心理カウンセラーの種

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カウンセリングで自分の思いを話すのが怖くて仕方ない理由5つとその対策

 2016年12月9日  

心理カウンセリングを受けている時、カウンセラーに「自分の思いを話すのが怖い」、「思った通りの事を言えない」という悩みを持つ方がおられます。

自分自身の状況や、身体的な症状(不眠、動悸など)は伝えられても、気持ちの部分は伝えられない方もいます。

この記事では、なぜ自分の思いを話すのが怖いのか?、そんな時はどうすればよいのかを解説します。

自分の思いを話すのが怖い理由

1 カウンセラーの聴き方・関わり方が悪い

例え状況や身体的な事だけを話したとしても、訓練されたカウンセラーであれば、その奥にあるあなたの気持ちを汲み取る言葉を伝えながら話を聴きます。これは、傾聴技法の共感のことばというレッキとしたスキルです。

さらにその時にしっかりとあなたの目を見ながら関わってくれるので、「この人になら話せるかな」と思ってもらえます。クライアントの方は、カウンセラーの関わり方を見て、無意識のうちに「どこまで話せる人か?」を見定めています。

というのも、辛い体験を話したらそれで単に気持ちが楽になるのではなく、その気持を受け止めてもらえることで初めて楽になるからです。話して受け止めてもらえないと、出した気持ちのやり場がなくなって、悲しいことを思い出しただけでその気持が浄化されず、余計に辛くなります。

ですので、そんな時は「この人になら話しても大丈夫」と感じてもらえる関わり方をしていない心理カウンセラーが悪いです。ラポール(カウンセラーとクライアントとの絶対的な信頼関係)を築く事が出来ないカウンセラーとのカウンセリングは意味がありません。カウンセラーを変えましょう。

カウンセラーからのアドバイスで、今の自分の性格や考え方を否定されている気持ちになる時も、受容的な関わり方が出来ていないカウンセラーが悪いです。

2 今は話せる心の準備が整っていない

悩みが根深いほど、過去の辛い体験を話すのは苦しいものです。そしてそれを話すのは、心の体力を使う事でもあるんですね。泣いたあとはスッキリしますが、同時にとても疲れます。これは泣く事がとてもエネルギーを使うからです。

話せる時期とそうでない時期もあります。話せる心の準備が整っていない時期に無理に話したとしても、絶対に良い結果にはなりません。訓練されたカウンセラーはそれをちゃんと理解してますので、そんな「話せないあなた自身」のことも受容しながらカウンセリングを進めてくれます。

今は話す事が出来ない、身体と気持ちは苦しいけれどもそれが言葉に出来ないという時は、カウンセリングの中で自律訓練法(イメージでリラックスを作るトレーニング)を行って身体と気持ちを楽にする事もあります。

この場合のカウンセリングのテーマは、「話して問題解決の方法を模索する」という事ではなく、「リラックスを作って身体と心を楽にする」になります。そういうカウンセリングもあります。上手くリラックスでき、身体の調子がよくなって睡眠もよくとれるようになると、それだけで気持ちもグンと楽になります。

ここまではいわゆる一般敵な誰にでも起こりうる「話せない」理由です。次に、その人の価値観が原因となって話すのが怖いケースを紹介します。人によって当てはまったり、そうでなかったりします。

3 きちんと話さないといけない思いが強い

事前にかなり考えて、人に違和感なく話せるように書いた言葉なら言える

という場合は、その人自身の「きちんとしないといけない」「きちんと話さないといけない」「完璧でなくてはならない」という価値観が原因になっている事が多いです。

この場合は、その人自身がどんな家庭環境で育ってきたか、生育歴を見ていくことでそれを紐解いていく事ができます。

ケース的には、優秀な姉や弟等の兄弟と比較される機会が多く、いつも

「もっと頑張らないといけない」「今のままの私では愛されない」

という思いを頻繁に感じている場合が多いです。

4 どう思われるか?が強く気になる

話せないと今日の面談でなんだこいつ何で来たんだよと思われたと思います。
無言で気まずいことになっていたと思います。

もし↑のような思いが出て話すのが怖いとしたら、人からどう思われるか?をとても強く気にする傾向が強いといえます。

人からの評価を気にしやすく、他人の顔色を伺う機会も多いかもしれません。疲れますよね。

他人がどう思うかはコントロールできないので、好きなように思わせときましょう。また、訓練されたカウンセラーは、無言でも気まずくならない関わり方、雰囲気を作るスキルがあります。話せない時は無理に話す必要はありません。カウンセリングで、話をしようがしまいが、基本的にクライントは自由です。

カウンセリングは、言いたい事、やりたい事を我慢せざるを得ない普段の生活とは違い、自由を感じてもらうことで素の部分を見つめていく非日常の空間でもあります。

5 迷惑をかけてはいけない思いが強い

話をすると罪悪感や自己嫌悪に陥るのは目に見えています。

自分の愚痴や辛い体験を話すと、カウンセラーに負担をかけたと感じ、罪悪感や自己嫌悪になるのではないかと思う人もいます。

カウンセラーに愚痴や辛い体験を話すのは、迷惑でもなんでもありません。むしろ、自分自身の心の回復のために、つらい体験を勇気を持って見つめようとしている時期だと感じられます。出来る限りその力添えになろうと、クライアントの気持ちに寄り添うのがカウンセラーの仕事です。

日本は特に「他人に迷惑をかけてはいけない」という風潮が強いです。

迷惑かけたくないからって死んじゃう人がいますけど、人って迷惑をかけるために生まれてくるんですよ、あえて言うとね。どれだけ迷惑を許しあえるかが、人と人とのつながりの深さだと思う。

関野吉晴 (探検家・人類学者)「絶望に効くクスリ vol.1」より引用

「迷惑をかけてはいけない」と感じるのは、他人を思いやる気持ちが強いからこそです。他人を大切にするように、あなた自身の思いや気持ちも大切にして、つらい時は他人を頼って良いと思います。

まとめ

カウンセリングで自分の思いを話すのが怖い理由として

  1. カウンセラーの聴き方が悪い
  2. 今は話せる心の準備が整っていない
  3. きちんと話さないといけない思いが強い
  4. どう思われるか?が強く気になる
  5. 迷惑をかけてはいけない思いが強い

を紹介しました。

話すのが怖い」というのは、凄く大切な感覚だと思います。カウンセリングでは話してもいいですし、話さなくても良いです。無理に話す必要は一切ありません。


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