児童福祉司になるには|養成校、通信課程で任用資格を満たす方法

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児童福祉司とは、児童相談所で児童の「虐待、養育困難、非行、障害」等の相談に応じ、子供や保護者等に必要な支援・指導を行う人の事です。

資格試験に合格するタイプではなく、その仕事に就くことで初めて「児童福祉司」となる任用資格です。

公務員ですので児童福祉司になるには、次の順番で両方の条件を満たす必要があります。

  1. 児童福祉司の任用資格を満たす
  2. 各都道府県に任用される(地方公務員上級福祉職または一般職に合格する)

心理職ではありませんが、関連する資格・仕事として児童福祉司になるために必要な事を解説します。

児童福祉司任用資格について

児童福祉司任用資格については、9つのルートがあります。
※ルート詳細は厚生労働省資料を参照下さい。

このうちの7つは社会福祉士主事等の何らかの資格を得た後、最低1年以上の実務経験(相談援助業務)が求められます。

地方公務員上級に合格するだけでなくこの要件が加わるため、資格取得難易度は高めです。

実務経験が必要でないルートとして、次の2つがあります。

  • 医師、社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格取得者
    (2018年にさらに公認心理師も追加されています。)
  • 都道府県知事の指定する養成校を卒業、又は都道府県知事の指定する講習会の課程を修了した物

精神保健福祉士は通信課程で2年程度あれば取得できます。仮に児童福祉司になれなくとも他の仕事への応用が効く資格です。

社会福祉士になるには、福祉系の大学卒業後、国家試験に合格すればOKです。大学は通信課程でも受験資格が満たせますので、興味のある方はこちらから資料を取り寄せてみて下さい。

気になるのは、その下の指定養成校を卒業又は指定講習会を修了するルートだと思います。詳細を調べて見ました。

都道府県知事の指定する養成校について

以下の3校が指定されています。

  • 国立武蔵野学院附属児童自立支援専門員養成所(埼玉)
  • 国立障害者リハビリテーションセンター学院 児童指導員科(埼玉)
  • 上智社会福祉専門学校 社会福祉士・児童指導員科(東京)

引用元:厚労省資料P15

それぞれの学費や通学期間の詳細を解説します。

国立障害者リハビリテーションセンター学院

http://www.rehab.go.jp/College/japanese/

その名の通り、国立の教育機関です。

応募資格として4年制大学を卒業しているか、保育士資格を所持している必要があります。年齢制限が無いのが特徴です。

期間:通学1年(埼玉県)
選考方法:小論文試験と口述試験、面接試験
募集人員:例年10名程度
費用合計:477,000円
(入学検定料:16,000円+授業料:年額345,000円+教材費・実習費約10万円)

国立武蔵野学院附属児童自立支援専門員養成所

https://www.mhlw.go.jp/sisetu/musashino/

大きな特徴として、授業料、寮費とも無料(税金で運営)です。

ただし、受験資格が厳し目で4年制大学を卒業している必要があり、且つ27歳以下か、5年以上民間企業に在職経験のある34際以下の人などの年齢制限があります。

期間:通学1年(埼玉県)
選考方法:心理検査、一般教養試験、小論文、面接、身体・体力検査
募集人員:例年25名程度

上智社会福祉専門学校 社会福祉士・児童指導員科

http://www.sophia-sw.jp/course02

期間と費用はかかりますが、受験資格が緩く、他の仕事をしながら夜間通学で卒業出来るのが特徴です。

出願資格:4年制大学を卒業または卒業見込みの方。
期間:通学2年(夜間課程のみ。東京都)
選考方法:一般入試(課題論作文)またはAO入試(所定用紙を提出)
募集人員:例年40名程度
費用合計:1,208,490円
(学費等:665,990円(初年度)+502500円(2年次)+入学検定料:2万円+教科書代:2万円)

上記3校は大阪府職員の社会福祉職採用(2017年度)の際にも受験資格として指定されています。

いずれの学校も募集人員が少なめで論文試験が重視されているため、児童福祉司の仕事に対する思いが重視されていると感じます。

3校すべて通学のみで通信課程では修了できませんが、通信課程で任用資格を満たす方法が無い訳ではありません。

通信課程で任用資格を満たす方法

「中央福祉学院 児童福祉司資格認定通信課程」が指定されており、受講期間は約1年間、定員は200名、受講料は74,100円です。

ただし受講条件があり、4年制大学卒業者で児童相談所を設置している中核市で児童福祉に関する業務に携わる職員限定です。一般の人では無理です。

しかし児童相談所や児童自立支援施設での職員は比較的よく募集されています。そこで採用された後にこの方法を活用すると、仕事をしながら任用資格が満たせるのは大きいです。

任用資格を満たすための一般的な方法

大学において心理学、教育学、社会学を専修し卒業する。

実務経験を1年積む(指定施設で1年以上児童などの福祉に関する相談業務に従事する)

方法です。

実務経験を積む事で児童福祉司の仕事がより身近になりますし、その経験が採用の際に活きるのは間違いありません。児童相談所から非常勤職員や児童相談業務事務員の募集は比較的よく見られます。

通信課程でも大学の卒業は可能で、社会人で上記以外の学部を卒業されている方は、対応学部に3年次編入も可能です。

通信だと学費も安く、4年間だと約100万円、3年次編入すると費用は約60万円程度です。もちろん通信ですので働きながら修了できます。

通信課程対応の心理系大学一覧は、通信課程で学士(大学卒業資格)が取得できる心理系大学10校の記事をご参照下さい。

その他児童福祉司に関する豆知識

年収について

公務員ですので始めはそうでもありませんが、他の心理関係の仕事に比べると高いです。

25歳くらい:年収300万
35歳くらい:年収450万

課長クラス(45歳程度)になると年収1000万を超えます。

児童心理司との違い

その名の通り、児童福祉司は福祉系の仕事(虐待や養育困難等の相談への実務的な支援)が多く、
児童心理司は心理系の仕事(相談者の問題行動、症状軽減のためのカウンセリング等の心理支援)が多いです。

両方必要な支援ですね。

ちなみに児童心理司は、児童相談所に勤める心理判定員の事です。

国家資格化について

2015年に国家資格化が検討されましたが、その後特に具体的な動きは見られていません。

どちらにせよ公務員ですので、それ程気にすることではないと感じます。

まとめ

児童福祉司の任用資格を満たすための最短最安の方法は、無料の国立武蔵野学院に合格する事ですが、狭き門です。

大学で心理学、教育学、社会学を専攻して卒業後、実務経験を1年積む方法だと現実的ですし、公務員試験が上手く行かなかった際にも応用が効きます。

近年児童虐待相談が急増しているため、2016年に児童相談所強化プランが策定されており、2019年度までに+550人の大幅な増員が予定されています。(2015年度の児童福祉司数2930人に対して2019年度には3,480名を予定)

悲しい事ですがそれだけ必要とされている職種です。特に児童虐待に関心が強く、子供の笑顔を作りたいと思っている方に向いている仕事です。

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