TA交流分析

エゴグラムパターン一覧29種類の各特徴

この記事ではエゴグラム心理テストの各結果について解説しています。
各パターンごとに特徴と改善ポイントを記載していますが、変えたくない場合は無理に変える必要はありません。

新版東大式エゴグラム(TEG)の各パターンを参考に、私の経験を踏まえて記載しています。
※このページのどのパターンにも該当しない場合もあります。

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シェアして頂いたエゴグラムの例

優位型

CP優位型

CP優位型CP優位型は非常に頼りがいがあり、気付いたらリーダーシップを取っているタイプで、自分にも他人にも妥協しないのが特徴です。

規律を重視するため、エゴグラム創始者のデュセイは「狂信的愛国者」と名付けています。

やると決めたことはやり通すタイプで、責任感もとても強く指導力が高いのですが、無意識にマウントを取る傾向があります。

CP優位型と関わる人は、子供の部分のC(FC・AC)を保ち続けることが要求されるため、成長が妨げられるのがデメリットです。

本人は自分の感情を無意識に抑え込んで仕事や目標に取り組む姿勢が強いため、胃潰瘍などの心身症になりやすい一面もあります。

プラスα
FCを高めて本当に望んでいることや直感的にしたい事を大切にしていくと、ご自身も周りの人も楽になります。FCの上げ方

NP優位型(への字型)

NP優位型の図NP優位型はグラフの形からへの字型とも呼ばれます。

世話好きで面倒見がよく、人の細やかな変化に気付くのが得意なタイプです。困った人を見ると放っておけず、人のお世話だけでなく植物や動物のお世話も得意で、誰かの役に立つことで強い喜びを感じられます。

人の良い所を見つけたり、相手が喜ぶ言葉をかけるのも得意で、共感力が高い方が多いです。

ただし時に自分本位のお世話になっていたり、過保護になって相手の成長を妨げたり、相手から嫌がられる余計なお世話になっていることもあります。親切なことをして相手から感謝されないと、せっかくやってやったのに!と腹が立つ方もいます。

プラスα
良いことをしているのに相手が何か喜んでいない様子があれば、そのお世話が相手が求めていることなのか、それとも自分本位なのかを振り返ってみると良いです。Aの要素を高めて客観性を取り入れていきます。Aの上げ方

相手から感謝されなくて腹が立つときは、自分がやりたくてやった事と捉えるとストレスがありません。

A優位型(山型・ベル型)

A優位型の図A優位型はグラフの形から山型、ベル型とも呼ばれます。

落ち着いていてクールなタイプで、常に先のことを考えて行動するタイプです。段取り上手で論理的思考が高いため、仕事も有能な方が多いです。

感情に振り回されることは無く、思いつきで行動して後悔したり、その場のノリや雰囲気に流されることも無いのですが、感情が表に出にくい分、何を考えているかわからない、親しみにくいと感じられることがあります。またAの高さから考え過ぎて行動せず、やらなかった後悔をする事があります。

プラスα
もし「クールすぎる・冷たい」と思われるのが気になるようでしたら、NPを高めればOKです。(他人の良い所・出来ているところをクローズアップさせる)NPの上げ方

考え過ぎて行動力が鈍るのが嫌なのであれば、FCを高めるとご自身の欲求を意識したり大切にすることにつながります。FCの上げ方

CPがニュートラルゾーンの8より低い場合、他人が批判していなくても批判されているように感じ、人と関わるのが怖くなることがあります。この場合はカウンセリングをお勧めします。

FC優位型

FC優位型の図FC優位型は、好きなことに一直線に取り組めるタイプで、1つのことに夢中になれ、突き詰められるタイプです。感性も豊かなので、アート、音楽などの芸術方面でその力を発揮される方が多いです。

楽しみを見つける能力も高く、飛行機に乗ったら隣の人との会話を気楽にできたり、行列の待ち時間も楽しめたり、マイナス思考になることがほとんどありません。

行動力も非常に高く、考える前に身体が動くため、その場の空気に流されて行動し、後から後悔することもあります。

基本的にはわがままだけど愛されるタイプですが、NPが低い場合、周りへの気遣い不足で敵を作ることもあります。悩みがある方から相談されやすいタイプではありません。

プラスα
ストレスが少ないグラフパターンのため無理に変える必要はありませんが、NPを上げると今の良さに人当たりの良さが加わり、人間関係がさらに良くなります。
NPの上げ方

AC優位型

AC優位型の図AC優位型は順応する力が非常に高く、どんな環境・職場でも揉め事を起こさないタイプで、心理セミナーに来られる方には比較的よく見るグラフです。

自分よりも周りの人の希望を優先するやさしさがあり、気遣い上手です。そのため周囲の人は楽なのですが、本人は過剰に合わせる性質のため日常的にストレスが強いです。

ノーと言えないタイプで与えられた仕事をこなすのは得意ですが、自発的に仕事を見つけたり行動するのは苦手です。また、趣味を楽しんだり、自分はこう思う、こうしたい、これは止めて欲しいといった自己主張が苦手で、自分を抑えて他人を優先させる行動パターンになっています。

プラスα
他人に合わせるACを低くしたい気持ちがあれば、FC、またはCPの要素を高めると必然的にACは下がります。
人生の最後で後悔する事として、「周りが期待するようにではなく、もっと自分に正直に生きる勇気があればよかった。」という人がいます。周りの人を大切にされるように、ご自身の希望や思いも大切にされるのをお勧めします。CP、FCの上げ方

低位型

CP低位型

CP低位型の図CP低位型は良くも悪くもおおざっぱで、細かい事はあまり気にしません。自分にも他人にもやさしく、おおらかなタイプです。

時間にもお金にもルーズな面はありますが、他人に厳しくないため、結婚生活が長続きしやすいです。

目標を立てて理想を追求するタイプではなく、のんびり楽しく過ごすことを重視しています。自分にも他人にも甘いので一緒にいて刺激を受けることは少ないですが、落ち着いてのんびり過ごせる相手です。

プラスα
特に問題がないのであれば何も変える必要はありませんが、CPが低いため自己管理を始め、様々な管理が苦手です。冷蔵庫に古いものをいつまでも置いてしまうようなタイプですが、他人が助けてくれる愛嬌を持ち合わせています。

ただし上司・リーダーの立場になると、CPの低さから適切な指導ができないためストレスになります。CPの上げ方

NP低位型

NP低位型の図NP低位型はストレスが強いグラフパターンです。

1つ目の理由はCPが高くNPが低いためです。他人にも自分にも厳しいのに加え、他人への思いやりが弱い(NPが低い)ため温かい交流が苦手で、人間関係でストレスを抱えやすいです。実行力は高いけれど、他人に慕われにくい面があります。

2つ目の理由はCPとACの高さが関係しています。CPが高いため身近な人に対しても求める事、言いたい事は多々出てきますが、ACが高いためそれを口に出せず溜め込む性質があり、言いたい事を抑え込む傾向があります。

CPが高いため責任感が強く、決めた事をコツコツと積み重ねていけるため、単独で力を発揮するタイプです。

V型(A低位型)とグラフパターンが近く、適職や恋愛についてはそちらで解説していますのでご参照下さい。

プラスα
NPを高めると必然的にCPとACは下がってきます。頼れる面に加え、面倒見の良さが加わると慕われる親分タイプになります。

NPの上げ方を実行すれば確実にNPは上がりますが、今のグラフパターンになっている理由として幼少期のご両親のしつけ、関わりが大きいです。自分だけでどうにも変えられない、ストレスが強い時はカウンセリングの活用がお勧めです。

FC低位型(逆への字型)

FC低位型の図FC低位型はストレスが強いグラフパターンで、一言で表すと中間管理職の行動パターンです。CPとNPが高いため部下の指導や面倒はきっちり行い、ACが高いため上司には非常に従順です。

板挟みになるストレスもありますが、FCが低いため自分自身が楽しむのが苦手で、仕事中毒で身体を壊す傾向があります。

NPとACが高いため自分よりも他人を優先する傾向が強く、人からどう思われるかが気になり、気を使うタイプです。

Aが高めの場合、CPとの関係性で「何事も正確にきっちりすべき」という思いが強まり、ストレスがさらにかかります。

プラスα
FCを上げれば生きやすくなりますが、急に楽しいことを増やせと言われてもやりにくいかもしれません。その場合はとりあえず疲れたときは休むようにするのがお勧めです。今のグラフパターンだと疲れた時も無理して頑張りやすいです。ストレスが強い時はカウンセリングも気楽に使って下さい。
FCの上げ方

AC低位型

AC低位型の図AC低位型は行動力に面倒見の良さを兼ね備えた、頼れるリーダータイプです。

シンプルに仕事が出来るだけでなく、指導力と面倒見の良さを兼ね備えており、厳しいけれど慕われる魅力があります。

CPと合わせてAが高い場合は完璧主義傾向が強くなります。細部にこだわり細やかな変化にもよく気がつきますが、完璧にやれない時は落ち込みやすいです。

責任感、指導力は非常に強いのですが、ACが低いためマイペースで周りに合わせません。リーダーになった場合「とにかくつべこべ言わずに俺についてこい!」と自分のやり方に従わせる傾向があり、周りの人がストレスを感じる事があります。

プラスα
ストレスに強いタイプですが、もしワンマンな状態を変えたいのでしたら、他人の意見・言い分をよりしっかりと聞くようにすると、周りの人が少し楽になります。

混合型

台形型Ⅰ

台形Ⅰ型の図台形型Ⅰは、NP、A、FCが同程度に高く、CPとACが低いパターンです。

自分自身も周りの人もストレスが少ない自他肯定型です。

NPが高いため周囲の人への思いやりが強く、加えてAが高いため自分本位の親切ではなく、相手が求めているものを考えた上で行動できるタイプです。

他人にやさしいだけでなく、FCが高いため自分が楽しむのも得意で、好きなことや趣味に没頭できます。趣味や食事を楽しむ時もAが高いためハメを外しすぎることはなく、節度を持った楽しみ方ができ、翌日に疲れを持ち越しません。

他人にも自分にも優しいおおらかな人柄のため異性からの人気も高いです。人間関係は円滑で仕事もそつなくこなしますが、自分と身内のこと以外にはあまり関心を見せずリーダーに向いているタイプではありません。

プラスα
このタイプが上司やリーダーになった場合、指導・指示が苦手でストレスを抱えやすいです。その場合はCPを上げればOKです。
CPの上げ方

台形型Ⅱ

台形Ⅱ型台形型Ⅱは、NPとAが同程度に高く、それ以外の要素が低いパターンです。

他人を助けることで喜びを感じるタイプで、FCが低いため自分のことはさておき、困った人を見ると放っておけません。多少自分が犠牲になってもそれを問題と思わず、献身的に支えてくれます。

自分のやりたい事や思っている事を口に出すタイプではなく、それほど自己主張はしません。(CPとFCが低いため)
また一緒にいて批判されたり(CPが低いため)、気を使う必要がないので(ACが低いため)、楽でリラックスできます。

他人を助けることで喜びが感じられるため、心理カウンセラーや介護関係の仕事が向いています。

台形Ⅰ型と同じく上司・リーダーの立場になった場合、指導・指示が得意ではなく、やってほしい事や止めて欲しい事を伝えられずストレスを抱えやすいです。

そのためリーダー向きではなく、ナイチンゲールのように人に尽くすタイプです。

台形型Ⅲ

台形Ⅲ型の図台形型Ⅲは、AとFCが同程度に高く、それ以外の要素が低いパターンです。

自分の好きなことや趣味にのめり込むタイプで、なおかつ自分の感情に振り回されることがありません。趣味やお酒等を楽しみながらも、明日は早いからそろそろ止めておこうと考えられたり、ハメを外しすぎて困ることがありません。ついついお酒を飲みすぎたり、衝動買いをしてしまうようなこともほとんどありません。

ただし台形型Ⅲのタイプは、周囲の人からはあまり良く思われません。その理由は、他人はさておき自分が楽しむために計画を立てる傾向が強いためです。(NPが低く、A、FCが高いとそうなります。)仕事が忙しい時期に連休を取ってバカンスに出かけるような傾向があり、自分さえ良ければいい人と捉えられがちです。

そのため人間関係が円滑とは言い難く、好かれる人には好かれるけれど、嫌われる人には嫌われて職場などで居心地の悪さを感じることがあります。

プラスα
台形型Ⅲが人間関係を改善したい場合、NPを高めればOKです。自分が楽しむことによって、周りの人はどうなるかを考える力がありますが、今は自分自身の楽しみを最優先にしている状態です。そこに他人への思いやりをプラスし、他人も楽しめるように意識したり、相手はどういう状況なのか?どういう気持ちなのか?を意識して思いやる力を高めます。NPを高めて周りの人から好かれると休みも取りやすくなり、結果として継続的に自分の好きなことを続けていける環境が整います。
詳細:NPの上げ方

U型Ⅰ

U型Ⅰの図U型Ⅰは、CPとACが高く、中央のNP、A、FCが同程度に低いパターンです。

責任感が強く実行力があり、自分が決めたことをしっかり守れるタイプです。

ただし、ストレスがかなり強いグラフパターンです。理由はCPとACの高さで、言いたい事は人一倍多いけれど、それを抑え込む傾向が強いです。自分にも他人にも厳しく、他人も自分も認めるのが苦手なため、自他否定型のグラフでもあります

グラフの谷の部分に当たるNP、A、FCの値が低ければ低いほど生き辛さ、ストレスが大きいです。

プラスα
改善方法やストレスが強い理由の詳細はエゴグラムV型のページに記載しておりますので、そちらをご参照下さい。

U型Ⅱ

U型Ⅱの図U型Ⅱは、NP、Aが同程度に低く、それ以外の要素が高いパターンです。

好きな事に夢中になれるだけでなく、目標達成のために必要なことにも取り組めるタイプですが、感情の揺れ幅が大きめです。

形はエゴグラムV型に近く、ストレスが強いグラフパターンですがFCが高い分、言いたいことを抑え込む葛藤はV型より少なくなります。

そのためV型よりはストレスが低めですが、Aが低くてFCが高い分、衝動的にブチ切れて爆発するケースが多くなります。怒ったことを後から後悔することも多いです。

これを改善するには、感情的に行動しそうになった時に、これをやったらどうなるか?を考えるAの要素を高めれば感情に振り回されることが少なくなります。
詳細:Aの上げ方

U型Ⅲ

U型Ⅲの図U型Ⅲは、A、FCが同程度に低く、それ以外の要素が高いパターンです。

自分が苦しくても他人に親切にできるタイプで、自分は少々犠牲になっても周りを大切にする気持ちが非常に強いです。

CPとACが高いため心の葛藤が強く、ストレスは強めです。※理由の詳細はエゴグラムV型のページをご参照下さい。

ストレスやしんどさを抱えていても他人に気を配ることができ、他人に尽くすことや役に立つことで喜びを感じます。ただしAが低いため自分本位のお世話になる場合があります。
この場合は相手がそのお世話を本当に求めているかどうかを考えてから行動すると、相手にも喜ばれます。(Aの要素を高める)

またFCが低いため自分のやりたい事は横に置き、他人に尽くす傾向があります。この場合お世話を受ける側からすると無理してやってくれているのかなと感じられ、素直に好意を受け取りにくい場合も出てきます。

プラスα
相手に親切にするように、自分自身にもやさしくするFCの要素を高めるとストレスが軽くなります。
詳細:FCの上げ方

P優位型

P優位型の図P優位型はCPとNPが同程度に高いタイプです。

頼れるだけでなく慕われる人間力を兼ね備えており、上司・親の鏡です。

CPが高いため指導力・統率力が高く、なおかつNPが高いため面倒見も良いです。厳しさとやさしさを兼ね備えており、P優位型の部下は非常に働きやすいです。

ACの低さも魅力の1つではありますが、ACがかなり低いと周囲の人はP優位型に振り回される傾向があります。

プラスα
FCを高めてご自身の欲求・好きなことを大切にされると、さらに人間味が増して親しみやすくなります。
詳細:FCの上げ方

C優位型

C優位型の図C優位型はFCとACが同程度に高いタイプです。

大人になっても無邪気であどけない部分があり、甘え上手で守ってあげたくなるタイプですが、相手に依存しやすい傾向があります。

CPとAがかなり低い場合、気分にまかせて行動することが多く、時間や決め事が守るのが苦手です。

好奇心が強く好きなことに熱中できるタイプですが自制が効かず、時間を忘れてゲームに没頭したり、オンラインゲームに度を超えて課金する等、行動してから後悔することもあります。

プラスα
体調管理、金銭管理、時間管理などの自己管理が苦手な面がありますので、CP、またはAを高めると気持ちの面で安定感が出てきます。
詳細:CPの上げ方

平坦型Ⅰ

平坦型Ⅰの図平坦型Ⅰは5つの要素すべてが同程度に高いタイプです。

すべての要素が高いため、非常にエネルギッシュですが頑張り過ぎて過労になる場合があります。

理論的にはエネルギーが非常に高いといえますが、私自身これまでこのタイプのグラフを見たことがありません。※仕事上約1000枚ほどのエゴグラムを見ています。

ですのでこのタイプの方がエネルギッシュに見えないのであれば、素直に心理テストに取り組んだかどうか少しあやしいと感じます。

5つすべて高位だった方は、○と△と☓なら、出来るだけ○をつけたい気持ちが強かったのかもしれません。これを防ぐためにも心理テストに取り組んでもらう時には、

マルが良くてバツが悪いわけではなく、どれにしても良い悪いはないので、直感でやってみて下さい。

と声をかける必要があります。

その上ですべての要素が高位なら、自分を良く見せたい、認めてほしい思いが強いという仮説も立ちますので、それを満たすために肯定的にその方に関わっていくのがベターです。

平坦型Ⅱ

平坦型Ⅱの図平坦型Ⅱは5つすべてが中程度のパターンです。

すべてが平均的で良くも悪くも目立つタイプではなく、特徴が無いのが特徴です。グラフの形通り、敵も味方も作らない中立な点が特徴ともいえます。

目立った個性は見られず、人と違ったことをするのが得意ではありません。

エゴグラムチェックテストで現実と理想を両方やってみて、差がある所があればその要素を高めると良いです。

平坦型Ⅲ

平坦型Ⅲの図平坦型Ⅲは5つすべてが低いパターンです。

物静かで控え目なタイプで滅多に怒ることはなく、全体的な心的エネルギーが低い状態といえます。

統合失調症などの精神疾患があると神経過敏で非常に細やかなことに意識が向く傾向がありますが、エネルギーを神経過敏な所に取られ、それ以外の所に使えていない場合、5つすべての要素が低くなる事があります。

参考文献
交流分析療法 新里里春著
新版TEG 解説とエゴグラムパターン 東京大学医学部心療内科TEG研究会編

各パターン判定時の注意事項

グラフの形を重視するのではなく、各要素がニュートラルゾーン(8~12)よりも高いか、低いかを重視して下さい。

見方の例

M型に見えるグラフパターン

上のグラフはパッと見た感じM型に見えますが、M型とはいえません。理由はACがニュートラルゾーンの12以上のためです。

あえて判定するとすれば、緩めのC優位型です。

他のわかりにくい例を紹介します。

U型Ⅲにみえるグラフ

上のグラフは全体として見るとA、FCが低いためU型Ⅲのように見えますが、U型Ⅲとはいえません。U型Ⅲは、A、FCがニュートラルゾーンの8以下で、他の要素は12以上のためです。

FC低位型の傾向がありますが、FCは8でニュートラルゾーン内のため、このページで紹介しているどの型にも該当しません。

大切なことなので繰り返し書きますが、ニュートラルゾーン(8~12)を基準にして高い、低いを判定して下さい。

どのパターンにも該当しない場合

上記のどのパターンにも該当しない場合、チェックテストの現実と理想両方やってみて下さい。特に現実と理想の差が5以上ある要素がキーとなります。

各要素の詳細を読まれた上でグラフの高低からご自身の特徴を判断し、現実と理想で差がある要素を高めたければ各要素の高め方をご参照下さい。
※変えたくなければ無理に変える必要はありません。

シェアして頂いたエゴグラムの例

心理テスト実施後、ツイッターでシェアしていただいた方のエゴグラムです。画像が表示されない場合、読み込まれるまでしばらく待ってみて下さい。


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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

2004年よりプロの心理カウンセラーとして活動。2013年に独立開業。ジョイカウンセリングスクール代表。 運営者情報

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