行動心理士は、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
通信課程で完結する民間資格で、国家資格ではありません。私自身実際に取得してみて難易度としては比較的簡単だと感じました。
この記事では、行動心理士資格取得までに必要な事、トータル費用、難易度が低めの理由、取得したレビュー、評判等を解説します。
キャンペーン情報
※2024年12月2日(月)23:59まで
行動心理士公式サイト
https://www.c-c-j.com/course/psychology/behavior/
特徴と学べる内容
資格取得を通して、相手のしぐさや行動から、どんな心理状態なのか?について学べます。
占い的なものではなく、統計学的に証明されているものですので、信頼性は高いです。
他人の気持ちを掴む手段を増やしたい方向けで、通信で行動心理について学べる唯一の資格です。
テキストは写真・図柄が多く説明の文字は色分けされているので非常にわかりやすいです。
資格取得までの流れ
同資格は認定校のキャリカレとやりとりして取得します。大まかな流れは
- 添削課題全4回を実施し、送付する。(WEB添削、郵送添削どちらでもOK)
- WEB上から修了試験申請し、受験料5600円を支払う。
- 自宅に試験用紙が送られるので実施し、送付する。
で完了です。
受験資格は、添削課題4回を終了すれば得られます。
教材は、テキスト4冊とDVD1枚で、テキストはカラーで非常にわかりやすく、見やすいタイプです。
受講期間について
標準学習期間は4ヶ月間とされていますが、課題を一気に終わらせて2ヶ月程度での取得も可能です。ただ、一気に詰め込むとせっかくの内容を自分の中に落とし込みにくいので、ご自身のペースで取り組むのが1番です。
受講期間は最大700日で、余裕を持って取り組めるのもキャリカレの特徴です。
難易度、合格率
合格率については公表されておらず、得点率70%以上で合格です。
取得難易度は低いです。理由としては、在宅受験でカンニングOKのためです。
通信課程で学んだ後に、受験は会場に直接出向いて行うタイプの心理資格もありますが、それと比較するとカンニングできるかどうかは大違いです。
試験内容は、添削課題全4回の総まとめです。付属のテキストを読んで、添削課題にきっちり取り組んでいれば、正答率70%を超えるのは決して難しくありません。
実際に取り組んでみた体感として、心理カウンセラー資格難易度ランキング1位~10位で紹介している10位のメンタル心理カウンセラー資格とほぼ同程度ですが、あちらよりもやや試験が難しかったです。
試験問題について
試験問題はA4で9ページほどありますが、写真が多く含まれています。試験用紙はA4用紙1枚です。
試験の内容としては、添削課題と同じものは少なく、テキストそのままの問題も多くなく、総合的な理解が問われる感じがしました。時間も60分と少しかかりました。
費用について
受講料:68,800円(WEB申込価格、税込)+教材送料450円+受験料5600円=74,850円(10%税込)です。
更新の有無
更新の必要は無く、更新料もかかりません。
実際にやってみたレビュー
実際に資格取得してみて今一歩と感じられた点、良いと感じられた点をそれぞれ解説します。
デメリット、今一歩な点3つ
1 試験の合否結果が遅い
これは行動心理士に限らず、日本能力開発推進協会が認定している他の資格にも当てはまりますが、試験の合否結果は答案受付後、約1ヶ月で送付となっています。
あらかじめ日本能力開発推進協会のサイトにもそう記載してあるのですが、実際私自身1月15日に試験送付し、2月10日に資格証到着でした。
同時期にキャンペーンをしていたので混み合っていたのかもしれませんが、この間隔が早いか遅いかでいうと、個人的には遅いと感じます。
試験の採点→資格証の発行と手間がかかるため、ある程度の時間はかかると思いますが、もう少し早い方が良かったです。
2 資格証のテンプレートが同協会が認定している他資格と同じ
資格証は立派なのですが、同協会が認定している他資格の資格証と名称部分が違うだけです。
あらかじめわかっていたことですが、色が違うなり、個別のロゴがあるなり、何らかの違いが欲しかったです。ただそれほど高額なものではありませんので、無理な要望かもしれません。
3 動画がDVDのみ
教材としてトータル約60分のDVDがセットで、通信の心理資格はDVDが無いものもあるのはわかっているのですが、2021年現在行動心理士はマイページでの動画閲覧はできません。
2022年1月27日より、マイページで動画閲覧出来るようになっています。
なぜここをデメリットとしてあげているのかというと、メンタル心理カウンセラー資格の方はWEBのマイページで動画閲覧できたためです。近日中にこちらも対応してくれるかもしれません。
良いと感じられた点・メリット4つ
1 心理相談・カウンセリングトータルの観点で学べる
始めは「この仕草はこういう意味合いがある」という内容のみかと想像していたのですが、実際にやってみると行動心理の切り抜きではなく、心理相談・カウンセリングトータルの観点で学べる内容でした。
行動心理の内容を実際にどう使うか・活かすかが盛り込まれた内容で、人を杓子定規で見るような内容ではなかった点が良かったです。
2 試験では総合的な理解力が問われる
私自身先に同協会のメンタル心理カウンセラー資格を取得していたので、似たような試験問題かと想像していたのですが、こちらの方が総合的な理解力が問われる試験内容でした。
試験はカンニングOKなのですが、テキストを見ながらやったとしても内容を理解していないと解けない問題が多く含まれていました。
メンタル心理カウンセラーの試験は、私の時は添削課題と似たような内容が多かったのですが、こちらは添削課題と似た内容はほぼありませんでした。試験でさらに理解が進むシステムなのが良い点だと感じます。
3 申し込みから送付、添削は迅速
通信の添削課題は認定校のキャリカレとやり取りしますが、すべてのレスポンスが非常に早くて良かったです。
まず教材到着はアマゾン並のスピードでした。
- 12月27日(日) 15:50 WEBから申し込み
- 12月29日 発送のメール
- 12月30日 教材到着
※広島から送付されているので、遠方だと日数がよりかかると思います。あくまで目安の一例としてご参考下さい。
やろうと思い立ってから比較的短期間で開始できるのは非常に良いです。
通信添削はWEB添削と郵送のどちらかが選べますが、今回私はWEB添削を選択しました。
1回目、2回目は同日3時間後に添削バック、3回目、4回目は翌日午前中に添削バックで非常にスムーズなやり取りでした。
WEB添削はもちろんスマホ・タブレットからも可能で、途中保存もできてかんたんに課題提出できます。
4 資格証自体は立派
資格証は折り畳めるタイプで開くとB4サイズ。ペーパータイプはB5サイズ、カードタイプは免許証サイズです。
今回初めて気づいたのですが、カードタイプは光のあたり具体で模様が少し変わります。
テンプレートは日本能力開発推進協会が認定している他の資格と同じですが、資格そのものは通信の料金からすると立派なものだと感じます。もちろん履歴書にも書けるものです。
認定校のキャリカレの評判・口コミについて
私自身、以前キャリカレのメンタル心理カウンセラー資格を通信で取得しました。その際わからない事を複数回メールで問い合わせたのですが、その都度丁寧に回答して下さり、誠実な対応をして頂けた印象です。
返信は即日か翌日には頂けた事が多かったですが、休日を挟んだ時は2、3日後にきてました。
ちなみに添削課題はWEB添削も良いですが、書類添削もおすすめです。メンタル心理カウンセラー資格の評判、取得してみての感想をレビューの記事でも紹介していますが、とても丁寧に添削して頂けました。
質問も何度でも無料ですし、サポートは良好です。
行動心理士の口コミ、評判について
ネット上では好評です。誹謗中傷している口コミは一切見られませんでした。
ついに、行動心理士の合格証明書が届いた💮
言葉では表現しきれないような重要なメッセージが、人の何気ない仕草で語られる🤣これからは「学校では学べないこと」と同じように、「会社では学べないこと」をどう学ぶかも重要になってくるんじゃないかなと思う✏️#行動心理士 pic.twitter.com/MjX1gNEOvd
— anothersky0428 (@another_sky0428) February 10, 2019
3回目の添削問題提出して、30分で結果返ってきた!(ネット添削)
初の満点でした💯💯💯
あと1回も頑張ろう!#行動心理士 pic.twitter.com/znY7LOVzR4— 実彩-misa-☆休職中のNs.TA (@ayu_mi_sa0408) September 6, 2019
添削課題の返信が早いと、それだけ早く資格取得に繋がるので非常に良いですね。
求人や給料、就職先について
通信で取得できる資格ですので、求人や就職先については期待しない方が良いです。
履歴書に書ける資格ですので、心理関係の職種に応募する場合は、何も取得していない人よりも、担当者に志の高さを感じてもらいやすいのは間違いありません。
この資格が向いている人
この資格は、名前の通り人のしぐさと心理の関連性を学ぶ資格です。例えば会話の時に口を手でふさぐ仕草をした時は、その仕草通り「言いたくない事がある」「嘘をつこうとしている」傾向がありますが、こういった項目が100以上学べます。
いずれにせよ通信課程で取得する資格ですので、プロを目指すというよりは、まずは心理学・カウンセリングを手軽にわかりやすく学びたい、人との関わりに行動心理を取り入れたい方向けです。