ここで言う「食べていけるかどうか」は、安定して1人ぐらしを続けられるくらいの収入を得続けることが出来るかどうかとします。
心理カウンセラーは正社員としての求人は非常に少ないので、食べていけるかどうか疑問・不安に思う方も多いと思います。
結論からいえば、心理カウンセラーとして食べていくことは可能です。実際に私自身、独立開業して10年以上心理の仕事のみで食べています。
※メジャーな心理資格の公認心理師、臨床心理士は取得していません。著者情報はこちら
この記事では、どうすれば心理カウンセラーとして食べていけるかを解説します。
公認心理師、臨床心理士資格を取得して食べていっている人は多い
「公認心理師 食えない」という検索ワードでこの記事を読んで頂いている方もいますが、決して食えない資格ではありません。
国家資格の公認心理師や、臨床心理士資格があると、病院で社員として活動できる可能性が高まります。実際にハローワークで粘り強く心理系の求人チェックをしていると、社員募集の求人があるのは病院くらいです。
病院に正社員として就職できた場合、平均年収は400万円はありますので、充分生活できます。
詳細:心理カウンセラーの年収・給料・勤務体系を解説|年収1000万円も有
スクールカウンセラーの求人のほとんどは、臨床心理士資格が必要です。スクールカウンセラーは、時給5,000円近いところもあります。食べていく分には困りませんが、年契約のため安定性が今一歩ではあります。
食べていくためには上記2つの資格は非常に有利ですが、この資格を取得しないと食べていけないわけでもありません。
民間のカウンセラー養成機関で学び、中には20年以上続けておられる方もいます。
食べていけるまで続ける覚悟で取り組むかどうか
結論はこれに尽きます。実際に食べていっている人はいるので、食べていけるかどうかは問題にはなりません。問題はそれまで続けられるかどうかです。
「独立して生活できるメドが立つようになるまで」のみを目標とすると、学び始めからは長いです。3年から5年以上かかるかもしれません。その間モチベーションを保つためには、小さなゴールを大切にしておくと続けやすいです。
小さなゴールとは、例えば「カウンセラー養成講座をすべて受講し終える」だったり、「傾聴を身に付ける」、「10分間カウンセリングロールプレイを出来るようにする」などいくらでも作れます。小さなゴールを作っておけば、それを達成する度に喜びと次の目標へのモチベーションも湧いてきます。
ただ、続ければ良いというものでもないと思うんですね。2年程度本気で取り組んでみて、それでも無理そうと感じられたり、自分には向いていないと感じられたら別の道を考える事も大切だと思います。
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今は心理の仕事だけで食べていっている人も、プロになりたての頃は、二足のわらじで心理と他の仕事を兼業し、力が付き、心理の仕事が成り立つメドが立ったところで独り立ちする人が多いです。
公認心理師(臨床心理士)が食えないかどうか気になる方へ
資格取得前に迷って検索されている方がほとんどだと思いますが、平均よりも稼ぎたい思いが強いからこそ気になっておられると思います。
稼ぎを重視するのであれば、この仕事は選ばない方が良いです。人気商売ですのでカウンセラーになりたい人や資格を取得している人は多いですが、それと比べて求人は少ないので、どうしても給料はそれほど高くなりません。
心理カウンセリングで自分が大きく助けられたり、カウンセリングが好きな人にとっては非常にやりがいの大きな仕事ですが、すでに食べれている人が大勢いるにも関わらず、それが気になるのであれば目指さないのをお勧めします。