心理カウンセラーを目指した時の体験談|未経験からプロになるまで

投稿日:2018年9月27日 更新日:

私が民間のカウンセラー学校を活用して、未経験からプロになった時の過程を紹介します。心理系の大学は出ていません。

まずは心理カウンセラー学校選び(資格選び)です。

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1 取得する心理資格の選択

私自身、スクール選び(カウンセラー資格選び)自体にはそれほど迷いませんでした。

というのも、単に資格を取得するということだけでなく、学びを通して

  • 側にいるだけで安心感を持ってもらえる人になりたい
  • その人自身が本当に求めているものを導ける聴き方が出来るようになりたい

という自分を成長させたい思いもあったんですね。

さらに最終的に独立したい思いがあったので、民間のカウンセリングスクールでの資格取得を考えていました。

最も認知度が高い臨床心理士資格の取得も考えなくはなかったのですが、仕事の柱でもある心理検査に関心が持てなかった事と、この資格を取得しても私が望むようなカウンセリングスキルが身に付くものではない感じを受けたため、カットです。

心理学部ではない大学は卒業していたのですが、臨床心理士資格取得のために、大学院に入るための勉強をするのが正直嫌だった気持ちもあります。
(※大学院入学のため、将来使うとは思えない入試英語の勉強が必須です。)

カウンセラーになる前の仕事はサラリーマンだったのですが、どうしてもその仕事が好きになれず、嫌々続けた期間が長かったので「出来るだけ好きな事をやっていたい」という気持ちも強かったです。

スクールに通うまでの葛藤

私自身、4年ほど正社員として勤務した会社を辞めた後、すぐにカウンセリングスクールに通った訳ではありませんでした。というのも、どうしても南米を旅したい気持ちが強かったため、辞めた直後から2ヶ月間ほど旅行に。

帰国後すぐにカウンセラー養成スクール探しをする予定だったのですが、ここで少し足踏みしてます。

何もやる気がしない無気力状態に

枯れ葉を持って座っている女性

帰国したのは、ちょうど冬に突入する11月下旬でした。スクールを探さなきゃと思うのですが、実際に資料請求したのはその1ヶ月後です。

なぜそんなに踏み切れなかったのかというと、はじめの一歩を踏み出すのが怖かったのもありますが、何もやる気になれなかったんですね。

かっこいい言葉でいうと、バーンアウトになるのでしょうか。前の仕事も自分なりに一生懸命取り組んでみて、どうしてもやりたかった南米旅行もやってみて、燃え尽きた感じになってしまってました。当時1人暮らしだったのですが、家とスーパーを往復する生活で、ほとんど部屋から出ないひきこもり状態でした。何か動けなかったんです。

朝5時頃までゲームをして、適当に寝て、スーパーに行くという生活をしてました。仕事をしてた時はゲームをする気力もなかったのですが、その反動がボンと来た気もします。

正月は実家に帰省していたのですが、実家でもまったく動かない私を見て、兄からは「お前はクマか(冬眠中の)」と。

その後も1人で半ひきこもり生活を続けながらも、気持ちは「こんなんじゃダメだ、動かないと」と思っていたんですね。身体は休めているけれども、心はいつも焦っていて「早くしなきゃ」という思いが頭から離れませんでした。

資料請求して、スクールのスタッフの方とメールでやりとりして、実際に初めてスクールに無料説明会を受けに行ったのは、帰国してから約2ヶ月後です。

その後そこで心理学を学んでみて、この時は動きたくない自分、何もしたくない自分、怠けたい自分を受け入れられてなかったんだなと感じます。

振り返ってみると、シンプルに初めの一歩は怖かったです。始めたからといってカウンセラーになれる保証も自信もなかったので。

カウンセラーになりたい理由の1つとして、出来ない事に挑戦して成長したい・自分の幅を拡げたいという気持ちもあったのですが、それと同時に挑戦する怖さの葛藤も強く、行動までの時間がかかったんだと思います。

私の場合はこんな感じでカウンセラーへの道をスタートさせています。

2 無料スクール相談に参加してみて

10年以上前の事なのですが、当時はインターネットで多くの情報を公開しているスクールは、とても少なかったんですね。

私の場合は、とある書籍を読んでそのスクールを知り、HPで資料請求し、無料スクール説明会を予約しました。

その際、疑問に思っていた事も併せてメールで質問したんですね。カウンセラーの方が返信して下さり、その返信の中に普段の生活ではほとんどされないカウンセリング的な質問が含まれてました。私がした質問に対して、「その質問の意図は何ですか?」と。そういう風に聞かれるのは初めての事だったので、ドキドキしながら返信してました。

無料スクール説明会当日

私が想像していたカウンセラー像は、「きっちりした人」というイメージがあったのですが、担当して下さった方は席を外す際にご自身の椅子をテーブルの方に戻さなかったりして、少しアバウトな感じの方でした。

そのスクールにはセルフサービスで紅茶を入れれる場所があり、そこからカウンセラーの方が紙コップで紅茶と砂糖とミルクを出して下さったのをよく覚えています。

実際に講座を行う教室で無料スクール説明会をして下さったので、リアルな教室の雰囲気が感じられました。

スクールの説明もして下さいましたが、私自身は

  • カウンセラーがどんな人なのか?
  • その人から見習いたいと思えるか?

という点だけ気にしてました。信頼出来そうな人だったので、心の中ではほぼそこに入学を決めていたのですが、結構なお金を支払うので念のため実際の講座を体験で受けてみることに。

体験講座を受ける

そのスクールは、実際にすでに入学されている方の中に混じって、講座を体験出来るシステムだったんですね。

講座を受けてみて、わかりやすかったですし、おもしろくカウンセリング・心理学を理解できました。

事前に心理学関係の本をいくつか読んでいたのですが、まったくの未経験だった私がその時感じたのは、わかりにくいという事。ですので、そのスクールのわかりやすさは大きなポイントでした。

体験講座に参加する前に傾聴の本を読んでいて、オウム返しなどの知識はあったんですね。体験講座のグループカウンセリングでそのスクールのカウンセラーが、参加者の言葉をオウム返ししているだけでその方が涙されているのを見て、「凄すぎる」と感じました。

ちなみにスクール名は、今はそこの方針が変わっているため、伏せます。ご了承下さい。

無料スクール説明会でわかった事

ほとんどのカウンセラー養成スクールでは、無料スクール説明会を行っています。私が入学した当時は、今のようにネットで気軽に情報が得られる時代ではなかったので、実は私が受けた無料スクール説明会は、1校だけなんですね。

入学してしばらくたった時、他のスクールはどんな感じなんだろうか?とふと思って数校の無料スクール説明会を受けてみました。

そこで気付いた点として、そのスクールのカウンセラーの方以外の対応の差が大きかったです。

具体的に言うと、ほとんどのスクールでは実際のカウンセラーの方は笑顔でウェルカムして下さったんですね。ただ、事務の人、受付の人の対応は、スクールによって様々でした。

事務の人も温かい笑顔で接して下さるスクールもあれば、そうでない所もありました。私がスクールを出る際に、特に何も声をかけてくれない(挨拶が無い)スクールもあったんですね。これには少し驚きました。

カウンセラーになる上で、まずは自分自身が暖かく迎えてもらう・接してもらうという経験はとても大切だと感じます。それがあることで、その価値が初めて実感できて他人にも提供出来るようになると思うんですね。

そのスクールの事務の方にもその姿勢が徹底されているかどうかは、無料スクール説明会で是非チェックすべきポイントだと思います。ネットだけではこういったリアルなポイントはなかなかわかりません。

実際に自分自身がそのスクールに通う事になると、そこのカウンセラーの方だけでなく、スタッフの方との関わりも必然的に増えてきます。その際に冷たい感じで対応されるのか、暖かく接してもらえるかはとても大きな差です。

3 実際にカウンセラー養成講座を受講してみての感想

私が通学したスクールの講座のほとんどは、一般的によく使われている心理療法や心理学で、30ほどのカリキュラムがありました。1カリキュラムは90分程度です。

一言でいえばどれも楽しい

私が今まで通ってきた学校の、高校や大学では授業中寝ている人が必ずいましたし、筆者自身も寝たことがあります。そのスクールでは15~25人程度の人が受講していましたが、寝ている人はどの講座でも見ませんでした。

自分で安くないお金を支払って来ているので、当然といえば当然かもしれませんが、それでも講座がつまらなかったら寝る人も出てくると思うんですね。

寝るどころではなくカウンセリング講座がおもしろかったという事もありますが、さすがに民間のスクールだけあって、そこの講師はプロ意識がとても強かったと思います。寝むそうだったり、興味が無さそうな人がいれば敢えてその人に当てたりして、講座に来ている人全体を巻き込んで1つの場を作っている感じがしました。ですので、あっという間に時間が経つことがほとんど。

私自身そのスクールに入学する前に、「9つの性格」だったり、心理関係や自己啓発関係の本をよく読んでいたので、その内容とかぶる講座もありましたが、それでもとても楽しいものでした。

講師が心理カウンセラーだからこその楽しさ

楽しさの要因として、どの講座も講師が心理カウンセラーだったという点です。講座中に受講生に当てる内容も、正否を問うような性質のものはほとんど無く、「これに対してどう感じるか?どう思うか?」という性質のものでした。

受講生が答えた内容に対しても、講師の方はカウンセラーとしてすべて受け止めておられたので、その対応法も参考になりましたし、自分の意見を評価されたり否定されない事で場は暖かい空気感に包まれていたように感じます。

また学ぶ毎に、カウンセラーとして様々な人に対応するためのカードが増えていく感じでしたので、それも楽しかったですね。

講座によっては自分の過去を振り返るきっかけになって、講座中に涙されている方もおられましたが、筆者の場合は人前で泣ける度胸もなかったですし、そこまで自分自身の内面を見ていない状態でもありました。

1番印象に残っているのは、傾聴に関する講座です。それまでは悩みを抱えた人から相談事を受けても、どう声をかけたらよいのか全くわからずじまいでしたが、実際に講座を受けることで、「こういう風にきけばよかった(相手の人が癒される)んだ!」と実感出来ました。なかなかすぐにはそれが出来ずに悔しい思いもしましたが。

少し前を歩く先輩を見ながらの学び

そのスクールでは、全講座を受講し終えて一定のスキルチェックに合格すれば、講座のアシスタントに入れたり、カウンセリングの現場に入ってサポートしながら力を付けていくシステムだったんですね。

実際に私が講座に参加した時にも、少し前を行く先輩が講座をサポートして下さっていました。

講座中に4~6人程度のグループでの会話になった時に積極的に場を仕切って、話しすぎの人や全く話せない人が出ないように配慮してくれたり、講座が始まる前や終了後に声掛けして下さって、細やかなサポートをしてくれてたんですね。

ただ、毎回の講座に必ずアシスタントの方がおられる訳ではなく、任意でアシスタントされていたので、講座によってはアシスタント抜きの時もありました。

そのスクールではシステム的に講座毎に受講生が同じではなかったんですね。なので、アシスタントの方がいない時は、講座前に受講生が集まっても特に会話がなく、みんな緊張気味で場が硬い時がありました。

アシスタントの方は、ただ受講生と会話をするだけではなくて、受講生と受講生を繋げて場をほぐす関わりもされていたので、その有無は大きかったです。また、少し前を歩く先輩がいる事で「今度は自分が」と自分の先を予測できたのも心強かったです。

4 受講してみて特に印象に残っている事3つ

私が実際に民間のカウンセラー養成スクールの講座を受講してみて、特に印象に残っている事を3つ紹介します。

講座での講師のフォロー

私が通学したスクールでは、講座中によく講師から「これについてどう思うか?」「これをやってみてどうだったか?」というフリーに答えられる質問をふられる事が多かったんですね。

講師の方は心理カウンセラーなので、自由に答えてみて、それが良い悪いといった評価は一切せずに受け止めて下さっていたので、何でも言いやすい空気です。

ある講座の中で、プラスのストロークの送り合いのワークをやりました。プラスのストロークとは相手が心地よく感じるメッセージです。(例:笑顔が素敵ですね等)相手の長所を見つけるのはカウンセリングでもとても大事なので、私も講座中一生懸命になってやりました。

やった後に、講師から「やってみてどうでしたか?」と聞かれ、私は少し笑いながら次の様に答えたんですね。

「プラスのストロークを送るのは良いのですが、それをしている自分に少し酔っている感じがしました。」

で、それを聞いていた他の受講生(15人くらいいました)が何人か笑ったんですね。それに対して講師は

「今笑った人は、プラスのストロークを送りながら自分に酔っていた人だね。」

と。

私はその時に他の受講生が笑って嫌な気持ちにはならなかったのですが、講師の方は、その笑いが侮辱的なものと捉えてフォローして下さったんだと思います。その気持ちが嬉しく、10年以上たった今でもよく覚えています。

傾聴の講座

傾聴についてはカウンセリングの基本中の基本なのですが、当時の私はなぜか根拠の無い自信を持っていて、「まぁそこそこやれるだろう」と思っていたんですね。

実際に講座でやり方をレクチャーしてもらい、実践してみるとまぁ出来ない事出来ない事。あまりに出来なかったので、受講後は落ち込んで帰りました。

ただ、それまでは友人から悩み相談を受けても、シンプルに黙って聞くことしか出来なかったのですが、具体的な聴き方が掴め、その身に付け方が見えたのは大きかったです。

例えば以前「死にたい」と言われた時は、側にいることしかできなかったのですが、話をしっかりと聴いた後、「死にたいくらい辛い気持ち」を汲み取って伝えるだけで楽になってもらえるんだなと腑に落ちました。(「~だと苦しいよね。」等)

相手に自由に話してもらえる、相手を深く知っていく質問についても学べたので、結果として初対面の相手とのコミュニケーションに抵抗感が無くなったのも大きいです。

他の受講生の表情の変化

講座の受講、トレーニングと進んでいくと、3ヶ月、半年と経過していきます。その間の受講生の表情の変化はとても印象的でした。

みんながみんなそうではなく、もちろん特に表情の変化がわからない人もいましたが、初めて会った時はきつい表情で話しかけにくかった人が、受講の経過と共に表情が穏やかになり、話しかけやすい人に変わっていった人もいました。

私自身心理カウンセラーになるために、できるだけ普段からプラスのストローク(相手が心地よく感じるメッセーを送る)を心がけていました。

講座受講後に教室内で受講生と講師で集まって少し話をしていた時に、私が表情が変わった人に「最近表情が変わりましたよね」と伝えると、その様子を嬉しそうにしていた講師の事も印象に残っています。

もしカウンセラー講座を受講される時は

受講をスタートされる場合は、スタート前に是非ご自身の顔写真を撮っておく事をお勧めします。

私自身の顔写真は、受講前の古い免許証では何かを抑え込んでいるような表情でしたが、自分でもそれが変わったと感じます。変化が目に見えてわかるとおもしろいです。
関連:カウンセラースクール選びで失敗しないためのポイント7つ

5 受講後からカウンセリングが出来るようになるまで

カウンセラー養成講座を修了してから、私が通っていたスクールでは講座での内容を使えるようにするためのトレーニングコースがありました。主に傾聴のトレーニングなのですが、全何回と決まっているものではなく、スポット的に参加出来るものだったんですね。

その研修で力を付けて、規定の傾聴スキルチェックに合格出来れば、次のステップに進めるシステムです。合格した人のみが講座のアシスタントなど、実際にプロとして提供する側の研修に取り組めました。

まずは傾聴トレーニングでの体験談です。

傾聴のトレーニング

傾聴のトレーニングは、参加者がカウンセラー役と相談者役に分かれて10~20分程度のロールプレイです。

トレーナーについて

講座との1番の違いは、講師の方の参加者への関わり方が変わった点です。

講座では講師の方はカウンセラーとして接してくれてましたので、受容的でとてもやさしい関わりでしたが、トレーニングだとこれが一気に厳しくなりました。

これはそのスクールの基本的な方針が、トレーニングは参加者が癒されるためのものではなくて、カウンセリングスキル習得と共に、提供する側になるための意識を身に付けることも大切にしていたためです。

講座と比べると厳しくはなりましたが、「ここがダメ、出来てない」という言われ方ではなく、現状だと相手の方にとってどう感じられるのか、改善するためには具体的にどうすれば良いかをわかりやすく伝えてもらえたため、スキルの習得もスムーズだったと感じます。

トレーナーはさすがに民間のスクールでプロとして続けていることもあり、目標達成のためにモチベーションを維持し続けられるよう配慮して下さっていました。この伝え方は、自分が何かを指導する側になった時や、子供への注意の仕方にも応用が効くので、是非真似したいと思えるものでした。

ロールプレイの内容など

相談者役になった時に話す内容は、実際の悩みでも架空の出来事でも良かったのですが、架空の事を話す方も多かったです。グチレベルの話しであれば話すだけでスッキリしますが、より深い悩みになってくると適切に気持ちを汲みとってもらえなかったりすると、話す事で余計に傷つくこともあるので、当然といえば当然だと思います。

参加者の中には相談者役になった時に「あんたも私の事バカだと思ってるんでしょ?」と思い切り役者になりきって話すような人もいましたが、そういう人とのトレーニングはためになりましたし、おもしろかったですね。

著者の場合は、1回90分程度の傾聴のトレーニングに、3ヶ月ほど週2ペースで通う事でなんとかスキルチェックに合格出来ました。

傾聴は、リラックスして話してもらうための人へのかかわり方、気持ちの汲み方、質問の仕方など日常でも応用が強く効きますので、トレーニングすることで人とのコミュニケーションに自信が強くつきました。カウンセリング以外の場合でも使える機会が多く、且つ一生使えるので本当にトレーニングして良かったと思います。

ここまではスムーズな道のりなのですが、その後に少し難が有りました。

実際の現場での研修

傾聴のスキルチェックに合格した事で、今度はそれを現場で実践し、さらなるスキルアップのための研修です。

個人カウンセリングのアシスタントに入れる時もありましたが、実際には講座のアシスタントがほとんど。カウンセラー養成講座の準備、講座中は講座のアシスタント、講座終了後には受講生に声をかけて関わっていました。

この現場での研修から、研修への参加者が大きく減りました。

講座前後の準備と片付けも含まれるので、1回の研修が3~4時間程度になる事と、傾聴のトレーニングよりもより能動的に動いていかないとスキルアップに繋がりにくかったからだと思います。

ここまでは「教えてもらえる」ものでしたが、ここからは「自分で考えて動く」という観点がないと得るものが少ない研修でもありました。

講座終了後に受講生に声掛けすると、講座内では言えなかった話しをしてくれる方も多く、プチカウンセリングになることも。研修後のミーティングでそのやり取りを講師に相談し、スーパーバイズを受けてスキルアップにつなげています。

実はここで講師からのある一言がきっかけで、研修で学校に通えなくなっています。

6 スクールに通えなくなってしまった時

もう15年以上前のことになるのですが、当時の事は鮮明に覚えています。

私自身カウンセラーを目指していた当時地方に住んでおり、片道2時間半ほどかけてスクールのある都市に通っていました。

10回ほど通ううちに、真剣にプロを目指すのであれば引っ越すしかないと思い、そのスクールに通うために引っ越していたんですね。引っ越してから半年ほどでカウンセリング講座は順調に修了し、プロになるための研修に取り組んでいた時の事です。

ある時、先輩カウンセラーからこう言われたんですね。

「井上くんは、先の事を具体的に決めた方がいいよ。」

その先輩の事は信頼していたので、それを聞いて確かにそうだなと思いました。「心理カウンセラーになる」というある意味漠然とした目標はあったのですが、具体的にどういう分野で活動したいか?というイメージはなかったんですね。

先のことを決めようとするが、戸惑う

先の事を決めるのであれば、時間を取ってしっかり考えたほうがいいなと思ったんですね。そのため、「じゃ今度の日曜日の時間の取れる時に決めよう」と。

実際に日曜日になると、「今日はちょっと疲れているから、今度の水曜日のアルバイトの余裕がある時に決めよう」と。

水曜日になると、「今日は見たいTVがあるから、また今度の日曜日にしよう」と。

先の事って、今すぐ決めなくてもなんとでもなるんですね。なので、先のことを具体的に決めるのを先延ばし先延ばしにしていました

それまでカウンセラー養成スクールには少なくとも週2~3回のペースで通っていたのですが、この間は一切通学してません。先の事を決めきれていないので。

気付けばスクールに行かない日がどんどん積み重なり、2ヶ月間、家とバイト先を往復するだけで過ごしていました。なぜ、先の事を決めきれなかったのかというと、大きな理由があります。

先のことを決めきれなかった理由

それは、先の事を決めてしまうとそれに向けて行動しないといけないからです。

当時は研修に入っていた時期だったので、研修の目的は「カウンセラーとしてのあり方、関わり方、スキルを身に付けるため」のものだったんですね。

ですので研修毎に、なんとかその回で達成できそうな目標を立てて入るシステムでした。自分が立てた目標がクリア出来た時は良いのですが、毎回そんな時ばかりではありません。目標がクリア出来ないと、

「またやれなかった。出来なかった」

という感覚を味わわざるを得ません。

そのため、研修に入ると上手くやれない苦しさ、しんどさは付き物でした。自分の先の事を具体的に決めてしまうと、研修に入らないといけない。でも研修に入ると苦しい。

上手くやれない自分と向き合う苦しさから逃れるためには

研修に入ると苦しいのであれば、「研修に行かない」という選択肢も、もちろんあります。実際当時の自分はスクールに行けていませんでした。

スクールに行かない(行けない)時期が2ヶ月も続いた時、そろそろハッキリしないといけないなと思ったんですね。研修に行くのか、カウンセラーになるのをスッパリと諦める・辞めるのか。

ただ、辞めるにしても私の場合はカウンセラー養成スクールに通うために引っ越していました。諦めて地元に帰るのもカッコ悪いな、「自分でやると決めた事を達成出来ない自分」は好きになれないなとも感じていたんですね。

つまり、カウンセラーになるのを諦めるのもしんどい、研修を続けて上手くやれない自分と向き合うのもしんどい、どっちの選択をしても苦しいのは明らかで、どちらの選択も出来ず、「どちらにも決めない」スクールに通わない時期が続いていました。

どっちつかずの状態というのは、行動しないという面では楽なのですが、「やるか辞めるかどちらかに決めないといけない」とずっと思い続けていたんですね。

この時は、どっちつかずで戸惑う自分、グレーな状態の自分、物事を決め切れない自分はダメだと思い続けていました。

その状態が続くのも苦しく、ある時先輩に進路相談をお願いしたんですね。

その進路相談で自分の先の事を明確にでき、結果として続けるという選択を取り、なんとかまた研修に復帰できています。

参加しやすい研修から復帰

2ヶ月もカウンセリングから離れていたので、参加しやすいハードルの低い研修から慣らしていってます。

ただ、それでも当時はスクールの前に立つだけで吐き気を催していたり、初めての前説(講座前にそのカリキュラムのエッセンスを5分ほどで受講生の前で話す事)をやらせてもらう前日には、知恵熱を出したりしていました。

7 心理カウンセラーになる怖さと変わる抵抗感について

改めて学んでいた当時を振り返ると、心理カウンセラーになるのが怖かったと感じます。

もちろんカウンセラーになりたい!という思いを持って講座やトレーニングに取り組んでいたのですが、それと同時に「今の自分にはカウンセリングはまだ出来ないな」という思いも、ずいぶんと長く持っていたように思います。

要するに「カウンセリングが出来るようになる」=「今の状態と変わる」のが怖かったです。そのため、カウンセラーへの道のりがスムーズにはいかない面もありました。ここで、私が体験した「心理カウンセラーになる怖さ」と抵抗感について紹介します。

パニック障害のクライアントにおびえる

カウンセリング講座のアシスタントに研修として入っていた時の事です。

講座終了後に受講生に声掛けしていると、ショートカウンセリングになることも何度かありました。アシスタントに何度も入り、受講生とも何回も顔を合わせるようになってくると、受講生からのこちらに対する信頼感も強まってきます。

ある時1人の受講生が、私にマンツーマンの90分カウンセリングを指名で申し込んでくれたんですね。パニック障害の症状を抱えておられる方でした。その時は私も経験が浅かった事もあり、正直「なんで先輩じゃなくて私なんだ。。。」とカウンセリングするのが怖かったです。

そのため先輩にお願いして、そのカウンセリングには先輩に同席してもらいました。もうカウンセリングをやる前から気が逃げてしまっていて、当日は結局20分ほど私が話を聴いたところで先輩に会話を渡してしまいました。

今思うともっと取り組めたと思うのですが、当時の自分には「このクライアントは今の自分には対応出来ない」という思いが強く、腰が引けてしまっていました。

変わる事への抵抗感を抱える

地道にトレーンングを積むことで「今の自分には対応出来ない」という思いは徐々に消えていきましたが、やっぱり変わるのは怖い事でもあると感じます。

「目標をクリアして何かが出来るようになる」時も、今の自分から変わる抵抗感を感じるものだと思いますし、
カウンセリングを受ける時のような「辛い状態」から、「そこを抜け出す」という変化を作る時にも抵抗感があると思います。

心理カウンセラーになる時の抵抗感は、クライアントが辛い状態から抜け出す時の抵抗感に近いものがあります。

そんな変わる怖さや抵抗感を受け入れていく体験が、自分自身のカウンセリング力アップに繋がっていたのは間違いありません。

なぜかというと変わるのは怖いですが、その抵抗感を体験し、受け入れていくことがカウンセリングに来て変わろうとしているクライアントの気持ちを、しっかりと共感する事にも繋がっていたためです。

毎週カウンセリング講座のアシスタント研修に入り、前説にも取り組んでいたので自分でも明らかな成長が感じられました。

講座の受講生の方には、目標に向かって成長する姿勢を見て頂けたのではないかと思います。

とても力のついた講座アシスタント研修でしたが、講座終了後の声掛けでは時間が限られていることもあり、60分以上のカウンセリングが出来るようになる力が身に付く研修ではなかったんですね。

そのスクールの先輩講師のカウンセリングを私自身受けましたが、本当に納得のいく60分以上のカウンセリングをされていたんですね。どうやってスキルを身に付けたのか聞いてみました。

8 「聴く」だけでないカウンセリング力を身に付けるために

すると、先輩がいた当初は受講生が非常に多く、かつカウンセリング料金が今よりとても安かったと。そのため講座で過去の未解決の心の問題が浮かび上がってきた人が、それをクリアにするためにカウンセリングを使っていたとの事でした。

カウンセリングの申し込みが多かったので、少しでもカウンセリングが出来るようになると担当せざるを得ず、数をこなし、それを先輩に相談してスーパーバイズを受ける事でスキルが身に付いていったという事でした。

筆者が研修に参加した当時は、カウンセリングの代金もかなり上がっており、受講生の数自体も減って需要と供給のバランスは取れている状態だったんですね。

そういった事情があったためか、そのスクールでは60分以上のカウンセリングが出来るようになるためのトレーニングシステムというのは系統立てられていない状態でした。ここについては、当初通っていた研修生達が揃って不安に思っていました。ただ、スクール側にも何とも言えない状態だったんですね。

少人数制のトレーニング

たまたま私がお世話になった先輩の知人が、個人で少人数制でのカウンセリングトレーニングを行っていたのでそちらに参加させてもらう事に。少人数制だったので、自分のカウンセリングロールプレイをしっかりとトレーナーに見てもらえたのが良かったです。

トレーニング自体は月に1回3時間程度だったのですが、トレーニングで習ったことを身に付けるために友人に無料カウンセリングしたり、トレーニング日以外にも時間を作ってトレーニング生同士で60分以上のカウンセリングロールプレイをすることで、そのトレーニングに参加して1年ほどたった時に自分でも納得のいく力が身に付いてきました。

合わせて効果的だったのが講師トレーニングです。

講師トレーニングが心理カウンセラーになるために効果的だった理由

講師トレーニングは、もちろん心理学・カウンセリング講座の講師トレーニングです。

私自身、仕事の幅を増やすためにカウンセリングに関する講座(セミナー)も出来るようになりたいと考えていたので、講師トレーニングには積極的に取り組みました。

お世話になっていた先輩が、

カウンセリングが出来るようになる近道は、カウンセリングを伝えられるようになる事(講師が出来る事)だよ。

と言われていた事も大きいです。実際に取り組んでみて、次の理由で効果的でした。

アウトプットしようとする事で、理解が深まる

1番はここに尽きます。

様々な心理学、心理療法がありますが、カウンセラー養成スクールでは、それぞれのカリキュラムを90分か120分で区切っているのが一般的です。

例えば、TAエゴグラム(人の行動パターンが可視化出来るメジャーな心理テスト)というカリキュラムを90分話せるようにするためには、まずはその内容をしっかりとインプットして理解する必要があります。

この理解は、自分自身が講座を受けた時の理解とは違うレベルの深い理解が求められます。人にそれをわかってもらうように伝えるのですから、ある意味当然です。

TAエゴグラムを90分の内容で話そうと思うと、それに関する本も少なくとも5冊以上は読む必要があります。講座中に受講生から質問され、その度に「一旦調べて次回またお伝えします」という対応では、信頼感も弱まってしまいます。

心理学・心理療法をアウトプットしているうちに、理解がどんどん深まり、結果としてそれを実際に使えるようになるのは間違いありません。

鶏が先か、卵が先かの話と近いですが、90分のカウンセリング講座を担当出来るくらい話せるようになると、それをしっかりと使えるようになっています。

カウンセリング講座の、90分のカリキュラムを5つくらい話せるようになると、カウンセリングのレベルは格段に上がります。

セミナーが出来るメリット

仕事の幅が広がるのはもちろんですが、1時間あたりのギャラの単価も、1対1のカウンセリングに比較して、講師の方が高いです。

これは、頂く料金のトータルが大きく違ってくるためです。例えば60分のカウンセリングで6000円頂くのと、1時間3000円の講座に5人集まった場合(合計15000円)とでは、大きな差があります。

心理学・カウンセリングのセミナーはグループカウンセリングでもあります。

参加者にとっても同じ悩みや志を持つ人と時間を共有する事は、マンツーマンのカウンセリングでは得られないメリットです。

9 初めてのカウンセラーとしての仕事

カウンセラー養成スクールに入学してから規定のカリキュラムを半年ほどで受講し終え、その後はスクールのトレーニング研修(1回90分~3時間程度)を週2ペースで重ねていました。スクールに入学してから半年ほどは集中して通っていましたが、その後は生活のためにアルバイトをしながら研修を続けてます。

入学から2年ほどたつと、自分でも明らかに始めに比べてカウンセラーとして出来る事が増えてきたのがわかります。習い始めの頃から一緒にトレーニングに取り組んでいたメンバーは1人減り、2人減り、この頃には始めに比べると1~2割程度の人がトレーニングを継続してました。続けるだけでライバルはどんどん減っていきます。

丁度この頃にスクール側からカウンセラーの募集があったんですね。仕事内容は、予備校生の心のサポートでした。時給は他のアルバイトよりも少し良い程度。1回6時間で、週3~4ペースで曜日は不定期(土日は休み)の仕事でした。

ここぞとばかりにその仕事にエントリーし、無事採用。そのスクールのカウンセリングトレーニング研修によく入っていたので、スクールの方にも私の事をよく理解してもらっている状態でした。

それまでは友人知人にカウンセリングをして、スポット的に収入を得たことはありましたが、心理の仕事での定期収入は始めてです。やっとカウンセラーとして働けるという喜びと同時に、具体的にどんな仕事なのか想像がつかなかったので不安感もややありました。

実際に専門学校で働いてみて

実はこれはとても難しい仕事でした。というのも、前任で誰かがいた訳ではなく、カウンセラーがそこに入るのが予備校としても初めてだったんですね。そして面談室があってそこに生徒がカウンセリングを受けに来るというシステムではありませんでした。

面談室があるにはあったのですが、予備校生のカウンセラーの認知度は低く、そこで待っていても何もすることがないような状態だったんですね。

6~7人程度で話せるフリースペースがあったので、そこにいてまずは生徒と関係性を作り、存在を知ってもらうことからスタートです。教室に入って挨拶をさせてもらえる機会もありましたが、それだけでカンセリングが申し込まれるものではありませんでした。

授業終わりに少し時間をもらってストレス解消方法を紹介したり、表情が良くない生徒にこちらから声をかけたり、アクティブに動く事が求められる仕事だったので、こちらから生徒さんにどんどん声掛けしてました。

その内に悩みを話してくれる生徒さんも出てきましたが、とにかく「生徒自身を知る」という点に重きを置いて、こちらから関わる事が大事な仕事でした。

大きな失敗

そんな感じで仕事を続けていて、受験シーズンに突入です。とある生徒さんがセンター試験で思ったような結果が出せず、落ち込んでいる様子。私個人の心の中としては、「受験で少し失敗したからってどうってことないでしょ」という思いが実はあったんですね。ただ、落ち込んでいる生徒に声をかけない訳にはいかなかったので、声をかけます。

そこであまりにも気持ちを汲み取っていない「つらいよね」という言葉を伝えてしまったんですね。その生徒からは「あっちに行ってよ!!」と言われてしまいました。

スキルだけを上滑りして使ってしまった、プロ1年目の忘れる事が出来ない失敗です。

10 カウンセラー養成講座を受講してみて良かった事7つ

心理学・カウンセリングを学んでみての変化・良かった事、プロの心理カウンセラーになって良かった事を紹介します。

1 変に気を使ったり、緊張しにくくなった

ぱっと思いつくのはコレ!というくらい、大きいです。というのも私の場合、人と一緒にいても無意識のうちに気を使って疲れたり、電車などの公共の場所では気が張ることが多く、リラックスするのがとても苦手でした。

カウンセリングを学ぶ事でなぜここが変わったのかというと、リラックスするのが得意になったからだと思います。というのも、緊張していると自分の内面を見つめるどころではないので、カウンセリングでは相談者の方にまずリラックスして話してもらう事が大切なんですね。

そのため、話を聴く側もリラックスしている、もしくはリラックスしているように相手から見える事が大事で、そのトレーニングを重ねたからこそリラックスするのが得意になったのだと思います。

2 コミュニケーションのスキルが上がった

これもとても大きな変化です。特に初対面の人と会った時は何を会話していいかわからず、変な沈黙になる事も怖かったのですが、カウンセリングを学ぶ過程で人が安心して話せる関わり方、接し方や、相手の方を深く知るための質問のスキルが身に付いたことが大きいです。

カウンセリングに限らず、仕事や普段の生活で一生涯役立てられます。

ストレスに強くなった

ストレスに強くなったといっても少し漠然としてますので、細かくみてみます。

3 嫌な相手への理解が深まった

生活しているといわゆる「嫌な人」に会う事があります。きつい言い方をしてきたり、偉そうな態度を取られたり。そんな時に、「なぜその人はそういう言動をするのか?」心理学的な観点から相手を理解するクセがついた事で、受け止め方が変わりました。

きつく言われた時はもちろんそれだけで嫌なものですが、その人との距離感を適切にし、相手がどんな環境で生活しているのか・育ってきたのか等も含めて理解すると以前よりもストレスになりにくくなりました。

4 物事を肯定的に受け止めるようになった

これも大きいです。というのも、カウンセリングは相談者の方に自己肯定感(自分を認められたり、好きになれる感覚)を持ってもらう事が最終目的になることが多いので、カウンセラー自身が肯定的な言葉を使うのはとても大切な事なんですね。

これは例えば、「嫌い」→「好きではない」という感じです。否定的な言葉が多いと、その人の近くにいるだけで他の人もストレスを感じやすいので、身近な人にも好感を持ってもらえます。

また、相手に言いにくい事を伝える時にもこの肯定的な表現は役に立ちます。例えば以前会った相談者の小学生のお子さんの友人が、その子のマネばかりする(図工などで同じ作品ばかり作る)時に、マネをされて嫌だったので「マネばかりしないで!」と伝えていたんですね。それでもマネは続いていたので、これを肯定的に伝えるように提案しました。

マネするな!を肯定的な表現にするとどうなるかというと、「あなたが思うものを作ってみて。それを見てみたい」と。結果としてマネも止まりましたし、肯定的に言われたほうが自分を否定された感覚にならないので、変化を作りやすいです。

5 適切なストレスのリカバリー方法が身に付いた

相談者の方にリラックスしてもらったりストレスを軽くしてもらうためには、まずはカウンセラー自身がその効果を体感する必要がありますので、ストレス解消のカードは幅が大きく拡がりました。

リラックスはトレーニングで出来るようになるものでもあるので、夜寝れなくて困る事もありません。

6 悩みを抱えた人の役に立てるようになった

プロになって良かったのは、ここに尽きます。特に「生きにくさを生み出している心のクセ」を共に考える事で見つけられた時は、「相談者の方が新しい生き方を開く時」でもありますので、そのサポートに携われる事は純粋に嬉しいです。

心の悩みを抱えた人の役に立てる事はとても幸せなことだと思います。
何より好きなことを仕事に出来ると、嫌々仕事をするよりも自分自身のストレスが激減するのが良いですね。

7 人の経験を感じられるようになった

これはどういう事かというと、例えばTV等で芸人さんの漫才やトークなどを聴いたり、音楽の演奏を聴いたりすると、そこに「辿り着くまでにどれだけ練習したか」が以前よりもグンと感じられるようになりました。

筆者のカウンセリングのトレーニングも、2年ほどアルバイトしながら研修を重ねていったので、その体験が大きいと思います。

結果として他人の芸や芸術を見た時の感動も、以前より大きくなりました。

次にカウンセラーになる上ででとても有効だった、役に立った考え方を紹介します。

11 カウンセラーになるのを諦めないために絶対に踏まえておくべき事

民間のカウンセラー養成スクールに通って、カウンセラーになるのを諦める人は実はとても多いです。元々プロになる意思がなく、自分のために学ぶ目的の人もいましたが、プロになる目的で入学し、諦める人は多かったです。

この記事では、カウンセラーを目指す時に誰もがぶち当たるポイントを紹介します。絶対にぶち当たります。どちらかというと、すでにカウンセリングを学ばれている方向けの内容です。

上手くやれない・出来ない自分を受け入れる

結論は、この上手くやれない・出来ない自分を受け入れるという点に尽きます。

というのも、プロのカウンセラーになる、カウンセリングが出来るようになるという事は、それまで出来なかった事を出来るようにしていく必要があります。それがスムーズにこなせるかというと、そんな訳はありません。

カウンセラーを目指す過程は、ある意味「これが出来ない」「これも出来ない」という出来ない・上手くやれない自分自身と向き合い続ける過程でもあります。

思ったように話が聴けない、かかわれない、気持ちが汲み取れない、適切な質問が出来ない、元気の出るクロージング(締めの言葉)が出来ない、これらの出来ない事と向き合っていると、当然ながら落ち込みます。お金を払ってトレーニングに行って、落ち込んで帰ります。

こういう日が続くと、当然ながら「今日はトレーニング行きたくないなぁ・・・」という日も出てきます。

特に年配の方は、講師・トレーナーが自分より年下だとプライドが出てきてアドバイスを受け入れるのが苦手な人もいました。

出来ない・うまくやれない日が続くと、諦めたくなってきます。私自身もそうでした。なので「うまくやれない自分を受け入れる」という言葉を常に意識しておかないと、カウンセリングトレーニングを継続できなかったんですね。

実はこの「出来ない自分と向き合う」という事は、心の体力をかなり使います。ある意味、「自分はここがダメだ」という事を意識し続ける日々ですので、自己肯定感を適切に育めていないとトレーニングを続けられません。

そしてこの「出来ない事」と向き合う必要があるのは、カウンセリングトレーニングや研修に入ってからです。それまでの座学や講座とは趣向が違います。

心理学・カウンセリング講座は楽しい

私が通ったスクールでは、講座ではカウンセリングに必要な知識を学び、カウンセリングを体験する(癒される)という事を重視していました。なので、常に新しい発見があったり、癒やしを実感できて楽しいものだったんですね。

これは、カウンセリングや心理療法を提供するためには、まずは自分自身がそれを体験するのが大事なので、自然な事と思います。

トレーニング・研修はきつい

しかしその先のスキルを身につける研修になると、先輩カウンセラーの接し方もカウンセラーからトレーナーに変わり、厳しくなりました。

「出来ている・出来るようになった所」と、「これからプラスする所」という観点で伝えられていて、決してこちらの人格を否定するようなきつい言い方でもなかったので、シンプルにアドバイスを受け入れられたのですが、やはり上手くやれない・思ったようにやれないと落ち込みます。

そんな中でトレーニングを続けるモチベーションを保つのに役立ったのが、毎回そのトレーニングで達成できそうな細やかな目標を立てるという事でした。

なんとか達成できそうな目標設定

私が通っていたスクールのカウンセリング研修は、1回90分~3時間程度だったのですが、「その回で頑張ればなんとか達成出来そうな目標」を毎回立てていました。

達成できればそれが次のモチベーションになりましたし、自信にも繋がります。達成出来ない時は落ち込むのですが、実はこの落ち込む体験が心理カウンセラーになるうえで役立ちました。

落ち込む体験が役に立った理由2つ

1つ目は、「カウンセリングに来るクライアントにしっかりと寄り添えるようになる」という事。なぜかというと、クライアントも同じように、悩みや問題、いわゆる「上手くやれない事」を抱えていて、それをクリアにするためにカンセリングに来ているからです。

カウンセラー自身が「上手くやれない自分」と向き合う事は、このクライアントの姿勢ととても近いものがあるので、適切に気持ちに寄り添えたり、「しっかりと取り組めば出来る」という希望を持って関われます。

2つ目は、「落ち込む」という事は、その時の自分の気持ちを見ないようにしたり、抑え込んで感じないようにしているのではなく、しっかりと自分の気持ちと向き合い、感じ、受け取っているからこそです。この姿勢が無いと、相談者が感じている苦しさや辛さも適切に汲み取れません。

ですので、カウンセラーになるのを諦めないためには、落ち込みながらトレーニングを続けている状態が自然だと思います。落ち込むという事は、出来ない事と真摯に向き合ってそれに挑戦しているからこそです。

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