特に結婚している男性は、心理カウンセラーになると収入はどのくらいなのか、気になる所だと思います。
収入は、勤務形態・勤務場所・地域によっても大きく変わります。この記事では、勤務形態別のカウンセラー収入の大まかな目安を紹介します。
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病院で正社員勤務(公認心理師)
一般的に病院で正社員として心理カウンセラーに就業できた場合の給料は、20~30万円/月。年収だと300~400万円が目安です。
心理判定員、または公務員心理職を除いた場合、カウンセラーとして収入が最も安定しているのが病院です。正社員ですので、収入面は安定していますが、当然それなりの労働時間になります。
病院で働くには、基本的に公認心理師か臨床心理士資格は必須です。
公認心理師が最も多く活動している場所は病院ですので、公認心理師の年収は約400万円になります。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーだと時給4,000円~5,000円程度(平均的な勤務形態は週8〜12時間。週10時間勤務だと月20万円)です。1校のみではなく、複数校を掛け持ちしている人もいます。
勤務形態としては正社員としての雇用は無く、年単位の期間雇用のみです。そのため、男性よりも女性が圧倒的に多いです。
心理判定員|1000万円可
心理判定員は公務員であり、子供や障害者の心理支援をする仕事です。
心理関係の仕事では、この仕事が最高の年収です。(独立して非常に成功した場合を除く)キャリアを積めば年収1000万円に届きます。
詳細:心理判定員とは|年収、仕事を得るまでのルートを解説
初任給こそ17万円台ですが、ボーナスが年間5ヶ月分以上出るのが大きいです。退職金も魅力です。
男女共同参画センター・電話相談員
どちらも公務として、ハローワークで不定期に募集しています。非常勤ですが週4~5勤務で、勤務時間は1日7時間程度。
時給1100~1300円程度だったり、月給として18万円程度支給される所もあります。週4勤務・1日7時間でこの月給であれば、時給換算すると1,285円になります。一般的なアルバイトより高いです。電話相談員はこれより少し収入が落ちます。
話し相手サービス
話し相手サービスは、基本電話やスカイプでクライアントと会話します。その名の通りカウンセリングのように問題解決を目的としているわけではなく、「話を聴くこと」がメインです。
どこかに雇われた場合は、1時間あたりの手取りは1,080円が目安です。しかし、実際に顧客と会話した時間のみが収入となり、待機時間は収入になりません。
独立開業した場合
独立開業した場合、その人の腕次第になります。1時間のカウンセリングで6,000円とすると、時給にすると3~4000円程度が目安です。カウンセリングの準備、その後のカルテ作成、顧客との電話やメールのやり取り、経営を維持するためのメルマガ発行の作成時間、その他光熱費、場所代等を差し引く必要があります。
1時間6,000円で実施し、1日3名の方が来られたとすると、月の稼ぎ(純利益)の目安は334,000円です。[年収換算だと400万8千円]
(18,000円/1日×23日間-経費月8万円で計算)
上記の計算で1時間8,000円で実施した場合、年収566万円になります。
企業研修
企業研修は、コミュニケーション研修やストレスマネジメント研修が多いです。他のカウンセリングの仕事に比べ、単発でスポット的なのがデメリットです。
単価はばらつきがあり、1時間あたり3000円(知り合いに頼まれた場合等)~5万円程度です。3時間程度で実施される場合が多いので、それだと1回で9,000円~15万円程度です。
とはいえ、企業研修はカウンセラーとして所属している会社に仕事が振られ、そこから依頼を受ける場合か、独立して自分自身が直接仕事を受ける場合かに分かれます。
所属している会社から仕事が振られた場合は、その会社がマージンをとって当然ですので、上記の金額よりも下がります。
キッチリ計算すると、その研修で話す準備時間も考慮する必要があります。
番外編 アメリカのカウンセラーの年収
日本のカウンセラーの平均的な年収は300万円ですが、アメリカの場合は814万円と倍以上です。
その分資格取得に時間がかかりますが、収入に納得がいかない場合はアメリカで活動する方法も無くはありません。
詳細:日本とアメリカのカウンセリング・カウンセラー事情の違い
まとめ
上記のように心理カウンセラーは、他の職業に比べると儲かるとはいいにくい職種です。好きでないと続けにくいです。
正社員としての募集は少ないですが、この仕事だけで生計を立てている人が多くいるのも事実です。