心理カウンセラーの仕事のきついポイント、デメリット2つをプロが解説

カウンセラー井上のセッションルーム内の写真

カウンセリングルームにて

心理カウンセラーの井上です。プロとして19年目、独立開業して10年目になります。

この仕事がきついかどうかですが、私は好きでやっている部分が強いのできついと感じることは滅多にないです。他の仕事もそうですが、その仕事があまり好きでないと、どうしてもきつさやストレスを感じやすいです。

とはいえ全く無いわけではありませんので、きついポイントを2つと、この仕事がきついかどうか気になる方が、不安に感じやすい点について解説します。

きついポイント1|プレッシャーを抱えざるを得ない

心理カウンセラーの仕事は、相談者の人生に強く関わることがプレッシャーに感じる人にはきついです。

これはどういう事かというと、心理カウンセリングは相談者の心の問題解決のための会話ですが、クライアントがカウンセリング後に失望した場合、自ら命を断つケースもありうる仕事だからです。

この場合必ずしもカウンセラー側に落ち度があるとは限りませんが、責任を感じてショックも大きいです。もちろん悩みの質は様々で、重いものからすぐに改善できるケースまでありますが、心理カウンセリング自体が相談者の生き方を見つめ直す一面が強く、その方の人生に大きく関わる仕事です。

その分貢献できたり、役に立てたときは喜びも大きいですが、上記のようなプレッシャーを抱えざるを得ない一面があります。

きついポイント2|無力感を受けやすい

特にカウンセラーになったばかりの時は、相談者の悩みに対して役に立てた実感がもてなかったり、もっと短い時間や回数でできたのではないか、もっとやれたことがあったのではないか?という無力感を感じやすい仕事です。

カウンセラー自身が効果的なカウンセリングを受けたことがあると、自分はまだあの人のようなカウンセリングはできないという感覚はどうしても生まれます。

また、複数のカウンセラーがいる場所であれば、相談者は同じ料金なら先輩カウンセラーを指名するに違いないという不安も出ます。

無力感があるからこそ自分の成長につなげられるのですが、うまくやれない自分を見るのは嫌なものです。

相談者の方も何かがうまくいかなくてカウンセリングに来られますが、カウンセラー自身も未熟な自分、うまくやれない自分を許容しながら成長することが求められる仕事です。

※自分が行ったケースに対して、より良い方法はなかったか先輩にアドバイスを求めることもできます。(スーパーバイズ

ここからは、この仕事がきついかどうか気になる方からよく受ける質問に対して解説します。

FAQ|よくある質問

相談者からマイナスの影響を受けないのか?

他人の悩みや苦しい体験を聞いて、その人と同じような辛い気持ちにならないの?

という質問はよく受けます。

私自身カウンセリングを約20年続けていますが、基本的には同じような辛い気持ちにはなりません。もちろん会話中にカウンセラーも感情が動き、全く影響を受けないわけではないです。

ものすごく不幸な体験をされている方が来られた場合、こちらも多少その影響を受けます。(それほど多くはなく、年に数人のレベルです。)

相手と同じ気持ちになりながら聞く同感だと影響をまともに受けますが、共感という相手の気持ちを汲み取る聞き方をカウンセラーは行いますので、通常のカウンセリングであればそれほど相談者の影響は受けません。

ただし、カウンセリング中は相談者の言葉をすべてコピーして返せるくらい集中して話しを聞いていますので、集中力を使う疲れはあります。

これについてはきついと言えばきついですが慣れが大きいです。運動した後のような疲れで夜はよく眠れます。

関連:心理カウンセラーの仕事内容、何をするかをプロが解説

相談者からきつい言葉を言われる?

真っ当にカウンセリングをしていれば、まず言われないです。私自身20年以上プロとして活動していますが、クライアントから言葉の暴力を受けたと感じた事は1度もありません。

いくら悩みで気持ちが不安定であっても、相談者の怒りがカウンセラーに向けられることはまず無いです。

ただし信頼関係(ラポール)が築けていないのにアドバイスを行った場合、相談者としては今の自分を否定された嫌な気分になり、カウンセラーに怒りを向けることがあります。

この場合シンプルにカウンセラー側が未熟なだけです。傾聴が出来ていない証拠です。

自分と同じ悩みを抱えている人の力になりたいができるか?

過去(現在)の自分自身の辛い体験を活かして同じような人の助けになりたいと思われる場合、まずは自分自身が日常生活を問題なく過ごせたり、仕事ができるレベルに回復してからカウンセラーになりたいかどうかを考えた方がよいです。

というのも、自分自身の基本的な心の問題が解決していない場合、きつい、きつくない以前にカウンセリングが出来ません。相手の悩みを聞いて、相手の辛い感情に触れられなかったり、話をきいているうちに自分がつらくなって聞けなくなるためです。

自分自身の心の問題がクリアになると、他人の同じような問題・感情にも触れられるようになります。また、実体験として私も回復してきたから、あなたも何とかなると自信を持って関われます。

仕事の安定性がなくきついのではないか?

確かに心理カウンセラーは他の職種と比較して、正社員の募集は少ないです。心理判定員などの公務員になるか、病院が正社員の募集をかけているケースがほとんどです。

期間雇用での募集がほとんどのため、特に男性の場合

のいずれかで活動しておられる方が多いです。

「手に職をつける」タイプの仕事ですので、スキルを積み重ねていきたい方には向いていますが、正社員になる難易度は高い職種です。

きついかどうかが気になる方へ

この仕事がきついかどうか気になる方は、心理カウンセラーという仕事に興味はあるが、不安も大きいからこそだと思います。

基本的に人は自分が好きなことならきつさを感じないものです。例えば登山が好きな人にとっては娯楽ですが、そうでない人にとっては重い荷物を背負って、わざわざ斜面を登り下りするのがきつくて仕方ないハズです。

仕事も同じようなところがあり、きついかどうか気になる方は心理学・カウンセリングを学んでその世界に触れてみて、自分が楽しく感じるかどうか、好きになれそうかどうを確認してみるのをおすすめします。やってみて始めてわかる、感じられることは多いです。

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心理資格取得を目指す女性
  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、2004年からプロの心理カウンセラーとして活動し、2013年に独立開業。 詳細なプロフィール

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