結論からお伝えすると、受講+資格取得(受験)+登録にかかる費用として、
※通信制は2018年11月開講のコースで終了済みです。
その後、5年毎の更新にかかる費用は、合計:64,900円(5年間分の目安)
内訳を解説します。
まずは20才以上で、産業カウンセラー養成講座を修了するという資格取得のための受験資格を満たす必要があります。
心理学関係の大学院修了者も受験資格を満たしています。詳細はこちら
産業カウンセラー養成講座受講料
e-Learning制:352.000円(10%税込)
【内容】Web講義:32時間+理解度確認テスト:13時間+対面での講義:12時間(2日間)+104時間の面接実習+実習に関する在宅課題6課題
引用元:日本産業カウンセラー協会ページ
面接実習について
傾聴のロールプレイです。時間数が長いので非常にお得感があるように見えます。
実際のところは5~6人のグループになり、その中の1組がカウンセラー役とクライアント役に別れ、15分程度の傾聴ロールプレイを行います。その間他の人はそれを見ます。
ですので丸1日6時間程度参加して、自分が実際にロールプレイするのは15~30分程度になる事が多いです。実践時間が短いので安いともいえます。
産業カウンセラー資格取得のためには、受講料の他にも様々な料金がかかりますので、それを次に紹介します。
受験料
学科試験:11,000円(税込)
実技試験:22,000円(税込)
合格した場合、資格登録料としてさらに7,700円必要です。
更新にかかる費用
結論からお伝えすると、最安で5年間分で合計:64,900円程度です。
内訳を解説します。
まず、年会費として10,000円(税抜、協会に確認済)が必要です。
5年毎に更新する必要があり、更新料として3000円(税抜)かかります。
この更新する期間の5年間の間に、日本産業カウンセラー協会が定める30ポイント分の講座や研修に出席する必要があります。※ポイント制度は2017年4月1日に廃止されました。
更新には最低6時間の資格登録更新研修(各支部またはeラーニング実施)を受ければ大丈夫です。研修費用は6時間基本コースで9,000円です。
更新しなかった場合
1度試験に合格すれば、資格自体は抹消されません。
ただし、同協会の規定第2章3条により、「産業カウンセラー」を呼称して活動することができません。
まとめ
資格取得と登録にかかる費用として、
内訳は、352,000円(e-Learning制受講料)+33,000円(受験料合計)+7,000円(資格登録料)。
5年毎の更新にかかる最低費用は、
合計:67,300円(5年間分の目安)。
内訳は、更新料:3,300円+年会費:11,000円×5年間+研修参加費:9,000円。
2019年からはe-Learning制のみの受付となっており、以前の通学制、通信制は廃止されています。(通信制の新規受付日時が公式サイトに記載されていなかったため、気になって協会側に問い合わせたところ、この返答を頂きました。)
以前の通学制コースはe-Learning制よりも約4万円安く、通信制コースは約7万円安かったので実質値上げとなっています。
教育訓練給付金制度の適用可能
↓のどちらかの条件に当てはまる場合、講座修了後受給の手続きを行う事でハローワークより給付金を受けられます。給付金は受講料の20%ですので、定価で受講した場合、70,400円です。
- 在職中で雇用保険被保険者の場合:受講開始日に3年以上の被保険者期間(雇用保険料を納めた期間)がある事(教育訓練給付金の利用が初回の場合は1年以上)。
- 離職者の場合:離職してから1年以内に受講開始しており、雇用保険被保険者期間が3年以上ある方。
引用元:一般教育訓練給付制度について
※e-Learning制講座6ヶ月コースは適用対象ですが、10か月コースは上記給付金適用対象ではありません。
申請できるのが講座を修了してからになりますので、先に払った受講料から20%がキャッシュバックされるイメージです。(受給手続きを行う必要有)嬉しい制度ですね。
いずれにせよ受講料、受験料は安い金額ではありません。
産業カウンセラーは歴史のある民間資格(国家資格ではありません)ですが、他にも様々な心理資格があります。金額だけでなく学べる内容も合わせて、じっくり比較検討されるのをお勧めします。