メンタル心理カウンセラーは、日本能力開発推進協会(一般財団法人) が認定する資格です。
実際にこの資格を取得してみて難易度は非常にやさしく、取得しやすい資格だと感じました。
テキストとDVD(動画)を利用して学ぶものですので、スキルを身に付けるというよりは、心理学・カウンセリングの基礎知識を学びたい、最短でカウンセラー資格が欲しい方向けの資格といえます。
この記事では、メンタル心理カウンセラー資格の難易度、試験について、他資格との違いなどを解説します。
学べる内容
テキストからは、心理学・メンタルヘルス・精神医学の基礎知識、カウンセリング対応事例、開業についてなどが学べます。
DVD(スマホの受講生ページで動画閲覧可)で学ぶ内容は、心理テストの導入方法、仕事や恋愛、人間関係の悩み等にカウンセラーとしてどう対処するのか、カウンセリングロールプレイなどです。DVDだと繰り返し好きな時に学べるのが良いですね。
ちなみに講義DVD(動画)は、トータル82分35秒で初心者にも理解しやすい内容だと感じました。
資格取得方法について
実際に取り組んでみて、非常にシンプルだと感じました。次の流れになります。
- 添削課題全4回を実施し、送付する。(WEB添削、郵送添削どちらでもOK)
- WEB上から修了試験申請し、受験料5600円を支払う。
- 自宅に試験用紙が送られるので実施し、送付する。
課題提出後、その添削を受けられますので独学ではありません。
受験資格は、4回の課題を送付し、添削されて戻ってくると得られます。
課題は自分の好きなペースで送れるので、全4回を一気にやって短期間で終わらせることもできますし、1週間毎、1ヶ月毎に1回ずつ送ることもできます。
修了試験は自宅で実施し(カンニング可)、それを協会に送付すれば完了です。合否結果は答案を協会で受付後、約1ヶ月で送付されてきます。
DVD(動画)は見なくても課題を送れますが、見た方がテキストの内容がイメージしやすいです。
勉強方法や、資格申請方法等は、教材についている↑の学習ガイドブックにわかりやすく記載されていて簡単です。
受講期間について
資格取得までの標準学習期間は2ヶ月間と非常に短いです。
受講期間最大700日ですので、その間であれば自由なペースで取り組めます。(私の場合は1回の課題で30分~2時間程度かかり、トータル3ヶ月ほどかけて資格取得しました。)
取得にかかる費用
WEB申込価格:68,800円(税込)+受験料5,600円(税込)+教材送料450円(税込)=合計74,850円です。
※この資格+上級心理カウンセラー資格が取得できるメンタル総合心理だと、+10,000円で受講できます。
更新の有無
資格認定元の日本能力開発推進協会(JADP)に問合せたところ、この資格の更新の必要はありません。当然更新料もかかりません。
試験と難易度、合格率について
気になる合格率ですが、協会に問い合わせたところ「未公表です」とのことでした。
試験の難易度は低いと感じました。
実際に添削課題と修了試験に取り組んでみて、テキストがわかりやすく作られていたのも大きいです。(修了試験は見直し込みで40分もあれば大丈夫でした。)
修了試験は自宅で受験出来るためカンニングOKですし、取得にかかる期間、費用から判断しても他の心理資格と比べると取得しやすいです。
試験内容について
内容の詳細は当然ここには書けませんが、やってみた結果それまでに行った通信課程の課題全4回の総まとめでした。
合格するかどうか不安かと思いますが、通信の添削課題をこなし、その振り返りをしていれば簡単です。
唯一注意する点としては、解答用紙にA、B等の記号で書く欄に文字で書いてしまうと点数が取れない点です。私自身試験前の添削課題でこの失敗をして、バツをつけられてしまいました。
4回の添削課題にきっちり取り組んでいれさえすれば100点満点も難しくないレベルです。合格ラインは得点率70%以上で合格ですので、難易度は低いといえます。
合否結果は試験送付から約1ヶ月で郵送されます。私の場合は送付から3週間程度で資格証が送られてきましたが、混み合っていなかった時期だからかもしれません。
関連:メンタル心理カウンセラー資格の評判、取得してみての感想をレビュー
メンタルケアカウンセラー資格との違いについて
通信で取得出来るよく似た資格として「メンタルケアカウンセラー」があります。
名称途中の「心理」と「ケア」が違うだけなのですが、別物でそれぞれ別の団体が発行する資格です。
名前の他にも似通っている点が多いため、2つを比較してみました。
比較一覧表
資格名 | メンタル心理カウンセラー | メンタルケアカウンセラー |
認定元 | 日本能力開発推進協会 | メンタルケア学術学会 |
合計費用 | 74,850円(税込) 内訳=受講料68,800円+受験料5,600円+送料450円 |
54,100円(税込) 内訳=受講料49,000円+資格申請料5,100円 |
平均学習期間 | 2ヶ月間 最大700日の無料延長可 |
3ヶ月間 無料延長90日可 |
学習項目 | 心理学、カウンセリング、 カウンセラーとしての働き方 |
心理学、カウンセリング、 人体・メンタルヘルス |
教材 | テキスト+DVD | テキスト |
課題添削 | 郵送またはWEB添削 | 郵送のみ |
返金保証 | 8日以内の返品可 | 8日以内の返品可 |
分割払い | クレジットカードで可(最大24回) | クレジットカードで可(最大36回) |
大きな違いはなんといっても費用面(約2万円)の差と、DVD教材があるかないかです。
両者の学習項目の違い
メンタル心理カウンセラー
カウンセラーとしての働き方が学習項目に組み込まれています。
教材として、テキストの他に対応事例集や、カウンセリングトレーニングのポイントを含んだDVDも含まれているので、こちらは心理の仕事に関心のある方向けといえます。
メンタルケアカウンセラー
人体・メンタルヘルスについてが学習項目に組み込まれています。
この項目では、うつ病やパニック障害などの精神障害について、脳の仕組みと心と身体の関連性を学びます。教育指定校が「TERADA医療福祉カレッジ」でもありますので、心の悩みでも特に医療関係について関心のある方向けといえます。
メンタル総合心理について
「メンタル心理カウンセラー資格」とその上位版の「上級心理カウンセラー資格」のセット講座です。
こちらは交流分析や認知行動療法等、各種心理療法をより詳しく学べる内容です。添削回数は倍の8回になります。
メンタル総合講座だと
- メンタル心理カウンセラー資格
- 上級心理カウンセラー資格
の両方を78,800円で受講でき、別々で申し込む場合よりも68,800円安くなります。(別々に申し込むと147,600円)
2024年に行われた値上げにより両者の価格差が10,000円になったため、まずはメンタル心理カウンセラー資格を受講し、良さそうであれば上級心理カウンセラー資格を申し込むという手順が取りにくくなりました。
求人や仕事について
私自身この資格を取得していますが、資格取得後に運営元から仕事が紹介されることはありません。これはこの資格に限らず、通信の心理資格であればすべてそうです。
またハローワークで公募されている心理系の仕事に応募しても、すでに力がある人でなければ採用されるのは難しいです。
心理カウンセラーとは、心理カウンセリングを使う人のことで、通信の学びではそのレベルまで達せません。プロになるには、通学のスクールでプロから習うのが適切です。
詳細:心理カウンセラーの仕事がないパターンと仕事があるケース2つ
注意するポイント
仕事の土台となるカウンセリングの知識や、スキルの身に付け方が学べるのは確かです。
ただ、通信で完結する資格ですので、実際に取り組んでスキルを身に付けるかどうかは資格取得後の学ぶ人次第といえます。
この資格は、スキルはそれほど意識していない、カウンセリングの基礎知識を学びたい、とにかく履歴書に記載出来る何らかのカウンセラー資格が欲しい方向けです。
返金保証は、教材到着から8日以内であれば受付けていますが、その場合の送料は自己負担です。
メンタル心理カウンセラー資格を始め、通信で取得できる心理資格は他にもあります。いずれも通学に比較すると安いですが、大金でもあるため、まずは資料請求(無料)してご自身に向いている・合っているものを比較検討してみることをおすすめします。
請求方法は簡単で、こちらをクリックし、オレンジ色の資料請求ボタン→「通信講座」とクリック後、興味のある通信講座を選択し、必要事項を記入するのみです。(2分ほどで完了します)
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