何らかの心理カウンセラー資格を取得しても、仕事がないのではないか?資格を取るだけムダになるのでは?という不安があるのは、とても自然なことだと思います。
結論からお伝えすると、
また、民間団体が認定している心理資格は多数あるため、どれが仕事につながるのか、そうでないのかがわかりにくいです。
この記事では、心理カウンセラー資格を取得しても仕事がないパターンと、仕事につながるケース2つを解説します。
心理カウンセラーの仕事はないケース
通信課程で取得できる心理資格は多数ありますが、基本的に通信の心理資格を取得しても仕事は無いです。※私自身通信のメジャーな心理資格を2つほど取得しています。
基本的にというのは、独立して自分で集客できる力のある方は不可能ではありません。また、シンプルに話を聞くだけの話し相手サービスであれば可能です。
そもそも通信では、約3万円、2ヶ月ほどで資格取得できます。これで仕事につながれば苦労はありません。もちろん履歴書には記載できますが、病院や学校の求人に応募しても採用される事はありません。
でも通信のスクールのページを見ると、心理カウンセラーになれる、仕事にできると書いてあるよ?と気になると思います。スクール側がそう記載するのは、とても自然なことです。
仕事があると記載する理由
通信の心理資格取得後、仕事があると記載するのは、そう打ち出せば資格取得者が増える(運営元が潤う)ためです。
民間の団体も利益を得て経営を続けなければなりません。実際上記で解説したように仕事にするのは全く不可能ではないので、ウソにはなりません。
通信の心理資格を取得するのであれば、仕事にはほぼならないことを踏まえた上で選択すべきです。
仕事がないわけではないが難易度が高いケース
仕事がないわけではないが、難易度がやや高いケースとして、民間の通学のスクールで心理資格を取得後、仕事を得るケースです。
このルートは通信とは違い、対面で聞き方やカウンセリングの方法を学び、それを実践してトライアンドエラーの繰り返しでスキルを習得することができます。
このルートで仕事を得る手段は、大きく次の3つです。
- 通ったスクールから仕事が紹介されるケース
- 通ったスクールでカウンセラーとして活動するケース
- 独立開業するケース
通ったスクールから仕事が紹介されるケースは、スクールによって異なります。私自身もこの方法でプロになっていますが、予備校生のメンタルサポートの仕事を紹介されたこともありますし、専門学校の心理セミナー講師をしたこともあります。
スクールによっては厚労省からLINEの心理相談員が募集されるケースもあります。
どうしても期間雇用が多くなりますが、カウンセラーとして経験を積む貴重な機会だと思います。最新の情報は↓からお近くのスクールの資料を無料で請求できますので、チェックしてみて下さい。
その他ハローワークで公募されている求人に応募する方法も無きにしもあらずですが、その場合は↓の方法が現実的です。
比較的仕事を得やすいケース
比較的仕事を得やすいケースとしては、公認心理師(国家資格)を取得するか、臨床心理士を取得するケースです。
上記いずれかの資格があれば、求人は多くありませんが病院に正社員として採用される可能性も出てきますし、スクールカウンセラーになれる可能性もあります。
また、心理判定員や、児童福祉司などの公務員に採用される可能性も出てきます。これらはキャリアを積めば年収1000万円も可能です。
ただし、公認心理師、臨床心理士は基本的に心理系の大学院修了が求められ、社会人にとっては時間的にも費用的にも取得難易度は高いです。
心理カウンセラーの求人は少ないが仕事はある
他の職種に比べて、ハローワークなどで公募されている心理カウンセラーの求人は少ないです。仕事がない訳ではありませんが、仕事の得やすさと、資格取得難易度は比例します。
- 通信の心理資格=仕事にするのは非常に難しい
- 通学のスクール=仕事にする難易度が高い
- 公認心理師など=仕事を得やすい
個人的に残念に感じるのは、公認心理師や臨床心理士に実技試験はなく、この資格があればカウンセリングが出来るというわけではない点です。
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