カウンセリング関係

カウンセリングを受けても効果なし、意味がないケース5つ

カウンセリングは本来心の問題解決のための会話で、新しい生き方や楽な生き方を得られる効果があります。
詳細:カウンセリングで得られる効果・メリット6つ

しかし、中にはカウンセリングを受けてもあまり意味がないと感じられる場合もあります。お金と時間の損失です。この記事ではそのパターン5つを紹介します。

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カウンセラーを信用できない場合

カウンセラーに頭から否定されたり、以前話した大切な事を忘れられていたりすると信用できなくて当然です。

この場合カウンセリングの効果はほぼ期待できません。理由は

  • つらい体験を話せない・出せない
  • アドバイス・情報提供されても受け入れられない

状態になるためです。

カウンセラーもピンキリです。私自身相談者さんから

  • カウンセラーが椅子にのけぞって聞いていて、話しづらかった
  • あまり話を聞いてもらえず、見当違いのアドバイスをされて嫌な気持ちになった

話はまれに聞きます。

特にカウンセラーが笑顔で迎えてくれなかったり、視線をあまり合わせなかったり、受容(相手を受け止める)の姿勢が弱い場合、自分の悩みや辛さを打ち明けられません。

悩みを打ち明けてそれを受け止めてもらえなかったり、否定されたりすると余計に傷つくためです。
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こればかりは接してみないとわからないのですが、最近は動画をアップしているカウンセラーもいます。動画やホームページの記事、カウンセラーの写真を見て、話しやすそうかどうか事前にチェックする事も可能です。

スクールカウンセラーを信用できない

スクールカウンセラーも守秘義務を負いますが、信用しにくいのは担任の先生に話した内容をバラされるのではないか?という不安感からだと思います。この場合も信用できないのであれば、カウンセリングを受けても意味がありません。

もしこの心配がある場合、それをそのままスクールカウンセラーに伝えてみて下さい。先生方と共有した方が良い問題なのかどうか、会話すればOKです。共有してほしくない内容はそう伝えておけば、真っ当なスクールカウンセラーであれば守秘します。

また、スクールカウンセラー自体、意味がないのではないか?と思う方もいますが、これは無理にカウンセリングを勧められるケースがあるためだと感じます。

カウンセラーが受け身で聞いているだけの場合

これはカウンセラーのスキル不足です。しっかりと聞いて相談者を理解する事は大切ですが、心の問題解決のためにはアドバイスや情報提供、心理療法が必要なケースも多いです。

特にうつや各種精神疾患がある場合、話を聞いてもらって現状をお互いに踏まえた上で、問題改善のために具体的にどうすれば良いか?のアドバイスが無いと、改善されません。

このケースは、カウンセラーを変更すべきです。

こちらへの理解が浅いため、カウンセラーからのアドバイスが苦しい

心の整理や癒やしが必要な時期に、それをクリアにする事無く目標に対してアドバイスをされても、どうしても実行できません。

これもカウンセラーの経験不足によるものですが、私自身過去相談者への理解が浅い状態で、問題解決に繋がる行動のアドバイスをしてしまった事があります。

カウンセラーとしての焦りが強かったのが原因ですが、そのアドバイスが正しいものだとしても、相談者にとって動くのが辛い場合もあります。こうなると意味が無いどころか、カウンセリングに行くのが辛くなります。

今から振り返るとアドバイスをした際に、

できても、できなくてもどちらでも良いので、また結果を教えて下さい。

と伝えておけば良かったと感じています。

カウンセラーから受けたアドバイスが苦しいと感じられる時は、話せそうであればそのまま「今はそれを実行するのは苦しい」とカウンセラーに伝えてみて下さい。

無理やりカウンセリングに連れてこられた場合

特にひきこもりや不登校のお子さんと近い関係の方は、なんとかしてあげたい思いが強く、カウンセリングを勧めたい場合もあると思います。

本人がその気になっていれば効果が高いですが、無理にカウンセリングに連れて行こうとしても関係性が悪化しやすいです。理由はその関わりから、今の自分を否定されている気持ちになるためです。

ではこういう場合はどうすれば良いのかというと、カウンセリングを勧める側の方(不登校の場合は親御さん)がカウンセリングを受けに行けばOKです。

もちろん問題を抱えている本人が動かなければ改善されないのですが、カウンセリングでその方と自分の現状の関わり方を見つめ、今後どのように関わっていけば問題解決に繋がるのかは考えることができます。

嫌がる人を無理やりカウンセリングに連れてきても意味がないのは、他人は変えられないからです。他人は変えられませんが、その方と自分がどう関わるかは自分でコントロールする事ができます。カウンセリングでその関わり方のヒントを得られます。

カウンセリングに行ってみて、話すことが無いと感じられる場合

これは何度かカウンセリングに継続して行っている場合に起こりうる事ですが、これもカウンセラーのスキル不足です。問題解決の具体的な提案が出来ない場合にこうなります。

詳細は継続カウンセリングを受けていて「話すことが無い」と感じた時の記事をご参照下さい。

カウンセリングの効果はコスパが非常に高い

カウンセリングで得られる効果は、自己肯定感(自分を好きになれる)の向上、ストレスマネジメントスキルの習得、コミュニケーションスキルの習得等、その後の人生に継続して影響があるもので、コスパは非常に高いです。

ただしこの記事で紹介したように意味が無いと感じられる場合もあります。お金をかけた分、残念な気持ちも強いと思いますが、今一歩なカウンセラーだとわかったと捉えて今後に活かすのが良いと思います。

関連:カウンセリングがしんどい、余計に疲れる、調子が悪くなる理由3つ


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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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