友人にも、親にも話せなような悩みをなぜ心理カウンセラーには打ち明けることができるのか、心理カウンセラーはなぜ話しやすいのか疑問に思ったことはないでしょうか?この記事ではその理由を5つ紹介します。
評価しないから
評価というのは、それは良い・悪い、正しい・間違っているといった評価です。
悩みを打ち明けて、それは「あなたがこうしたのが良くないですよ」などと言われてしまうと、否定されている気持ちになりますし、それ以上話す気力も出てこなくなります。
カウンセリングでは相手の存在を受け入れる・受け止める態度を受容と呼んでいます。受容は評価の真逆です。優れたカウンセラーは、相談者の存在をウェルカムしてくれる笑顔が素敵で、話しやすい空気感が溢れています。
気持ちを受け止めてくれるから
例えばカウンセラーに、「上司を殴ってやろうと思った」と言っても、「殴っちゃダメですよ」などと言うのはカウンセラーの聴き方ではありません。しっかりと勉強・トレーニングしているカウンセラーであれば、「殴りたいくらい怒りが込み上げてきたんですよね。」と受け止めて聴いてくれます。
気持ちを受け止めながら聴いてくれるので、その後にカウンセラーが「具体的に上司の方と、どんな感じだったのですか?」「上司の方からどんな事を言われたんですか?」と質問しても「この人なら話せる」と感じられます。わかってもらえているという感覚が話しやすさを生み出します。
いきなりアドバイスしないから
「ただ純粋に聞いて欲しい」だけの時に、「それはこうしたらいいよ。」などと言われてムッときた経験はないでしょうか?
ムッとくる理由は、アドバイスされる事で、今の自分を否定されている気持ちになるからです。自分自身の事をわかってもらえていない人からのアドバイスは、聞き入れようとも思いません。
心理カウンセラーはここを踏まえていて、受け止めながら話を聞いて、信頼関係が築けてからアドバイスする必要があればアドバイスしてくれます。そのため話しやすいです。
普段はあまり関わりのない間柄だから
ここは意外と話しやすさを生み出している重要なポイントです。
企業内カウンセラーを利用しているところは、カウンセラーはその会社以外の人のところが多いです。同じ会社の人だと利害関係が絡むこともあり、話すに話せない時もあります。
普段関わっている友人や知人以外だからこそ、自分のあまり外に出したくない悲しい体験・苦しい体験を打ち明けやすくなります。
心理カウンセラーは話した内容を外に漏らさないから
これは、すべてのカウンセラーが守秘義務を負っているからです。
自分が話した内容を、第三者に勝手に打ち明けない人には話しやすいです。人の秘密をペラペラ誰にでも話すような人には、悩みは話せません。
ホームページなどにカウンセリングの事例が載っている場合がありますが、あれは相談者の方の同意があってこそです。そして普通のカウンセラーは、同意を得たとしても、個人が特定できないように、事例の主旨が曲がらない程度に性別や年齢などをある程度改変します。
まとめ
心理カウンセラーが話しやすい理由として
- 評価しないから
- 気持ちを受け止めてくれるから
- いきなりアドバイスしないから
- 普段はあまり関わりのない間柄だから
- 心理カウンセラーは話した内容を外に漏らさないから
の5つを紹介しました。参考になれば幸いです。