との関わり方・コミュニケーションの取り方をサポートします。

不登校といじめへの対応が2本柱ですが、次の仕事も含まれます。

その他の役割

次の項目もスクールカウンセラーの仕事になります。

  • 発達障害の生徒を教えている特別支援教育の先生に対してのアドバイス
  • 発達障害の生徒の親御さんへのストレスケア
  • 災害や事件が発生した場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を防ぐための関わり
  • 先生に対しての心理相談、心のケア

発達障害を抱えた生徒に対しての心のサポートというよりは、その生徒に関わる人へのサポートがメインです。

生徒やその親御さんだけでなく、先生のうつによる休職も増加傾向にあるため、先生方の心のサポートもスクールカウンセラーの仕事に含まれます。

この役割から見ても、特に苦しみや痛みを抱えている人、弱い立場の人の役に立ちたいと思っている方向けの職種といえます。

年収、給料、勤務形態について

年収換算すると約300万円で、他の仕事と比較すると高くはありません。というのも勤務形態として正社員としての募集は無く、ほとんどが年間での期間契約(非常勤)になるためです。

スクールカウンセラーの時給は約5,000円で、週12時間勤務が平均的です。(月24万円程度)
勤務形態は、各学校により若干異なりますが、1校につき週1日4時間とされている場合がほとんどです。そのため複数の学校を掛け持ちするカウンセラーが多いです。

非常勤ですので、退職金は無いと考えておいた方が良いです。

スクールカウンセラーは時給としては高いですが、職種的に300万円以上の年収を得るのは難しいため、お金を重視するのではなくやりがいを重視する方向け、男性よりは主婦業と兼ねられる方向けといえます。

また、教育委員会によっては教育相談員という名称で募集されています。役割はスクールカウンセラーと大差ありませんが、応募要件が緩めです。

教育相談員は、一般的には年間契約、週4日9~17時勤務で給料が月20万円前後です。(地域により異なります)時給換算すると1600円程度ですので、一般的な仕事よりは高めです。

公立の学校に週何日まで勤務できるか?

土日は休みとなりますので、最大で週5日までは可能です。

もちろん各自治体の募集状況により、変わります。気になる方は、お住まいの自治体の教育委員会のサイトをチェックしてみて下さい。

週1~4日のいずれかから選択する自治体が比較的多いです。

小学校、中学校、高等学校の配置状況

2017年時点の文部科学省のデータでは、

  • 小学校:74.6%配置
  • 中学校:95.1%配置
  • 高等学校:85.8%配置

引用:文部科学省 学校保健統計調査(参照2020-06-04)

となっています。(常勤・非常勤含む)特に思春期にあたる中学校への配置が重要視されてますね。

公立の配置増加に比例して、同じように私立の学校や専門学校にもカウンセラーを配置する学校は増えています。

ちなみに大学は国立、私立とも85~90%の割合で配置されていますので、カウンセラーが配置されていない学校の方がレアです。今の社会から必要とされている職種といえます。

まとめ

スクールカウンセラーは相談業務だけではなく、近年は生徒を対象とした自己理解やコミュニケーションに関する研修を行っている所もあります。

私自身社会人になってから民間のカウンセリングスクールでそういった事を学びましたが、特に話の聴き方や気持ちの汲み取り方はもっと若い時に知っておけば、その後の人生が大きく違うものになっていたと思います。

子供は寂しい、苦しい、悲しいといった感情を言葉にするのがまだ得意ではないため、絵や玩具を使って行う絵画療法、箱庭療法が重視されるのもこの職種の特徴です。

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