
両親から愛されて育ったり、家庭環境がいいのに自己肯定感が低くなるケースは、次のいずれか、または複数です。
- 愛されていたが、褒められる認められることが少なかった
- 愛情がいびつだった(子の将来、自立面を考えた愛情ではない)
- 愛されていたためにしつけが厳しかった
- 愛されていたが、親が子に依存している
共通点として、親自身の自己肯定感が高くない点です。愛情にも様々な性質があるため、「愛されて育つ=自己肯定感は高くなる」というシンプルな構造ではありません。この記事ではその詳細を解説します。
1 愛されていたが、褒められる認められることが少なかった
これは私自身のケースですが、両親とも愛情を持って育ててくれたと実感しています。ただ、褒める・認めることに関してはほぼありませんでした。
- よくやったね。頑張ったね。
- すごい!素晴らしい!
- 前よりここが出来るようになったね。
等と言われた記憶はほぼありません。特に記憶に残っているのは、私が中学2年の時に成績が急に伸びて5教科のテストで今までにない高得点が取れた時のことです。その時に母親にそのテストを見せて言われたのは、
でした。私は「満足だ」としか言えず、「褒めて欲しい」などとはとても言えませんでした。
これは母親自身も悪気はなく、もっと頑張って欲しいという思いや、母自身も親から褒められる経験が少なかった(推測です)のが関係していると思います。
結果として私自身は20代前半まで無意識に認めてはいけないという思いがあり、自己肯定感が低い一面がありました。どれだけ頑張っても「もっとやらないといけない」という思いがあったり、他人を認めるのも苦手でした。
ただしこの部分がカウンセリングに触れることで大きく楽になり、その体験が心理カウンセラーになる源泉にもなっているため、人生はどう転ぶかわからない面があると思います。
2 愛情がいびつだった(子の将来、自立面を考えた愛情ではない)
これはいわゆる猫可愛がりで、言葉は悪いですが親のエゴを満たすためだったり、子に気に入られようとするための愛情のケースです。
例えば子供が欲しがるものを何でもかんでもすべて与えていると、子供が自分で欲しいものを掴む力(自立する力)が損なわれます。また、子が失敗しないように、子供に選ばせなかったり、先回りして余計なお世話をやっていると、「自分でやらない方が愛されるんだ」という学習につながります。
幼少期は甘えることで他人への頼り方を学びますが、子どもが成長しても同様に関わっていると、子供の自立が妨げられます。
自立する力が弱いと、結果として自信が無い=自己肯定感が低い状態になります。
3 愛されていたためにしつけが厳しかった
これは仕組みがシンプルです。親が子の将来を考えるあまり、しつけや教育に非常に厳しい、または兄弟姉妹のいずれかが非常に優秀で比較が強いと、
- 完璧でなければならない(もっと頑張らないと愛されない)
- 良い人でなければならない(良い人でないと愛されない)
という思いが根付くことがあります。
愛情はあってもしつけが厳しかったために、頑張っていない自分自身(ありのままの自分自身)を受け入れてもらえたという感覚が無い状態です。
完璧でない自分、マイナスの感情を持つ自分(例:適当にしたい、しんどくて頑張れない自分等)にダメ出しする結果となり、自己肯定感は低くなります。
4 愛されていたが、親が子に依存している
これは母親が専業主婦の場合どうしても多くなるのですが、いわゆるいつまでたっても子離れ出来ない状態です。次の事例がわかりやすいです。
私の母は私のことが大好きで、よく「○○〜、ぎゅーしよ〜」とか「○○がいなくて寂しかったんだよ〜」など恋人のようなことを言います。現在私は19歳ですが、未だに一緒にお風呂に入っています(私が一緒に入りたいというより母が私と一緒に入りたいという感じです)。
父は亭主関白なタイプなので、母のようなベタベタな愛は感じませんが、自分の子どもに対する愛情のようなものは感じます。
父と母の関係性は、わたしには少し主従関係のように見えます。例えば、父が母に私ほど優しくないだとか、父が母にあれしろこれしろと言ったり、などです。母は父に機嫌を損ねられたくない(キレられたくない)ので、うんうんと何でも言うことを聞きます。
引用元:ヤフー知恵袋
上記は母が父に依存しているため、何でもいうことを聞き、母が父の顔色も伺っている状態だと思います。併せてその依存が子にも影響し、ある意味子に寄りかかる面が強いため、19才になっても一緒にお風呂に入っています。
依存するとある意味楽ですが、相手に嫌われると関係が崩れるため、相手の要望を重視する(自分の意見を言えない)デメリットが出ます。
結果として自分の思いや欲求を重視するよりも、相手の期待に応える行動が多くなり、「何かがおかしい」という違和感が出ます。
重要|親も完璧ではない
幼少期の親との関わりは、子供の自己肯定感に大きな影響を与えます。大人になってからその影響で生き苦しさが出ると、親を恨む気持ちも出るかもしれません。
ただ、親もひとりの人間です。親が自己肯定感が低かったり、親が子どもの時にされたように子育てするしかなかったり、様々な事情を抱えながら、未熟な状態でもその時の精一杯で子育てを行ってきた面もあると思います。
親の影響で自己肯定感が低かったとしても、大人になってからでも人は自分で自分を育んでいく、自分で自分を成長させることが出来ます。
今こうやってこの記事を読まれているのも、その行動の1つだと思います。